私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

紫色のヤマドリタケモドキを探しに行く

 

 

 

2018年8月中旬 紫色のヤマドリタケモドキっぽいやつが発生しているらしい

※この記事のキノコの名前等は素人同定なので、参考にしないでください。食べられるかどうかは、環境、時期、個人差にもよります。また素人によるキノコ狩りを薦めるものではありません。自分用の忘備録です。

ハロー、俺たち、いきのこがかり。

先日、ヤマドリタケモドキ狩りへと一緒にいった某Yさんより、「前回とちょっと違う場所で、紫色のヤマドリタケモドキっぽいやつが大量発生していて、食べてみたらクリみたいに甘くてホクホクしてうまい!」という連絡が回ってきた。

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ええとですね、大原則として、正体のわからないキノコは食べてはいけません。鉄則ですよね。でも気になる。とりあえず現物をみないことにはということで、某宮さんとその場所へと行くことに。

その場所はなんでも蚊がものすごく多いということで、宮さんはアンニュイな表情で蚊よけスーツを着用だ。

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宮:「このかっこうで道を歩くのはちょっと……。頭は外そうかな」

玉:「それだと普通の長そでと変わらないのでは……。怪しいシースルーおじさんになっていますよ」

宮:「うわ、なんだこれ。この服の上から蚊に食われるじゃん!」

玉:「意味がなーい」

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これが紫色のヤマドリタケモドキっぽいキノコだ

そんなこんなでYさんに聞いた場所へと行ってみると、なるほど確かに生えていた。

前回以上に大地がカラッカラで本来の姿がわかりにくいけれど、確かにシルエットはヤマドリタケモドキだが、傘の色が紫だ。

うーん、名付けるとすれば、ムラサキヤマドリタケモドキになるのだろうか。ショウナンバクソウゾクニアコガレタヤマドリタケモドキでも可。

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手に持ってみても、乾いたヤマドリタケモドキ。でもちょっと紫。おしっこを掛けられて変色したのではという説もあるが、けっこう急な斜面なのでそれはなさそうだ。土がアルカリ性なのだろうか。

夏休み明けに髪の毛の色がちょっと変わった高校生みたいな変化である。きっとこの夏、なにかがあったのだろう。深くは聞くまいて。

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食べるかどうかは後で考えるとして、状態のいいものだけをちょっとキープしてみようかな。

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それにしても地面が乾いている。宮さんが「雰囲気はいいんだけどなー。雨さえ降ってくれていたらなー」と、5分おきくらいにつぶやいている。これがツイッターなら同じつぶやきのしすぎでアカウントが停止していたかもしれない。

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セミはたくさんいた。

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アブラさん。

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上目使いだと可愛いと思うの。

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なんかついているセミもいた。

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セミヤドリガというやつかな。

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セミじゃないなにかもいた。

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その他のキノコ

もちろん紫のヤマドリタケモドキ以外のキノコも生えている。でもヤマドリタケモドキがなかなか見つからない。この場所は紫オンリーなのだろうか。少し移動しながら探しましょうかね。

お、タマゴタケだ。やっぱりちょっと乾いているなー。

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俺のタマゴがくだけてるー。

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これはキタマゴタケ……ではなくて、あれだ。ウスキテングタケだ。もうだまされないぞ。だまされると死ぬからな。

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いやどうだろう、やっぱりキタマゴかな。まあどっちにしろやめておきます。

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やっぱりウスキテングタケだな。

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こんなに乾いていても、ウスキテングタケだけは元気ね。

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ええと、これはなんだろ。おいしそうではある。

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わかりませーん。

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ラッパタケ?わかんなーい。

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イグチ系だけど、傘の感じがヤマモさんではない気がする。

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はい、わかりません!

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しらない!

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もうむり。

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パンケーキみたいでうまそうよね。

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微妙な変色あり。

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これはよく焼いたパンケーキっぽいな。

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宮:「迷ったら食べちゃダメ。ちょっと前までは、イグチに毒キノコなしっていうのが定説みたいにいわれていたけれど、毒のあるニガイグチ系もあるから。虫もついていなくてこれはうまそうなイグチだーって食べたらびっくり(経験者談)。昔は無毒って言われていたキノコでも、よく調べたら毒があったりと、日々常識はアップデートされていくんです」

カマキリかっこいい。

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これはわかる。アメリカウラベニイロガワリだな。

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テングタケ!

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テングタケだらけ!

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ここは高尾山の土産物屋かっていうくらいテングが多い!

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宮:「これはムラサキヤマドリタケっぽいね。でも細いなー」

玉:「うーん、じゃあパス」

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玉:「お、ようやくヤマドリタケモドキらしいヤマモさんを発見!」

宮:「いや、これは似てるけど全然違う。ノウタケだ!」

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玉:「そんなバナナボート……あーー、Oh No タケ」

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ようやくヤマドリタケモドキを発見!

そんなこんなで持ち帰れそうなキノコがあまり見つからなかったが、何か所か場所を移動しつつ、ちょこちょことヤマドリタケモドキを拾っていく。

最初の場所から離れるにつれて、謎の紫色が薄くなり、だんだんと知っているタイプのヤマドリタケモドキに変わっていくのがおもしろかった。

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この日は笹薮の中でたくさん見つかった。

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そして最後によい斜面をみつけてぼちぼちゲット。

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これは違う。

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ということで、なんだかんだで楽しかったです。

 

 

 

紫色のヤマドリタケモドキは怪しいけれどうまいけど、やっぱり怪しいから食べちゃダメだとは思う

ということで持ち帰ったヤマドリタケモドキは、前回同様に処理をして、少量のオリーブオイルとたっぷりめのバターで焼き、最後に醤油を一垂らし。

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うまい。育ちすぎでカラッカラのが多かったので、すこし材木感というかバルサっぽさというかアイスの棒っぽさというか、レンコンとかクワイのような繊維感があるけれど、やっぱり美味しいキノコだね。慣れるとこのザクザク感がうまいという気もする。でも今度はベストな状態のを採りたいかな。

パスタは肉っ気があったほうがうまいだろうということで、ベーコンを加えてみたよ。海苔はまあお好みで。前回よりも美味しくできた。

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さて問題は、紫色の謎キノコである。どうしたもんか。食べるな危険。

持ち帰ったら紫っぽさが抜けて、干し椎茸みたいになってしまった。

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前日にたくさん食べたYさんがまだ元気であることを再度確認をして、ちょっと食べてみることにした。

とりあえずシンプルにバター焼きに醤油ちょろり。

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恐る恐る食べてみて、やばい気配が少しでもしたら処分しようと思ったんだけれど、これが明らかにうまいやつだった。

普通のよりも甘みと旨みが強く、確かにクリっぽさがある。クニュクニュ感のなかにあるホクホク感。バターとの相性が抜群で、なんだかスウィートポテトを食べているみたいだ。バニラアイスと合わせたいかも。とかいってポックリいったら笑えないが、今のところ元気である。

似たようなキノコが毒だったり、場所によってはダメだったりするのがキノコの世界なのでなんともいえないが、あそこに生えているこいつは私の体的に大丈夫のようだ。たぶん。人には勧められないけれど。

知らないキノコ、迷ったキノコ、怪しいキノコは食べちゃダメ。もっといえば、知らないであろう人が採ってきたキノコもダメ。そんな原則を守りつつ、人類は食欲と好奇心に導かれ、食中毒と戦いながら、食べられるキノコやフグを見つけて来たんだなと思った訳です。はい。でもやっぱり食べちゃダメよねー。

 ※この記事のキノコの名前等は素人同定なので、参考にしないでください。食べられるかどうかは、環境、時期、個人差にもよります。また素人によるキノコ狩りを薦めるものではありません。自分用の忘備録です。


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ヤマドリタケモドキを探しに行く

 

 

 

2018年6月末 ヤマドリタケモドキを探しに行く

※この記事のキノコの名前等は素人同定なので、参考にしないでください。食べられるかどうかは、環境、時期、個人差にもよります。また素人によるキノコ狩りを薦めるものではありません。自分用の忘備録です。

キノコ狩りといえば秋のイメージだけど、夏にこそ収穫できるキノコというのもあるらしい。その代表格がヤマドリタケモドキというキノコで、なんでもその辺の公園や雑木林などにもポコポコと生える美味しいキノコとのこと。海外でいうところのポルチーニ(ヤマドリタケ)の仲間だとか。

ヤマドリタケモドキなので通称ヤマモさん。他にもアカヤマドリのアカヤマさん、ムラサキヤマドリタケのムラヤマさんがいて、日本のポルチーニ御三家と呼ばれているとか。

海外の食材に詳しくないので、「おお、あのポルチーニの仲間!」って驚けないのが寂しいところだが、うまいのならば採ってみたいじゃないですか。そこでキノコマニアの某宮さん、某Yさんにヤマドリタケモドキ狩りへと連れて行ってもらうことにした。

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ヤマドリタケモドキはその辺の林に生えている

やってきたのは関東某所の某雑木林。別に山の中という訳ではなく、まさにその辺の散歩コースという感じ。こんな場所に食べられるキノコが生えているのか。

ヤマドリタケモドキを探すなら、シラカシ、コナラ、クヌギ、マテバシイなど、ドングリの生えている場所が狙い目。どうやらドングリ系なら常緑樹でも落葉樹でもいいらしい。なんだったらドングリじゃなくてもいいのかもしれない。それくらい身近な場所に発生するキノコらしいのだ。マジか。

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宮さんは「あー、地面がカラッカラだわ。今年は雨が少ないから、ちょっと望みは薄いかなー」と言いつつも、探し出して数分で早速発見。はやいな。

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わー、なにこのキノコっぽいキノコ。こんなキノコらしいキノコがが本当にその辺に生えているのか。

土が乾いているのでキノコも乾いているけれど、それでも魅力的なスタイルでかっこいい。虫がつきやすいキノコなので、傘が開く前くらいが食べ頃だとか。匂いをかがせていただくと、なんだかカブトムシのメスみたいな香りだった。軸のストッキングみたいな模様が特徴のひとつとのこと。

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ナメクジの這った跡があるけどオッケー。

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見つけた!と思ったら違った

うらやましー、俺も採りたーい。

どこだどこだと探していたら、あったー!

しかもナイスサイズじゃないですか!

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宮:「んーーーー。ヤマドリタケモドキとは違う。ニセアシベニイグチかな。いやこれはアメリカウラベニイロガワリだな」

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玉:「ほほう、アメリカシロヒトリみたいな?」

宮:「いや、外来種じゃないんだけどね。アメリカのキノコと同種だからということらしいです」

玉:「で、食べられます?」

宮:「どうかなー。人によるかも。俺は食べちゃうけど」

玉:「なるほどー。……じゃあ宮さんにパス」

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傘の裏がアミメ状になっているイグチの仲間はいろいろあって、素人にはちょっとわからない世界のようだ。とりあえず今回はヤマドリタケモドキだけに集中しよう。

その後、傘が開いちゃっているけど、ヤマドリタケモドキを無事に発見。食べられるのかが微妙なとこだが。パスかなー。

それにしてもキノコ狩りの嬉しさって、まさに宝探しだね。しかも埋蔵金的な宝ではなく、ドラクエでいうところの小さなメダル的な嬉しさが積み重なっていくタイプ。いいわー。

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いろんなキノコが生えていた

夏のキノコといえばタマゴタケも有名だが、残念ながらこの場所には全く生えないらしい。

って聞いていたけど、あった。なんか齧ったあとがあるけれど。

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玉:「お、キタマゴタケもありましたよ!たしか食べられますよね!」

宮:「それはウスキテングタケだね。毒!!」

玉:「よくみれば傘にブツブツがありますね。っていうかわかんねー」

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これはテングタケ。毒。

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乾いているけど食べ頃のヤマモさんを発見!

手で掴んでみて、軸がしっかりしているかが収穫するかどうかのポイントで、パっとみて大丈夫そうでも、虫食いで軸がスカスカのものも多いそうだ。

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うん、しっかりしてる。オッケー。

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はい、テングタケ。

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ちょっとタイミングを外したっぽい

この日は食べ頃のキノコもあったけれど、それ以上に育ちすぎて収穫できないキノコが目立った。

宮:「ちょっと遅かったなー。3日前だったら最高のタイミングだったんだけどなー。去年はもっと、ぶわっと生えていたんだけどなー」

玉:「いや十分っす、最高っす」

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同じ(であると思われる)ヤマドリタケモドキでも、成長具合とか水分量で、全然形が違う。そもそもヤマドリタケモドキは細かく分類すると数種類に分かれるのではという研究もあるとか。

それでも実際に持ったり、肉眼で見ると、やっぱり伝わってくる情報というものがある訳で、なんとなく『この場所でヤマドリタケモドキと呼ばれていて食べられるやつ』がわかってきたりする。とか調子に乗ると間違えるんだけどさ。

たぶんヤマドリタケモドキ。

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おそらくヤマドリタケモドキ。でも育ちすぎ。

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小さいけどヤマドリタケモドキだと思われる。

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雨が降った数日後に出逢いたかったヤマドリタケモドキの兄弟。

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玉:「でた、これ食べちゃダメなやつでしょ。ウスキテングタケでしたっけ?タマゴタケモドキ?」

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宮:「いや、これはキタマゴタケっぽいけど、どうかなー」

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玉:「えーと、怖いからやめておきます」

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これはヒポミケスキンとやらにやられたヤマドリタケモドキだそうです。

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乾いているけど、ナイスヤマモ!

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ヤマモ……じゃなくてテングタケ!

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ヤマモらしいヤマモ!

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軸もしっかりしてる!

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これは食べ頃のヤマモさん!

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これは食べ頃のヤマモモさん!

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宮:「アメリカさんの幼菌があったよ」

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宮:「アメリカウラベニイロガワリっていう名前だけに、触ったり傷つけたりすると青く変色するよ。」

玉:「そんなバナナ」

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宮:「ほら」

玉:「ぎゃー!」

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その後、場所を変えて芝生の広がるポイントへ。こんな場所にも生えるのか。なんだかヨーロッパ感が強い写真となった。

ヤマモさん withB(ブンブン)

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ネイチャーテクニカラーのフィギュアみたいな幼菌。雨が降らないかなー。

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キュンとする。

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そんな感じで一回りしてくると、最初はまったくわからなかったヤマドリタケモドキとアメリカシロヒトリ、じゃなかったアメリカウラベニイロガワリの違いも、はっきりとわかるようになってくる。

こうしてみると全然違う。でも現場で単体でみるとわかんない。だからキノコは怖いよねー。

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これは(たぶん)どっちもヤマドリタケモドキ。

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ヤバいキノコも生えている

そんなこんなの帰り道、立派なキノコがポコポコペンと生えていた。

お、これは上等なヤマドリタケモドキ……ではない気がする。なんか違うよね。

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この傘のベルベットっぽい感じ、違うような。でもシルエットは美味しそう。でも色味がなんかやばそうな。うーん。

宮:「これはダメなやつ。ニガイグチモドキか、キニガイグチか、オリーブニガイグチか、そんなやつ。キノコ狩りを始めた頃、こういうのを採っちゃって、パスタにしたらすっごい苦くて、一口食べて吐き出したよ」

玉:「あー、これは間違える。わかんねー、キノコわかんねー」

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どれくらい苦いのかとちょっと先っぽを齧ってみたら、そりゃもう苦い。わー、苦い。なるほど、これは毒だ。

見た目はわかりにくいけど、味がわかりやすいから、毒キノコとしてはまだマシな方か。でもこれが一本でも混ざっちゃったら、全部その料理が食べられなくなるのよねー。やっぱりまだ一人でのキノコ狩りは怖いなー。

 

 

 

ヤマドリタケモドキを食べてみよう

ということで安心して食べられそうなやつだけ収穫してきたので早速試食。

やっぱり傘が閉じているもの、開いたばかりのものがいいみたい。エリンギ以上にミチっとしたキノコだね。

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大丈夫そうに見えて、切ってみると虫食いというのも多々。

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傘が開いたやつもいくつかとってきてみた。しっかり乾いているからか、古い管孔(傘の裏の部分)は張り付けられたスポンジみたいに手でもげたので、メリメリと剥がしてみましょうか。

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食べられそうな場所だけにしてから、塩水で虫出し。順番が逆なような気もするが。

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これをオリーブオイルで炒め、バターと少量の醤油と塩で味をつけて、パスタと和えて食べてみる。

大きく育ったものはザクザク、小さいものはシットリ。

そして傘はフニャっと、軸はザックリ。クセのない味で食べやすい。

初めて食べるので、この味をまだ理解しきれていないけれど、噂通りに美味しいキノコだ。硬い部分はもうちょっと小さく切った方がよかったか。

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ついでにもう一品。炒めたキノコを牛乳とブレンドテック(アメリカンな強力ミサー)でギュイーン。

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うお、濃い。うまいけど、まだ理解しきれない。

正しい塩分濃度がわからないし、もうひと手間で化けそうな予感。

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とりあえず今回は味見ということで、次はもっと美味しく料理できそうな気がする。ということで、この夏中にもう一回くらいいってこようかな。

某宮さん、某Yさん、ありがとうございました。次は雨が降った数日後にでもいきましょう。

ちなみに近所の公園を何か所か探したけれど、全く見つかりませんでした。きのこ、わかんねー。

※この記事のキノコの名前等は素人同定なので、参考にしないでください。食べられるかどうかは、環境、時期、個人差にもよります。また素人によるキノコ狩りを薦めるものではありません。自分用の忘備録です。

そして続きです。

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へぼ(クロスズメバチ)を追う人に憧れて 

ずっと憧れていた取材が、ようやくできました。

しかもばっちりと。

portal.nifty.com

こういう取材って、相手してくれる取材先が見つかるかどうかが一番大きな問題で、なかなか一緒に遊んでいいよ、記事にしてもいいよ、という方が見つからず、何年かもやもやしていたんですが、待った甲斐があったという素晴らしい内容になりました。佐藤さん、ありがとー。

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生物を捕まえる取材は、ふわっとした情報を元に自分で探すか(ミミズハゼとかウチダザリガニとか)、信頼できる方に教わって体験させてもらうか(マイタケとかムツゴロウとか)。どっちも好きなんですが、今回は後者。長野のザザムシ捕りもそうですね。

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ハチを追い掛けてその幼虫を食べる行為は、変わった風習とか変な人としてバラエティの文脈でネタにされることが多いですけど、地元の方と同じ目線で参加した記事が書きたかったんです。

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いわゆるバズるタイプのネタじゃないとは思うんですが、やっぱり私が書きたいのは、こういうテーマと内容だよなーと強く思いました。すごく良い体験でした。

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冒頭に出てくる「民間猟法」っていう言葉、ちょっと気に入りました。「民間漁法」の場合もあるけど、銃とか特殊な免許がいらない、誰でもやろうと思えばできる、あまり知られていない捕まえて食べる文化を、今後も体験できたらなと思います。

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小麦粉の澱粉から『凉皮』を手作りしたい

こんにちは。

暑い夏なので、涼しい麺料理にチャレンジしました。

麺なのかな。

portal.nifty.com

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斎藤さんと池袋で食べた味を、再現してみました。

この記事の中にでてこないけど、斎藤さんが某サイトでレポートを書いてるので探してみよう。

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というか、この記事だね。

r.gnavi.co.jp

ということで、「趣味の製麺」の新刊は、「作ろう!10分ラーメン」なので買ってね!夏コミ3日目で待ってる!

www.seimen.club

よろしくお願いいたします。

 


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埼玉にいる外来種のセミ、タケオオツクツクは機械のように鳴く

暑いですね。台風、大丈夫でしたか。

デイリーポータルZで夏っぽい記事を書きました。

portal.nifty.com

ギュイーーーーーンっていう鳴き声がすごかったです。

そして胴体が長いんだな。なんだろう、このスタイル。

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最終的に捕まえたタケオオツクツクを食べたんですが、他にどうしたもんかというターゲットなんですよね。増え始めている外来種で、セミにしては大きくて、きっと美味しい。

こんなペンネーム(玉置標本)だけど、標本を作らないし。猫も食べていたし、まあいいかなーって。

とかいって、最初から食べる気マンマンだったんですが。

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セミといえば、こちらの記事もおすすめだニャン。

blog.hyouhon.com

虫採りも潮干狩りも、基本的には一緒ではなかろうか。

そんな夏の一日でした。

 


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個別漁獲割当制度(IQ)を導入した佐渡のエビカゴ漁にいってきた

 ※『地球のココロ』というクローズしたサイトで、2014年6月25日に掲載した記事の転載です。

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2011年に日本で初めて個別漁獲割当制度(IQ)を本格導入した新潟県佐渡市のホッコクアカエビ漁の船に乗り、その漁がどんなものなのかを見てくるとともに、IQを導入した感想を漁師さんから聞いてきた。

IQ制度を実施している佐渡市赤泊地区のエビカゴ漁

日本における深刻な漁業問題が少しずつ表面化し、農林水産省において「資源管理のあり方検討会」という会議が開かれている中、海外で漁業を儲かる商売に転換させた資源管理制度の一つである個別漁獲割当制度(IQ)を日本で初めて導入した、新潟県佐渡市赤泊地区のえびかご漁の船へとやってきた。新潟県えび籠漁業協会長の中川さんが経営する中川漁業の船に乗せていただくのである。

赤泊の漁師がえびかご漁で狙うのは、主にホッコクアカエビという、関東だとアマエビと呼ばれているおなじみのあのエビである。新潟ではその姿が赤唐辛子(南蛮)に似ていることから、南蛮エビと呼ばれている。もちろん辛いから南蛮エビという訳ではない。

ホッコクアカエビだと名前が長く、南蛮エビだと私がピンとこないので、以下アマエビとさせていただく。新潟の人、ごめんなさい。

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中川漁業さんの船に乗せていただきました。集合は夜中の12時30分!

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乗組員は全部で6名。すでに黙々と準備を開始している。

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本当は二日前に乗船するはずだったが、大荒れで延期に。そしてようやく出船したこの日もまあまあの風でした。

IQとはなにか

さて『IQ』とはなにかという話だが、『個別漁獲量割当制度』のこと。漢字の意味を考えるとなんとなくわかると思うが、平たく言うと、獲り放題・早い者勝ちの漁をやめて、漁業者ごとに年間何キロまで獲っていいかを事前に決めるという、アウトプット(出荷量)をコントロールするシステム。水産資源を獲りつくして枯らすことなく、持続的に活用するための制度だ。

漁場は佐渡と新潟の間の佐渡海峡で、このエリアでえびかご漁をしているのは、赤泊にある4つの経営体のみ。底引き網によるアマエビ漁との競合もない。またアマエビは移動範囲が狭いため、取り残した分がそのままそこに残るので漁師側のメリットがわかりやすいなど、IQを試験的に導入するには適した場所ということで、この赤泊のエビカゴ漁がIQのモデル事業として選ばれたのだ。

IQの肝となる漁獲割当量だが、ここのアマエビはマグロやウナギのように資源量が激減しているという段階ではない。そこで、まず赤泊の各経営体(船を所有する会社)ごとに、過去5年間の漁獲量実績から一番多かった年と少なかった年を抜かした3年間の平均をとり、その98%でスタート。そして今後の展開として、科学的な根拠にもとづき漁獲枠を設定するための準備が着々と進められている。

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宇宙船のコックピットみたいな操船席。

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予報通りまあまあの揺れで、この取材をコーディネートしてくれた佐渡在住の海野君は速攻ダウン。

IQの導入と合わせて行われたこと

IQを導入することで獲っていい量が決められるため、漁師はできる限り価値のある魚を獲る努力をするようになり、安くてもいいからとりあえず獲れるものはとろうという考えはなくなる。アマエビは大きければ大きいほど価値が高いため、1キロあたりの単価も高くなるので、大きなアマエビだけを選んで獲った方が儲かるのだ。

そこでえびかごの網目を一回り大きいものに切り替えて、価値の低い小型のアマエビはカゴに入っても逃げられるようにした。これによって大型の獲れる割合がアップ。これは小型のエビを海に残すことになるので、持続的に大型のアマエビを獲ることにもつながっていく。ちなみにアマエビは6年以上も生き、大人になると全部メスになって卵を産むようになるそうだ。

またアマエビの値段は相場によって大きく変わってくるので、相場の高いときに出荷した方がお得となる。そこで今までは7月、8月を禁漁期間にしていたのだが(アマエビの産卵期だからという訳ではなく、夏場は鮮度の維持が難しいので禁漁としていたらしい)、年間に獲る総量を決めたことで8月15日まで漁期を伸ばすことに合意が得られ、殺菌冷海水供給装置の導入もあり、アマエビ相場の高くなるお盆シーズンの出荷を可能とした。

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これがアマエビを獲るカゴ。エサの魚が入っていて、それにつられてエビが入ってくる。

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網の目を大きくしたことで、小さいエビが入っても逃げられるようになった。

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この機械で2度まで冷やした殺菌冷海水を船に乗せて、船内の水冷装置で温度管理するため、エビを港まで生かして持ってこられる。

IQの導入にあたって、中小企業診断士による経営状況の調査もおこなわれたのだが、ここで判明したのが1つの経営体が2隻の船を所有することの負担だった。乗組員の数は限られているので、船が2隻同時に出るということはないのに、なぜ2隻所有していたのかというと、1隻あたりのカゴの数が決まっていたから。

たとえば15トンの船なら1200個までのカゴが許可されている。海に沈めるカゴの数が多ければ多いほど、当然獲れるエビの数が多くなるため、1つの経営体が2隻を交互に出して合計2400個のカゴを使うような形をとっていたのだ。しかし、IQによって経営体ごとの獲っていい量が決まったので(船ごとではない)、1隻あたりのカゴ数を制限する意味がなくなるので、いままで操業していた船を廃業させた場合、その船が使用していたカゴ数を移譲できるという新しいルールが作られた。

これによって船を2隻から1隻に集約することができ、保険代やメンテナンス代などの維持費が半分になり、経営状況がだいぶ改善されたそうだ。こういった行政側の柔軟な対応が、IQを成功させるカギとなりそうだ。

IQを導入した感想は?

さて実際にIQを導入してみた感想だが、中川さんやこの船の乗組員に聞いた限りでは、全員が導入してよかったという意見だった。海がシケたら無理をせずに休むという選択肢ができたし、他の船との競争意識も薄くなったそうだ。

次の世代、そしてそのまた次の世代へと資源を繋いでいくという意識があるのであればIQは絶対必要なものだし、漁協や行政のあり方も時代に合わせて変えていかなければならないという意識が漁師の中にあるからこそ、この赤泊でIQを導入できたのだろう。この船の漁師さんは、私が今までに出会った漁師さんに比べて、どことなくみんな表情が柔らかい気がする。それは佐渡人の気質なのかもしれないが。

またIQ以外にも必要な規制はたくさんあるそうで、たとえばイカ漁であれば、各船が他の船より多く獲るために集魚用ライトを強くしてきた結果、ガソリンの消費量が年々増えてきたという歴史があるので、ライトの強さに規制を掛けることができれば、漁師同士の無駄な競争がなくなり、ガソリンを節約できるのだそうだ。海の上全体が暗ければ、少ない明かりでもイカは集まる。漁師による「努力の方向」を変える必要があるのだ。

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漁場についたら目印の旗を回収し、水深約400メートルの底からカゴを引き上げる。

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水深400メートルの深海からカゴが上がってきた。

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カゴの底を開けて獲物をチェック!

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エビだ!立派!

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カゴから出されたエビは、すぐに種類やサイズで分けられ、深海の水温に近い冷海水の入った生簀へ入れられる。

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アマエビに混ざって獲れるのが、大型の標準和名トヤマエビ。通称ボタンエビ。うまそう。

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そして中央にいるのが標準和名モロトゲアカエビの通称シマエビ。ここではシロヒゲエビと呼ばれていた。

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アマエビは深海生物という感じがないのだが、一緒に獲れる魚を見ると、やっぱり深海の生き物だ。

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ある程度エビが貯まると、冷水で満たされたプールに移動。

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エビを取り出したカゴには、流れ作業で新しいエサをセット。

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エサを入れたカゴがベルトコンベアーで船の後方に運ばれていく。まさに流れ作業。

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そして次の投入のセッティング。よく絡まないなと思う。

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すべてのカゴを回収したら別のポイントへ移動して、船の後方からカゴを投入し、3日後くらいに回収する。これを1日で3~4セット行う。なかなか大変な仕事である。

今後の課題と可能性

IQによって漁場の水産資源を持続的に獲ることができるようになっても、佐渡の漁師が経営を成り立たせるための課題はまだある。それは魚価の低下。

他の魚と同様に、アマエビの単価も景気の良かった時代に比べて大幅に下がっており、現在はキロあたり1500円前後で買われていく。消費者の元に届くころにはいくらになっているのか知らないけれど。昔に比べて販売する側の力が強くなっていることで、安く買い叩かれているのが現状らしい。

離島という流通上の不利な面はあるのだが、これだけ品質の高いエビなのだから、商品のブランディングと販売先のマッチングが行える会社が島内に立ち上がれば、佐渡のブランドエビとして単価を上げることができるのではないだろうかと思ってしまう。全国にブランド物の海産物が多数誕生しているように。

海外ではエコマークが魚の商品価値を上げている事例も多々あるが、まだ日本では「IQを導入しているから」という理由で単価が上がるということはないようだ。しかし情報の発信力次第では、これを付加価値につなげることも可能だと思う。

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2度前後の冷たい海水で生かされている美しいアマエビ。

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海水から出すと鮮やかな赤になる。南蛮(赤唐辛子)エビという名前の由来だ。

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佐渡にこんな立派なボタンエビがいるなんて知らなかった!

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かっこいいよ、ボタンエビ。

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まさかワールドカップを船の中で見ることになるとは思わなかった。

とにかくたくさん獲って安くてもいいからたくさん売るというビジネスモデルは成り立たない時代なので、価値のある魚を持続的に利用できる分だけ獲って、それに付加価値をつけて高い金額で売るというスキル、あるいはそのためのパートナーが必要になってくるのだと思う。

このアマエビやボタンエビは佐渡に人を呼ぶための観光資源にもなりえると思うのだが、中川漁業で水揚げしたほぼすべてのエビは、その日の最終のフェリーで新潟港へと運ばれて、新潟市内の市場でセリに出される。他の経営体も佐渡の市場ではなく新潟に出荷している場合が多く、佐渡島内では佐渡産のエビがあまり流通しておらず、逆に島外から安いエビが供給されているという不思議な現象が起きている。立派なアマエビがそれなりの値段で佐渡市内のスーパーで売られていても、佐渡には他に食べるものがたくさんあるので、なかなか売れないという話だとは思うのだが。

そのため、佐渡でこれだけ立派なエビが獲れているのを知らない島民も多いし(私が聞いた限りでは誰も知らなかった)、佐渡のエビを島内で食べようとしてもなかなか食べられないのが現状だ。これはあまりにもったいない話である。

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港に戻ってきたのは、出航してから約12時間後。楽な仕事ではない。

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「ところでワールドカップ、どうなった?」「(携帯でチェックして)ごめんなさい、負けました!」

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エビは氷の上に詰められて出荷される。

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中川漁業のシールが張られ、新潟の市場へと運ばれていく。

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佐渡市内のスーパーで売っているのは、ほとんどが激安の小型(別の漁船と思われる)か島外産。

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佐渡の地魚が売りの回転寿司「まるいし」で佐渡産の大型アマエビを発見!こういう店がもっとあるといいんだけど。

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混獲される大型のバイガイは結構高いそうです。すごくうまいよ。

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水揚げされた佐渡のボタンエビ、超絶うまそう。

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特大サイズもあるよ。ボタンエビはアマエビの2~3倍の値段だけど、それでも安いと思う。

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シマエビと一緒に入っているトゲトゲのかっこいいエビは、イバラモエビ。ここではオニエビと呼ばれている。

佐渡のエビは超絶うまかった

この見事なエビちゃんを島内で食べようと思っても、流通していないので食べられないので、中川さんにお願いして少し分けていただいた。実際に食べて味を知ってこそ、思い入れのある文章が書けるというものだ、という大義名分である。こんな立派なエビを見たら、どうにかして食べたくなるのが人間だろう。

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ごっちゃんです!

本当は獲れてから1日か2日置いたほうが甘みがでてうまいそうだが、せっかくなので獲れたその日に佐渡の友人宅に持ち込んで食べさせていただいた。

結論を言えば、やはり佐渡のエビは超絶うまかった。これを島内で食べられないのはもったいなさすぎる。

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上から通称ボタンエビ、オニエビ、アマエビ。本名だとトヤマエビ、イバラモエビ、ホッコクアカエビ。エビとかイカの名前はややこしい。

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もちろん刺身でいただきます。人生で一番うまいアマエビかも。味噌も一切の臭みがない。

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ボタンエビ、すごいなこれ。明らかに人生で一番のボタンエビだ。

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オニエビはトゲトゲだけれど、焼くと殻ごと食べられて、抜群に旨味が濃い。佐渡といえば鬼なので、一番佐渡らしいエビかも。「佐渡ノ鬼海老」みたいなブランド名を付けてあげたい。

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どのエビもやばい!佐渡のエビ、どうにかしてまた食べられないかなー。

すごいぞ、佐渡のエビ。エビが好きな日本人は多いので、佐渡に来ればすごいアマエビやボタンエビが食べられるという話になれば、観光客も増えると思うのだが。ちなみに佐渡ではベニズワイガニもたくさん獲れる。

エビは鮮度が命の食品だし、海が荒れると漁にでられないため、どうしても島内での安定供給は難しいと思うけれど、産地だからこそ食べられる味がある。アマエビ、ボタンエビ、オニエビ、シマエビの食べ比べが佐渡島内でできれば、それこそ観光の目玉となりそうなのだが、いろいろと難しいのかな。

もしそうなれば、少なくとも私の佐渡に来る楽しみが、また一つ増えるんだけどな。

 


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街のパン屋、ヤマザキショップが懐かしかった

大阪でヤマザキのパン屋を見かけて、懐かしいなーとそのまま話を聞いた記事です。

たまにこういう行き当たりばったりな取材が発生します。

portal.nifty.com

旅はいいですね。

近所でもできそうな取材ですけどね。

 

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