私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログです。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

裏庭を日本庭園にしたい

※『地球のココロ』というクローズしたサイトで、2009年7月22日に掲載した記事の転載です。

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日本に生まれてきたからには、やはり緩やかな曲線で構成された日本庭園のある家に住んでみたい。草木や庭石を眺めながらの優雅な生活、我が家の狭い裏庭でもどうにかして実現できないだろうか。

一応庭らしきものはある

現在私が住んでいるのは、埼玉の中古一戸建て賃貸住宅。冷凍庫で氷をつくる容器みたいにきっちりと区切られた住宅街なので、残念ながら庭といえるようなスペースはない。

かろうじてあるのは、裏の家との隙間にある猫の額ほどのスペース。猫の額というか、猫の通り道としてしか機能していない場所である。

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土が見えている場所は、我が家ではこのスペースだけ。

人が通ることもないこの裏庭、よくみれば一面にびっしりと苔が生えているではないか。

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引っ越してから初めてじっくりと裏庭をみましたよ。

日本庭園といえば、苔に覆われた緑の庭というイメージがある。ちょっと、というかかなり狭いスペースではあるが、この苔を生かせば、この場所を日本庭園にできるのではないだろうか。生えているのがスギゴケじゃなくてゼニゴケっぽいのが微妙なところではあるが。

庭園の設計と資材の購入をしよう

手入れが一切されていないこの裏庭を日本庭園にすべく、まずは設計図を書いてみた。完成した状態を明確にイメージすることが成功への近道である。

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こんなんでどうでしょう。設計図というか子供の落書きですね。

この設計図を見てもらえばわかると思うが、実は日本庭園に関する知識はほとんどない。そこで自分の中にある概念としての日本庭園を当てはめてみたのだがどうだろう。

中央に砂利の敷かれた道を作り、奥側は生えている苔を生かした緑地とし、手前側には白い砂を敷き詰め、枯山水に挑戦するという壮大な計画だ。これが本当の庭づくりだったら、ベテラン職人でも数か月はかかる大仕事である。

庭に敷く砂や砂利は、100円ショップでサイズがぴったりな水槽用を購入。工事するスペースが狭い分、資材購入費も数百円だ。

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庭の道に最適とみた。

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ついでに日本庭園に似合いそうな草も購入。

裏庭の開墾開始

資材がそろったところで、裏庭に生えている余分な草を苔がめくれないように抜いていく。背の低い何本かはそのまま庭木として活躍してもらおう。シダ植物なんて味わいがありそうだ。

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どの草を残して生かすかが、職人の腕の見せ所だ。

蚊に食われながら落ち葉やゴミなどを拾ったら、庭づくりの下準備作業はこれで終了。これだけで裏庭がだいぶすっきりした。

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やっている最中は「おお!これはもう日本庭園!」と思った。

いきなり資材を間違えた

続いての作業は、裏庭を日本庭園とするために一番大事なポイントである、庭を横切る道づくり。といっても適当なラインをきめて、砂利をザザザっと敷いてやるだけなのだが、ここで私は大きな間違いを犯してしまった。

道は金魚用の砂利でつくろうと思ったのだが、うっかり枯山水用の砂(ヤドカリの砂)で道をつくってしまったのだ。

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ここまでやってから間違いに気がついた。

覆水盆に返らず。よって予定変更。手前側を全面つかった枯山水にしようと思っていたのだが、こっちも苔を生かし、苔が薄い部分に道用として買ってきた砂利を敷いてみることにした。もう設計図なんか見ない。

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シャベルカー、ではなくてシャベルで池づくりの土木工事。

庭のアクセントとなる巨石(カメの甲羅干し用に使っていた石)を配置し、庭木(買ってきたクッションモスとかいう草)を植えて、池(植木鉢の受け皿)に水を満たせば、我が家の裏庭日本庭園の完成だ。

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ジャーン。

ここまでにかかった時間は僅か3時間。自分としては大満足の完成度なのだが、作業をなんとなく見守っていた妻からは「え、これで終わりなの?」という声が上がった。ええと、私に大きな期待をしてはいけません。

確かに上から見ただけでは、苔の上に砂利をまいただけのように見えるかもしれない。だがよく考えてほしい。これは庭園なのだ。上から見るではなく、道を歩いてこそ真価が見えてくるというもの。

デジカメでバーチャル散歩

とはいっても、残念ながら実際に歩けるようなスケールの道ではない。そこでデジカメを道からの目線に構えて撮影することでバーチャル散歩を楽しみたいと思う。

さあ左上のシダでできたアーチから、手作り庭園散歩を楽しもうではないか。

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シダのアーチから続いていく白い道。ほら、美しい。

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左に見える石は高さ1メートルはあるな。

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上にちょっと写っているのは私の足。撮影の苦労がわかる一枚だ。

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ただの軒下が、金持ちの家の壁っぽく見える。

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植木も無事に根付いたようだ。後ろに見えるビルのような建物はエアコンの室外機。

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池はちょっとまだ庭に馴染んでいない感じだが、時が解決してくれるだろう。

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道の奥には、トラが出てきそうな立派な藪。

素晴らしいの一言。こうやってローアングルから撮った写真でみてみると、予想以上に日本庭園。うっかり道を砂で作ったのも、今思えば逆に正解だったようだ。苔の緑とのコントラストが素晴らしい。

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カメの遊び場としても最適。

テレビ番組風に紹介してみよう

これほどまでに素晴らしい日本庭園を持ってしまうと、テレビとかが取材にきてしまうのではという妄想が広がってくる。そこで自分でテレビ番組風の動画を撮ってみた。

総製作費わずか840円。なかなかいい暇つぶしになりました。

 

 

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