私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

スミイカのデッドエギング釣り@金沢八景:忠彦丸の午後船 by ゆるゆる釣り部

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▲スミイカの墨がすごいんですよ。

こんにちは、ゆるゆる釣り部の続きです。前回の記事が懐かしいと、3人くらいから言われました。ありがとうございます。今回どんなテンションで書くかはまだ考えておりませぬ。考えずに書こうかな。

Don't feel,Litte! 

だめだ、英語が全然わかんないや。ええと、言いたいことは伝わったでしょうか。

 

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午後船でスミイカを釣ろう

午前中に乗船したアカメフグ釣りから、午後はスミイカ釣りの船にお乗換え。同じ船で釣りものを変えるタイプのリレー船(タチウオからアジとか)ではなく、忠彦丸とか金沢八景あたりの船宿のリレー船は、一度港に戻ってきて、同じ船宿が出している別の船に乗り換えるというタイプ。

沖と港を行ったり来たりになるので、どうしても釣りをする時間は短くなるのだが、午前と午後でそれぞれ2~3種類ある釣りものの中から、お好みのものを組み合せることができるのはやっぱり楽しいよね。これぞ大人のハッピーセット。

だいぶ前に某修行僧とかと某船宿でエビメバルとイシモチをリレーして、メバル(小)3匹からのイシモチ0匹っていう、ぜんぜんタスキを渡せてないリレーになっちゃったときもあったけど、今日はきっと大丈夫。絶対イカが釣れる日なんですよ。

なんといっても午前のフグ釣りで、同行のYさんが午後の本命であるスミイカを2杯釣っているのだ。フグの仕掛けでイカが複数釣れるんだから、こりゃ今日はきっとイカの大当り日に決まっている。そりゃもうイカの仕掛けなら何倍も釣れるさ。おっと、私は0杯だったから何倍でもゼロだった。

いやでも3杯は釣れるね。フグだって3匹釣れたんだから。根拠などない。とりあえず持ち帰ったフグは冷蔵庫で寝かせておいて、今日と明日は新鮮なイカを食べ、1杯は大事に冷凍しておき、一週間後ぐらいに熟成したフグと解凍したイカを並べて食べてやろうという作戦でどうだろう。フグにイカ、すいぶんと白い食卓になりそうだけど。

なんていう妄想をしていると、Yさんの知り合いであるイカ好きのMさん(こんな記事を書いているほど)が、「こんにちは、フグ釣りはイカがでしたか?」とイカ釣りに合流。「こんにちは、フグ釣りはイカが釣れました」と返事をするYさん。午後船は電車釣行でも余裕なのでいいですね。

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▲釣りの師弟関係だそうです。

スミイカ釣りの仕掛けは2種類ある

午後に狙うイカはスミイカ。本名は体内に硬い甲があるからコウイカで、通称は墨をたくさん吐くからスミイカだ。

そんなスミイカの釣り方は2種類あり、私がやるのはデッドエギングとか呼ばれるエギング釣り。エギングとはエギ(餌木)と呼ばれるエビ風ルアーを使った釣りで、エギはよくアオリイカ釣りで使われるもの。そのエギを動かして誘うのではなく、死んだように止めて釣るからデッドエギング。死んだエギ。前に一度だけやったことがあり、繊細なアタリを取るのが結構楽しくて、またやってみたかったんだよね。

この釣りの便利なところは、湾フグと共通の竿で遊べること。というか専用の竿というのが存在しないので(私の沖釣り知識は3年くらい前で更新が止まっているので今は専用竿があるかも)、湾フグ用の竿でやる人が多い釣りなのである。なのでアカメフグからリレーをすれば、タックルはそのままで仕掛けを変えるだけでOKグーグル。

リーダーの先に10号の中オモリを結び、その先にフロロカーボン4号のハリス(こっちをリーダーと呼ぶべき?)を2メートルほどつなげ、大きさ2~3号くらいのエギをセットすれば仕掛けは完了。エサ釣りのフグと違ってスミイカはルアー釣りだからエサをとられるということがないので、よりアタリをとることだけに集中できる釣りなのである。

……確かそうだよね。

ほら、自分が書いた懇切丁寧なゆるゆる釣り部の過去記事を読み直そうとしたけれど、ゆるゆる釣り部自体が掲載先の都合でネット上からなくなっているので、現在は読めなくなっているんだよね。皆様にもご迷惑をおかけしております。

パソコンの中からデータを探して、さっさとバックナンバーをこのサイトに移植すればいいんだけどさ。だから「よし、正月休みにでもパパっとやろうかなー」ってこの時は思ったんですけど、この記事を書いているのはもう年明けです。一月も半ばです。もちろん全然やってません。不思議なこともあるもんだ。

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▲10号の中オモリ。

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▲エギは新しい方が釣れるという説があるけれど、釣具屋にいくタイミングが無かったので、家にあったのを適当に持ってきた。

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▲サイズは2.5号くらいがちょうどいいかな。わかんないけど。それにしてもカンナがぼろいな。

閑話休題、カンナ錆び放題。

それに対してYさんとMさんが挑むのは、東京湾の伝統漁法である生きたシャコを使ったスミイカのテンヤ釣りだ。この釣りでしか使わないであろう代替えの効かない先調子のゴツい竿、イカ用だけど「いかようにも」とはならない竿を使い、それなりに重いテンヤをしゃくって引っ掛けるという釣りである。

私も前に一度やって記事にしたけれど、もう全部忘れちゃったよ。だから早く移植しろよっていう話なのですが。たしか相当疲れた覚えがあるような。こっちの釣り方も楽しそうだなーとは思ったんだけど、自前で道具が用意できなかったのと、活きたシャコをエサに使う分だけ乗船料がちょっと高いのよね。こういう貧乏臭さって一生治らないやつだな。

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▲Yさんが用意した浮きスッテ(エギではない)付きの仕掛け。強化チューブがポイントだとか。

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▲エサの生きたシャコ。かっこいい。

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▲持ってみたら、クラスで一番デコピンが強いやつくらいの攻撃力でカマパンチを繰り出してきた。シャコ、怖い(訳:シャコを釣りに行きたい)。

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▲ハサミでシャコをなんやかんややって、こんな感じに固定します。今回私はやってないので、よくわかりません。

おやおや、潮が流れないよ

そんなこんなでポイントについたら左舷の艫側で釣り開始。この船宿はエギングとテンヤが同じ船で席も自由という混在型。下の写真だと、竿先が下がっている人がエギで、上がっている人がテンヤだよ。

きっと一投目から釣れちゃうよねーってなんて思いながら仕掛けを沈めたんだけど、これがサッパリなんですよ。小型のイナダを刺身にしたくらいにサッパリ。もうちょっと脂を乗せてくれよ。

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▲真剣な表情で竿先を睨むYさんとMさん。その隣にチャゲさんと飛鳥さんがいれば、4人で「YMCA」になりますね。

エギを使ったスミイカの釣り方は、竿先を下げた状態で中オモリを底まで落として、竿先を少し持ち上げて、中オモリを底から1メートル程持ち上げて待つ。潮が程よく流れていれば、これで2メートル先にあるエギは底スレスレを静かに漂うはず。この状態でしばらく待ってから空合わせを入れて、待って空合わせを何度か繰り返したら、またそーっとオモリを降ろしてタナを取り直すという繰り返し。スミイカがエギにアタックするアタリ(すごく小さい)が竿先に現れたら、しっかりと合わせて巻き上げる。

スミイカはとても臆病だといわれているので、ポイントはびっくりさせないこと。オモリやエギの動きを優しくすることで、警戒心を抱かせずにエギを抱かせるのである。

とはいってもだ、この釣りは潮が流れて糸がちゃんと張ってこそ成り立つ釣り。アオリイカを釣るティップランエギングだと船を流して糸を張らせるけど、この釣りは船がほぼほぼ固定(といっても多少は移動しているけど)。そしてこの日は諏訪湖かっていうくらいのベタ凪なのよ。ベタすぎる。初めての熱帯魚がベタくらいベタ。そして埼玉県民のお土産が十万石饅頭くらいベタ。

ベタだ、ベタ過ぎる、十万石饅頭。

いやお土産はベタでもいいんだけど、スミイカ釣りはベタ凪だと困るんだよ。まずイカの活性が上がらない。そしてエギが10号の中オモリ経由ということもあり、糸がちゃんと張らない状況だと、アタリがまったくわからないっす。

これは一番先にオモリをぶら下げ、エダスにエギを結ぶ胴突き式の仕掛けにすればいいのだろうか。最近はそういう仕掛けもあると潮風の噂に聞きますが。同行者に相談しようにも、同行者はシャコのテンヤ釣りだしなー。私もテンヤ釣りにすればよかったかなー。テンヤ~~~(白鶴丸)。

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▲ゼロテンションのフグとは違い、オモリが浮いた状態でイカのアタリを待つ。

この釣りはエサがなくなる心配はないので、ちょっとでも違和感を感じたら遠慮なく合わせをいれるのだが、そのたびに味わうフワッとした手ごたえ。己の無力感がすごい。

悲しい程にハズレばかりのクジ引きである。

スカ、スカ、スカ、これぞ東京湾スカパラダイス。ってどこがパラダイスだ。

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▲なんとなく違和感を感じたら合わせる。掛かるとグーンと重くなるはずなのだが。

この厳しい状況はテンヤチームも同じなのだが、それでもYさんが竿を曲げた。そして本日通算3杯目となるスミイカである。ちくしょう、顔に墨を浴びてシャネルズみたいになればいいのにと心の中でこっそりと願ったのはナイショだ。

これ以降は私がイラっとするだけなので、いくらYさんが釣っても写真を撮らなくなったので、最終的に何杯釣ったかはよくわからない。

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▲みんなもイラっとしようぜ!

釣れない。全然釣れない。これだけ釣れないのはエギが付いてないんじゃないかと思って上げてみると、中オモリと絡まっていた。これじゃ釣れないよねー。なんていうのが結構あった。潮が流れていないから、しゃくったときに絡んじゃうみたい。

こんな状況でもYさんはポツポツと釣っている。やっぱり生きたシャコに対して死んだエギではアピール力が弱いだろうか。東京タワーにあった蝋人形館も2013年に閉館したみたいだし。

ならばフグ釣りで余ったアルゼンチンアカエビをエギにつけちゃうという作戦はどうだろう。ちょうど輪ゴムもあるし、これならばきっと釣れるはず!邪道でも外道でもライオン道でもいいじゃない!だって午前船はこのエサで釣れてたし!

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▲エギにエビを背負わせてみた。

B&Bならぬエギ&エビの特製仕掛けをこっそりと沈め(人に見られると恥ずかしい)、しばらく待つと明確っぽいアタリが! 即合わせるもののチップ(かすっただけ)! あー!

いやまだだ、もう一回抱き着いてくるはず!っと思って待つもそれっきり。仕掛けを上げてみると、中オモリとエギがグッチャグチャに絡んで、それをなおしていたらエビも外れてしまった。

うーん、シュリンプ……いやスランプだね。次回はヤリイカ用のプラ角にエビを結んでみようかな(懲りてない)。

スミイカの墨は結構飛ぶ

もうすっかり万策尽きた感があり、あとはどうやって太っ腹で大金持ちで同行者に優しいであろうYさんからスミイカをいただくかという下船後の対応だけが私の食卓の鍵となるのだが、せっかくなのでエギでも変えてみましょうか。

ほら、日によって派手なピンクがいいとか、暗いブルーがいいとか、あるっていうじゃないですか。イカは色がわからないなからみんな一緒っていう意見もありますけど、せっかくいろんなエギがあることだし。全部カンナが錆びてるけどさ。

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▲セレクトしたのはピンクの3号。「イカチュウ、お前に決めた!」「イカー!」

まあ釣れない日はエギを変えたくらいで効果はでないんですが、それでもがんばってスカしか出ないクジを引きつづけていると、ちょっとだけ波の動きとは違うような気がしなくもないようなアタリが竿先に出た訳ですよ。

これイカじゃない?イカじゃなくない?イカじゃなくなくないくない?と、小沢健二みたいに考えながら(この間0.2秒)セイイェース!と大きく合わせる。

ズシーン!

きたきたきた、このビニール袋を引っ掛けたような重いだけの手ごたえ。悪口じゃないですよ、これぞスミイカ。竿の角度を変えないようにグイグイと巻き、そのまま海面からぶっこぬく。

やったー!

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▲まずエギを掴んで、そして竿を置いてスミイカの後頭部?を掴む。

やったぜスミイカ、ゲットだぜ!

……だがしかし、この貴重なイカを持った状態で写真を撮ってもらおうとしたところで事件は起こった。

どの角度で持って写真に写ろうかなんて考えていたら、うっかり手を滑らせてしまい、足元にある水の入ったバケツにスミイカがボトン。これが魚だったらまったく問題ないんだけど、相手は釣られて大変に怒っているスミイカである。

まず落ちてフリーになった瞬間にビュシューと濃厚な墨を吐き、さらにバケツの水を吸い込んで第二段をブシュー。これぞリアルスプラトゥーン。いやそのゲームはやったことないけどさ。午前中のYさんを笑えない大惨事である。

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▲おら、やっちまっただよ。

スミイカの墨は皆さんのイメージ以上に飛んでいく。この二連発によって隣と隣の席まで「甲斐キャノン」ならぬ「烏賊キャノン」が豪快にブシュー。でもまだよかった、知り合いのいる方向で。いや、知り合いだからこそ遺恨を残すんだけどさ。

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▲わー、ごめんなさいね。

そんな様子を見ていた船長から、「水の入ったバケツにイカを入れないでくださーい!」とアナウンスが飛んできた。そう、スミイカは水の入っていないバケツに入れないとダメなんだよね。それは知っていたんだけど、手洗い用のバケツに落ちちゃったのよ。もう全部Yさんが悪いんです。いや悪くないけど。

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▲スミイカは水の入っていないバケツに入れよう!

Mさんにも待望のアタリが!

そんなこんなでようやく私もスミイカを確保。すでに何杯も釣っているYさんはいいとして、問題はイカ大好きなMさんである。

Mさんはこのマニアックな釣りを何度もやっていて、別に初心者という訳ではないそうだが、どうもイカが好き過ぎて逆に嫌われてしまったらしく、これまでまったくアタリがないらしい。道具やら仕掛けやらを貸しているYさんも、なんとか釣らせようとがんばっているようだが、これがなんとも。

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▲シャコにエビを巻くといいんじゃないかな。

Mさんがんばってーと思いつつ、私はこの状況で1杯釣れら御の字だろうと閉店モード。だったのだが、午前船のフグ、午後船のイカと小さなアタリをとる釣りを延々とやっていたためか、このあたりでようやく第三の目(魚釣りだけにウオノメだろうか)が開いたらしく、もう一杯をサクッと追加。

うん、やっぱり釣れると楽しいな。あのズシーンがいいのよね。

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▲スミを吐く気マンマンのイカ。もう水の入ったバケツには落とさないぜ!

そしてふと横を見れば、大好きなイカにそっぽを向かれて、どんよりとした暗黒オーラに包まれているMさん。私が飛ばした墨のせいじゃないですよ。なんだか背後から涙声のブルースが聞こえてきそうだ。これが本当の「スミイカーぶるーす」by 近藤真彦。

が、がんばれ。

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▲私の目にはこんな風に映りました。

「それだけ気配が消えていればイカにも警戒心をいだかせませんよ!」なんて適当なアドバイスをしていたら、ようやくMさんの竿にもヒット!さすがはイカを愛する人!

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▲そして上がってきたのは……

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▲これはイカじゃなくて……

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▲サバフグでした……

あー……。

これはあれだ、Yさんが全部悪いな。ほら午前船のフグ釣りでスミイカを釣っちゃうから、午後船のイカ釣りでフグが釣れちゃうんだよ、地球のバランス的に。しかもアカメフグじゃなくてサバフグっていうのが微妙。午後の外道王の名はMさんに捧げます。

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▲そして終了間際に3杯目を釣った私。海側からの自撮りが一番安全ですね。自分の写真にだけモザイクを掛けるってうのは私的標本のオマージュ。

ということで、午後の釣果はYさんがよくわかんないけど5杯くらい、私が3杯(エギにしてはがんばったと思う)、そしてMさんは結局ボウズで終了。午前船と合わせてクーラーがスミイカだらけとなったYさんが、手ぶらのMさんにあげようとしたものの、自分への戒めとしてなのか拒絶して手ぶらで帰ったのが男前だった。

と思ったら、Mさんも手ぶらじゃなかったんですよ。

翌日に「シャコが美味しかったです!」っていう連絡があったのでした。さすが。

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▲お疲れ様でした。

来シーズンのスミイカ釣りでは、私もシャコでやってみようかな。そして筆を持ち込んで、イカ墨による書初めか羽子板のバツゲーム的なことをしてみようと思います。

 


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実家の裏庭に生えてきたキノコ、それはまさかのエノキタケ!

「捕まえて食べる」という趣味は、得られる食材のカロリーよりも捕まえるために消費するカロリーのほうがずっと多かったり(その割に痩せない)、300円で買えるものを1万円かけて追い掛けに行ったり、基本的にはそんなことの積み重ねだ。

己に溜まっていくのは、瞬間にピンポイントでしか生きない豆知識と、心のスタンプラリーに押される判子だけ。もちろんそれこそが人生の宝物なのだが、フィールドで経験を積むほどに、未知の体験に対する喜びを知りにくくなるというジレンマもあったりする。そんなもっともらしい理由をつけて、出不精になっているだけのような気もするが。

探し物をする日々から、探し物を探す日々へ。それでも「あの体験がこうしてこう繋がって超ラッキー!」みたいな、継続してきた故の喜びが、年に数回あったりする。

それが今回だった。

捕まえて、食べる

捕まえて、食べる

 

先日、母親から「裏庭にある柿の切株からキノコが生えて来たけど、食べられる?」という写真付きのメールが届いた。

こういった素人判断によるキノコ報告は、9割以上が毒キノコだと思った方がいいだろう。あまり期待をせずに開いた添付写真がこちらだ。

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▲うん、真上からだと全然わかんないね。

パッと見て、美味しそうという感じではない。毒キノコのオオワライタケのように見えるけど。

でも柿の切株ということは、もしかしたら佐渡で覚えた天然のエノキタケという可能性もなくはないかな。

dailyportalz.jpそこで後日、ちょっと実家に寄って確認してみた。

老菌になりかけてはいるけれど、これってやっぱりエノキタケっぽくないか。

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▲夕方なので写真の色がおかしいです。

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▲こちらは佐渡で見つけたエノキタケ。ほら似てるでしょ。いや似てるのか?

自分で書いた記事を読み返し、その外見、匂い、手触り、生の味(食べちゃダメですが)を思い出す。またエノキタケの説明がされたページをいくつか読み、その特徴と照らし合わせて、きっとそうだと膝を叩く。

まさか実家の裏庭に生えていたとは。幸せの茶色いキノコは裏庭にいたんだね。

ただ自分の知識だけでは怪しいので、友人のキノコマニアにも写真を送ってみると、即レスでエノキだろうという回答が返ってきた。さすが。

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▲「あんたが死ななければ私も食べてみるわ」とは母の言葉。

持ち帰ったキノコは泥だらけ。手間暇をかけて食べられる部分だけにして(それでも多少の泥は残るが)、佐渡で海野さんに習ったナメコおろしならぬ、エノキおろしを作ってみる。

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▲この段階にするまでが面倒なのよね。

これがすこぶるうまかった。

やはり天然のエノキは栽培物と味の濃さが違うかな。硬すぎるかなと思った軸の黒い部分も意外と平気。素晴らしい。

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▲味が濃いんですよ。

たくさん採れたので、鍋にも入れてみた。

あっさりとした鍋にワンランクと感じる旨味を与える天然エノキ。美味しく感じるのは、気持ち的な部分が大きいかもね。

「それでもいいじゃない、それがいいじゃない」と、相田みつをみたいなことを一人でぶつぶつ言い出してしまう。

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▲一品でも獲ったものが入ると、満足度が違うんですよ。

エノキタケなんて買えば100円程度かもしれないし、下処理の手間とかを考えれば面倒なだけかもしれない。毒キノコと間違えるリスクを考えれば、まったく得をする部分がない。

それはまったく正論であって人には勧めないのだが(って誰かが文句を言っている訳でもないですが)、それでも以前覚えた新しい知識が今回役に立ち、自然から(裏庭だけど)食べられるものを得られるチャンスを無にすることなく、ちゃんとおいしく食べられたという満足感は代えがたいものなのである。

知っていたからこそ食べられたのだ。学んでおいて本当によかった。

 

とかいってこのキノコに当たって「お気の毒きのこ様」となったらかっこ悪いなーと思ったけど、1日経過しても元気なので、やっぱりエノキタケだったのだろう。来年も生えるといいな。

 


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アカメフグのカットウ釣り@金沢八景:忠彦丸の午前船 by ゆるゆる釣り部

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▲ケロッピー前田さんが紹介していたボディサスペンションみたいですね。ごめんね、フグよ。

2018/11/11 アカメフグのカットウ釣り@金沢八景

はーい、みんなー!ブログの更新してるー?ツイッターで満足してないー?私はちょっとしてるー!でもダメだよねー!

といことで、久しぶりに『ゆるゆる釣り部』を書きますよー。

 

 

 

一昨年くらいに製麺機関係で知り合いになったYさんより、「日曜日、ふぐ行きませんか?」というDMがきた。

きっとこの短いメールの中には「小粋な料理屋でフグ刺しやフグちりをタラフグ、じゃなくてたらふくおごりますよ!もちろん天然のトラフグでね!」というメッセージが込められれているに違いないと思うのは大間違い。なぜなら私が叶姉妹の三女じゃないから。こうみえて。このメールからは「先日、金沢八景の忠彦丸っていう船宿でアカメ狙いのフグ半日船っていうのに乗ったんだけれど、なかなか楽しかったから今週末もまたいくんだ。よかったら一緒にどうだい?」と読み取らないといけない。

 

っていう面倒臭い感じのオープニングは、2006年3月に初代『私的標本』で書いた、『金沢八景 忠彦丸でショウサイフグの食わせ釣り』のオマージュですよ。って誰もわからないですよね。私もすっかり忘れていたよ。

ということで、11年以上ぶりに忠彦丸からフグ釣りですよ。久々に読み返してみると、前回は食わせバリを使ったショウサイフグ釣りで、カワハギ用の竿で挑戦しようとしているところが泣けますね。今の私がその場にいたならば小野真弓に借金してでも湾ふぐ用の竿を買えと忠告したことでしょう。あの釣りはあたりがわからない竿でやっても、ほぼ電波の届かない場所で電話を待っているみたいな辛さがあるんだよね。詳細は記事でご確認を。ショウサイだけに。はい、湾フグ竿はこちらからどうぞ。最近はかなり安いのも結構あるのね。

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▲春にマダラさん主催の仕立てでタイ釣りに来たけれど、わざわざ書くまでもない釣果だったんだよな。

今回はショウサイフグではなくアカメフグ狙いということで、基本的な道具や釣り方は同じだけど、狙うポイントがちょっと違う。ショウサイは底が砂なんだけど、アカメは牡蠣殻とか岩が転がるエリアで、確か根掛かりしやすかったような。フグ釣りがいつ以来なのか思い出せないくらい久しぶりなんだよな。でもアタリを積極的にとる釣りは得意分野のような気がするし、前回がフグの種類や釣り方こそ違えどカワハギ竿で3匹だから、湾ふぐ竿を手にした現在の私であれば、倍の6匹は硬いんじゃないでしょうかね。穂先は柔らかいけど釣果は硬いぜ!

……ほら、こんなテンションじゃなかったっけ。私的標本の頃の私って。まあなんでもいいんですが。

そして午後は同じ船宿から出ているスミイカ釣りの船に乗り換えて、リレー方式でたっぷりと楽しもうという段取りでございます。船代はいくらだったか忘れちゃったけど、午前と午後で乗ると割引があるので、一日船よりちょっと高いくらいの乗船料で2種類の釣りが楽しめます。その分、必要な道具も増えるし体力的にも疲れるけどね。

ところでこれって同じ人が別の釣りを続けてやるので、リレーというよりは、どちらかというとトライアスロンですね。あるいはノルディック複合。乗合デック複合ということでどうでしょう。どうといわれてもね。

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▲席札をとって受付をすます。駐車場の場所がなかなかトリッキーだったぜ。

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▲品川駅のホームくらいに乗る船を間違えそうになる桟橋。

アカメフグのタックルと仕掛け

湾フグ(東京湾のフグ釣りの略)の基本はカットウ釣り。イカリバリを使った引っ掛け釣りということで、ちょっと特殊な仕掛けを使う。8~10号の中通しオモリにタチウオ用やワーム用のでかいハリを付け、そこから太いハリス(これはフロロカーボン8号かな)を伸ばしてイカリバリをぶら下げるというもの。

釣りといえば口にかけるものであり、引っ掛けて釣るなんて邪道だよ、ギャング釣りなんてギャフンですよと私も思っていたんだけど、やってみるとこれがおもしろいんですよねー。引っ掛けるというか、竿先の動きを間違いさがしする早押しクイズ的な。ガツンと掛かればアハ体験ってわけですよ。

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▲竿はいつ買ったのか忘れたアルファタックルの夢人湾フグ。もうけっこう古いのかな。外房フグ用だとカタいからダメよ。

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▲リールはスマック機能の付いたやつにPE1号、先糸にフロロ5号だったかな。せっかく買ったのになかなか出番がなかったのよね。

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▲何年か前の私が自作していた仕掛けを持ってきました。

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▲カットウのハリといえば、ガマカツのF1カットウ針でしょう。

がまかつ(Gamakatsu) トリプルフック F1カットウ鈎 L 3組 銀 67337

がまかつ(Gamakatsu) トリプルフック F1カットウ鈎 L 3組 銀 67337

 

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▲同行したYさん自作のカットウ仕掛け。ハリスがチューブで覆われていますね。ハリ先をガードするとか、芸が細かい。

このカットウ仕掛けの上に、食わせバリをつけるかどうかを毎度のことながら葛藤(カットウだけにだ、言わせるな!)する訳ですが、個人的にはこれをつけるとメインであるカットウの感度が落ちる気がして、なんというか道糸から伝わってくる情報量が減るというか、私は基本的に付けないんですけど、Yさんによるとこっちの食わせバリばっかり大物が食ってくるタイミングがあるっていうことなので、そのあたりはお好みですかね。

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▲カットウの上にこの食わせバリをつける人も多い。前回はこの食わせバリだけでやったのよね。
そんなこんなで、よし準備をしますかとリールから糸を出そうとして驚いた。スプールが全くまわらず、というかクラッチが降りず、道糸が出てくれないんだ。これはあれだ、前回使ったあとのメンテが悪くて、そのまま固着しているな。過去の俺、何てことをしてくれるんだ。あー、もう。

ちょっとYさん、クレ556でも持ってないですか。あるいは予備のリール。というか私が予備のリールなら持っているんだけど、なんとなく悔しいのでどうにかしたい。そこでYさんに力づくでクラッチを落としてもらい、どうにか復旧完了。といってもスマック機能は死んだままなので、スマック風の普通リールとしてですが。

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▲力づくでクラッチを落とすYさん、というか山田技研さん。

……「SMAK」とは「潮に負けないよう洗って乾かそう」の略ですかね。

便利なんだけどね、スマック機能。動けば。ふぅ。まあちゃんと手入れしなかった過去の私が悪いんですが。

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▲見た目だけSMAKなリールになりました。あーあ。

エサの付け方など

そんな余談はいいんですよ。よくないけど。フグ釣りのエサは前回アマエビだったけれど、今回はアルゼンチンアカエビという大きな海老。スーパーなどでも売っているあれです。エサ代は一応乗船料金に含まれているんですが、これだと途中で足りなくなる心配あり。ということで躊躇なく最初から1000円分の追加料金でエサを補充するYさん。

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▲課金に躊躇なし。

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▲左が私のエサ、右が1000円の課金をしたYさんのエサ。半日船でもこれくらいあった方がいいらしいよ。

で、私はどうしたかというと、エサの追加料金がよくわからなかったので、昨日スーパーで見かけたエビを買っておいたのよね。でも値段的にすごく得したっていう訳でもないっぽいので、素直に船で追加した方が早いっすかね。スーパーで半額になっていたら買いだめしておくのがいいのかな。あるいはアルゼンチンにいったときに採って来るか。

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▲船よりスーパーの方が安いかなと思ったら、そんなに変わらなかった。

エサの付け方は、Yさんによると以下の通りだそうです。

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▲まず海水でざっと解凍。

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▲ハサミで頭側と尻尾をカット。硬い尻尾の付け根を残すのがコツだそうです。

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▲尻尾の切口からハリを入れて抜く。

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▲それを返して背中側の中心に刺す。

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▲こんな感じでエビをぶら下げる。

まあここで説明しなくても、船では船長さんが全部丁寧に説明してくれるので、わざわざ書かなくてもいいんですけどね。ちなみに私は何回もやったことがある釣りでも、船長の説明は初心者オーラを全開にして全部聞く派です。微妙に私の知識と違うことがあっておもしろいんですよね。ちなみに釣り方などの説明が一切ない船宿も結構ありますよ。それはそれで緊張感があって好きなんですが(ニヤリ)。

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▲エサの付け方からアタリの取り方まで熱く説明してくれる船長(中乗りさんだったかも)。

ということで出船。ポイントはよくわからないんだけど、まあなんか障害物が多いエリア。なかなか都市型の釣りでございます。

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▲「よこすか」って書いてあるから、横須賀なのかもしれません。

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▲最近、ナイススティックを食べていません。あれはバッグの中で潰れがちなので、ランチパック派になりました。ってこれランチパックじゃないな。

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▲こっちこそが元祖だと語るフジパン。1975年生まれで私よりも年上なのか。

アカメフグ、釣れるかな?

出船してしばらくしてポイントに到着。エビをぶら下げたカットウ仕掛けを、翼の折れたエンジェルじゃなくてスマックの壊れたリールで海底まで落とし、道糸は真っ直ぐ張っているけれど、竿先は曲がっていないゼロテンションの状態でキープ。数秒待ったら空合わせを入れて(合わせると同時にエビが跳ねる姿を演出して魚を寄せる)、ゆっくり5秒以上かけてフォールさせてエサを再び着底させ、また数秒待って空合わせの繰り返し。その最中にフグがエサを突っつく小さなアタリを見破って合わせるのだ。

っていう理屈は分かっているんだけど、久しぶりで大事なことを忘れていました。船って揺れるんですよね。ゼロテンションのキープができねー!

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▲この日はなぜかフグ船が大盛況で(前日までの釣果を把握していないが、よかったのかな)、急遽2艘出しになったんですよ。

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▲海底でこんな感じでエサをつけた状態で糸を張るんですよ。障害物が多い場合は浮かせる場合も。そしてハリスとカットウバリを接着剤とかで固定していないから、ずれちゃっているな。

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▲これは曲がっているけれど、竿先が真っ直ぐの状態でエサを着底させて糸を張りたいんですよ。

ゼロテンションのキープってどーやんだっけなー、船の揺れで竿先がどうしても動いちゃって、アタリがまったくわからないよー、って混乱していたら、空合わせのときに早速ガツンときた!

はい、はい、はい、はい根掛かり!

そうそう、砂地を狙うショウサイフグと違って、アカメフグって岩場だから、底に長く置いておくとすぐ根掛かりするのよねー。まったく今どきの赤いフグはややこしいところに住みやがってと道糸を持って引っ張ると、大した抵抗もなくフワッと軽くなった。

あれ、外れたかな。それにしては軽い。仕掛けが丸ごと切れちゃったか、リーダーがいっちゃったかな。っておもったら道糸が高切れしてるし!

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▲一投目からこれですよ。さすが俺。

あー、もう。そりゃ前回いつ使ったのか把握していないスマックの壊れていたリールなんだから、道糸だって古くなって痛んでいるよねー。

半泣きになりながら道糸を切れたところから10メートル分処分して、もう傷はないだろうというところにリーダーを結び直していると、ルアー釣り用のPE0.8号でコーティングがしてあるパリッとした糸だかなんだかを使っていたYさんがさっそく本命のアカメフグをひっかけやがった。おっと、隣が釣れたからってひがんじゃダメですね。アカメフグの本名はヒガンフグっていうんですけど、釣られるとひがんじゃうからヒガンフグなんですかね。違いますね。

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▲なんとなく腹が立つから、そっと膨張式救命胴衣の紐をひっぱってやろうかな。なんてヒガンじゃダメですね。

どうにか結び直して再投入。着底の時間は短めにして、空合わせ後の竿先を降ろしていくフォールの時間を長くとることでアタリを出したいのだが、まだ船の揺れと体の動きが同調してくれず、竿がフワフワと揺れてしまう。これが調子のいい時だと、船の揺れに体が自然と合わせてくれて、道糸と竿先がどちらも真っ直ぐ、直角につながって僅かなアタリも伝えてくれるんだけどねー。うーん、忘れた。

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▲フグってどうやって釣るんだったかな。

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▲アタリはまったく感じないのにエサは減っているという不思議。心霊現象かな。

うーん、釣れない。でも大丈夫。きっとそのうち体が慣れてきて、そのうちラグビーボールみたいな巨大アカメフグが連発するんですよ。とかいいつつも、釣り時間の短い半日船なので、慣れる前にタイムアップの可能性が高いんですよね。

よし、釣れた!けど……

とりあえず一匹釣りたい。一匹釣れれば肩の力が降りて、竿先も安定するんじゃないかなーなんてガッチガチに固まりながら釣っていたら、これは!というアタリを感知して、すぐさま竿先をヒュッと合わせる。合わせはエサからカットウバリの距離だけで十分なので、狭い幅で鋭くだ。

すると本日初となる、グッと竿が重くなる感触が到来。これこれ、この手ごたえですよ。これが楽しいわけですよ。

でもちょっと軽すぎやしませんか。これ本命じゃないでしょう。正直にいってごらん、怒らないから。ってベラでした。その後もベラ。そして牡蠣殻。ベラ、ベラ、カキ。ベラベラ書きやがってっていうことですか。すみませんね、文字数が多くて。

ちなみに船上だと(船上以外でも)基本的に無口だから安心してくださいね。会うと印象違いますねって言われるタイプですよ。

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▲ベラかー。せめてカワハギだったらよかったのに。

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▲きたー!って思ったら牡蠣殻っていうのが多い。

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▲なぜ食わせバリにまで牡蠣殻が釣れるかな。

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▲障害物を引っ掛ける度にハリが丸くなってしまう。これだとケラレとかチップと呼ばれる現象が発生するんだよね。

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▲なので砥石で直す!

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▲でも折れたのは直せない!仕掛けの予備はちょっと多めに持っていこう!

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▲よくハリがこんな感じに絡んでいた。もっと太いハリスを使うか(根掛かりした時に切れないので困るが)、Yさんみたいにパイプを通した方がいいみたい。

という感じで一匹も釣れない横で、順調に数を増やしているYさん。どうやらちょっと投げて広く探る釣り方がハマっているようだ。根掛かりのリスクが高いのでなかなかの難易度だが。というか私はベイトリールで投げるのが下手なので出来ないのよね。

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▲「こうやってちょっと投げれば……ほら、また来ましたよ!これはタモをお願いしちゃおうかな!」とご機嫌なYさん。そして私は『Y氏の隣席』。

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▲「あれー、もうスミイカを釣っちゃった。これなら午後船に乗らなくてよかったかなー」

フグとスミイカのリレーをするのに、前半のフグ釣りで早くもスミイカを釣ったYさん。それはルール違反なのでリリースしてください。いや別に違反じゃないのか。しかし、フグ釣りでスミイカが釣れてしまうということは、それだけスミイカの活性が高いということか。フグは今のところ微妙だけれど、これは午後に期待ができそうだ。

そしてこのあとYさんがスミイカを手に持って入れるためのバケツを取りに行ったところ、行った先で盛大にイカの墨を吐かせてしまい、船長や周囲の人に怒られるという珍プレーがあったようですが、私は他人の振りをしていたのでよくわかりません。

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▲そっちがイカならこっちはタコだという訳ではないのだが、私のエサにはイイダコがついてきた。……キープで。

ようやく私の竿に大物がヒット!!!

それにしてもなんだろうね、この釣れなさは。その昔、篠原涼子は歌いました。磯臭さと釣れなさと心細さと。歌ってませんね。このままフグはゼロかなー。遠くに富士さんが見えるからフグゼロックス(富士ゼロックス)ってやつですかー。なにいってんだろなー。あーーーーー。

なんて諦めかけていた時、そいつは突然やってきた。

ようやく波の動きを予測して、柔らかく手首を動かせるようになってきたのか、竿先が曲がらず落ち着かせられるようになってきたなと感じた頃、フイっという感じで一瞬不規則な動きをする穂先。間髪入れずに合わせを入れると、ズシーンと来る重量感。これだ、これこれ、これこそがフグ。しかもラグビーボールサイズ間違いなし。これが俺のキックオフ。

これをばらしたら今後20回くらい夢に見るやつだと不安になりつつ一定の速度でリールを巻きつつ、上下へ左右へ逃げまどうターゲットの力をいなしていく。うーん、大物なのは間違いなし。でもなにか感じるちょっとした違和感。フグの泳ぎ方ってこんなだったかな。なんか逃げ方に重いんだけどペランペランという薄さを感じるのは気のせいか。

いやいや、私がフグを久しく釣っていないだけだよなと考え直してリールを巻いていると、海の中から現れたのは、見事なラグビーボールじゃなくて座布団みたいな……エイ!

かと思ったら、違った!

でました、江戸前が誇る高級魚のマコガレイ!さすが俺!よ、外道王!

40センチオーバーで嬉しいんだけど、なんかやっぱり微妙よね。でもいいか。ありがたく喜ぼうじゃないですか、わーい。

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▲こんにちはマコちゃん、私がパッパラパーよ。ってほっといてくれ。

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▲やったぜ40センチオーバー。クーラーボックスに貼られたつりニフティのメジャーシールが切ないぜ。まだいっぱいあるから欲しい人は会った時にあげるぜ。

どうやら今日はフグが釣れない日なんだろうなー、イイダコやカレイが釣れたから、次はサメかエイだろうなーなんて思っていたら、ちょっと小さいけれどようやく本命をゲット。お、おう。

f:id:tamaokiyutaka:20190109231647j:plain▲ようやく釣れた!

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▲なぜか2杯目のイカを釣るYさん。なんなんだよ。

どうやらようやく海に私の体が馴染んできたようで、竿先が思い通りに動いてくれるようなったのか、続けざまに2匹目もゲット。たぶん明日すぐに乗れば朝からこのくらいのペースで釣れるんだろうな。でも次に乗るのはまた11年後とかだったりしてね。間隔をすごく空けて釣りをする男、釣り界のハレーすい星って呼んでください。いや呼ばなくていいです。

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▲やっぱり小さいな。なんかこれを見ていたらウシガエル釣りがしたくなった。2019年はカエルを釣ろう。

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▲牡蠣はもういいから。牡蠣厳禁でお願いします。

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▲そしてもう一匹。やっぱり小さいぞ。

ということで11時前に納竿。やっぱり半日船は短いな。結果はフグが3匹と、なんと11年前のあの日からまったく成長をしていないという事実を突き付けられたのでした。いやでもほらアカメフグの方がショウサイフグよりも貴重だし、なんといってもカレイが釣れたからね。そりゃ11年もたてば加齢だよねっていうことで。

まあ条件が違うから、過去の釣りと比べてもしょうがないんだけ、それにしても3匹かー。「今日はこれくらいにしといたるわ!」ということで午後のイカに期待しましょう。

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▲仕掛けとか釣り方とか、学び直すポイントが多かったので、次はもっと釣れるはず!次っていつだ!

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▲やっぱりナイススティックがいいのかな。

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▲Yさんは5匹とイカ2杯でした。

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▲手漕ぎボートとかパドルボートもいいですね。海の近くに住みたいわ―。

フグにカレイ、大変美味しゅうございました。

釣ったフグは、もちろん船宿で捌いてくれます。フグ釣りはこれがあるから帰ってからが楽でいいですよね。フグが大量だと待たされることもありますが、この日はすぐに捌き終わったみたいです。調子の良さそうなタイミングで、またフグ釣りに来たいなー。

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▲毒のない部分だけにしてくれます。超ラク!

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▲お疲れ様の一杯。釣果もアルコールもゼロにならなくてよかった。

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▲ショウサイフグは寝かせてこそ味が出るフグ。キッチンペーパーに包んで、毎日変えて、3日目に刺身で食べました。超うまい。人によってはもっと長く寝かせるみたい。次は大物釣って1週間寝かせよう。そして調子に乗って、フグの毒じゃないところでアタると。

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▲マコガレイの半身は塩焼きで。白身魚はしみじみ旨いね。

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▲そして半身は刺身で。さっぱりしてうまいんだけど、ちょっと水っぽいから昆布締めとかがいいのかも。縁側もちょこっととれた。

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▲湯引きした肝と和えてポン酢で食べると最高。

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▲この脱皮したウミヘビみたいな黒い皮が旨いんだ。トロットロのゼラチン質。ねっとり感がやばいのよね。

ということで、午後船のイカ釣りに続きます!

 

blog.hyouhon.com

 

 


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多摩川で七草摘み、東急沿線なら十九草を摘めるはず

あけおめっす。ことよろっす。
 
こちら書きました。見所はケララの風の沼尻さんのダジャレです。
 

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よろしくお願いいたします。

 


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『フグを食べに下関へ行こう!~高校生ふたりのママチャリ旅行記~』を読みました

こんにちは、コミケにいってきました。

いってきたというか、出展してきたのですが。

買ってください、趣味の製麺。

www.seimen.club

で、店番をして頒布するだけではなく、フラフラと会場内をさまよって何冊か手に入れてきました。私のブースは東ホールで、そこから西ホールにもいきました。ものすごく遠かったけど、なかなか会えない方々にも逢えて、やっぱりいってよかったです。私が西に行っている間に、西から東へ来ていた人と入れ違いになったりもしたみたいですが。

で、はるばる西ですごく久しぶりに会えたのが、ジャイアント木村こと(私が呼んでいるだけですが)木村岳人さんです。懐かしい。昔、一緒にバンドを組んだことがあります。ややこしいのでその話はスルーしますが。

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木村さんはコミケ初出展ということで、旅行記系のジャンルで2冊の本を出されていました。私は世界遺産的なものがまったくわからないので、ある意味黒歴史だという高校時代の野宿自転車旅行記、『フグを食べに下関へ行こう!~高校生ふたりのママチャリ旅行記~』を購入。300円也。

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で、これをさっき風呂場で一気読みしたんですが、すごくよかったんですよ。

私より少し年下の木村さんが高校3年生の頃の話で、彼が相棒と呼ぶ友人ケンちゃんとのママチャリ野宿二人旅。そして文体は懐かしの『進め!電波少年』の猿岩石日記オマージュ。双方の視点で書かれた日記形式で進んでいく、学校の授業で使う社会科地図上だけで神奈川県綾瀬市から下関を目指すという、まだスマホがない時代の若者だからこその無茶な冒険記。

今も当時もこういう冒険をする若者はたくさんいるんだろうけれど(各学校に一組くらいかな)、その中に入れなかった自分、そしてこれからもしないであろう自分が、ちょっとだけ同じ時間を過ごしたように気になれる青臭い青春日記。いやー、すばらしい。

野宿野郎のかとうちあきさんの文章にも通じる、傍から見ていて不安でしかないけれど、もしもうちょっと自分にも行動力があったならば共有してみたかった青春グラフティ。フグを食べるために下関へ行くっていう、実はどうでもいいレベルの動機がいいじゃないですか。

自転車旅行はコンビニと野宿と峠越えの繰り返し。旅の途中で出てくる懐かしいお酒の名前や、現在の木村さんからは想像できない歴史や名所への無関心さ、相棒のケンちゃんのふてくされ具合など、ニヤニヤするポイントが多数。こういう文章は、やっぱりウェブ上で読むのではなく、紙に印刷された縦書きの文字で読むと頭に入ってくる。

 

こっちの本も買えばよかった。

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1万円の親方おまかせコースに興奮が収まらない!旨い魚が集まる「羽田市場」の鮨屋が最高

こんにちは。

たまにはいいものを食べようと、1万円を握りしめて、うまい寿司を食べてきました。

 

r.gnavi.co.jp

なにかいいことがあったときに、また行きたいお店です。

よろしくお願いいたします。

 

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こんな麺、初めて食べた…!蘭州拉麺の進化系「西北拉麺」は麺が未体験の弾力で驚きが詰まっていた

こんにちは!

蘭州拉麺が東南の地で変化した「西北拉麺」というのを食べてきました。

製麺マニア向けの内容が含まれていますが、そこは飛ばして大丈夫!

r.gnavi.co.jp

よろしくお願いいたします。

 

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