私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログです。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

楽しくて面倒臭くて美味しいギンナン拾い

※『地球のココロ』というクローズしたサイトで、2011年10月7日に掲載した記事の転載です。

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近所でギンナンを拾ってみたのだけれど、食べるまでの手間が大変なんですね。でもおいしかった!

ギンナンを拾いに行こう

自分がすでにやっていそうでやっていなかったことに、ギンナン拾いがある。知っていると思うが、ギンナンとはイチョウの実。落ちているものはだいたい食べたらダメだけど、ギンナンだけは大丈夫なのだ。

毎年、気がつくとギンナン拾いのシーズンが終わっているのだが、今年こそはと母親に案内をしてもらった。ギンナンはイチョウの葉が茶色くなり、ハラハラと落ちてくる頃のイメージだったのだが、実際はそれよりだいぶ前。だから毎年拾おうと思うタイミングが遅かったのか。

ギンナンの拾い方は、イチョウの木が生えている場所に行って、地面に落ちているギンナンを集めればいい。風が強く吹いたあとがベストだとか。

イチョウならなんでもいいのかというとそうでもなく、イチョウはオスとメスがあって、実をつけるのはメスの木だけ。手がかぶれる場合があるので、素手では触らない方がいいらしい。

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とりあえず近所の公園にやってきた。

家庭菜園を趣味とする母親ならいいポイントを知っているかと思ったのだが、ギンナンにはあまり興味がなかったらしく、最初にきた場所は、ちょっと実が小さいようだ。せっかくだから拾うけど。

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これがギンナンの実。そこそこ臭い。

適当に車を走らせて場所を変えてみるも、やっぱりギンナンは小さい。ギンナンの大きさは、木の大きさに比例するものらしいので、もっと大木を探す必要がありそうだ。

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街路樹はだいたいオスのイチョウだけれど(ギンナンが臭いからかな)、たまにメスのイチョウも混ざっている。

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この中の種がギンナン。なのでこの大きさだと、小指の爪くらいになってしまう。拾うけど。

でかいギンナン発見!

大きなイチョウの木なんてどこにでもありそうなイメージだけれど、いざ探してみると、どこにあるのかが思い出せない。ギンナンのシーズンに入ってから探すのではなく、その前に目星をつけておくべきだったか。

何箇所か心当たりをまわったところで、母親がいい場所を思い出したらしく、地元の神社へと移動した。

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お、いい感じのイチョウ。

神社の隅には一本のイチョウがドーンと立っており、近づくとギンナン特有のあまりありがたくない香りがうっすら漂っている。

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葉っぱの生え方が自由なイチョウだな。

地面を見れば、さっき拾ったものとは比べ物にならない大粒サイズ。これはいいギンナンだ。ナイス、母親。やはり拾うなら「大きなギンナンの木の下で」だな。

お寺の人にギンナンを拾っていいか聞いてみたら、臭いからどんどん拾ってくれという話だった。なのでどんどん拾う。

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これこれ、このサイズ。あ、素手で触っちゃった。

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無事に大量ゲット。実を食べるわけではないので、多少腐っていても問題ない。

ギンナンを食べられるようにするのが面倒臭い

採ってきたギンナンは、そのままだと食べられないので、種を取り出す必要がある。

方法はいろいろあるみたいだが、バケツに水と一緒に入れて、一週間ほどかけて腐らせる方法をとってみた。

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けっこうな臭さなので、ビニール袋に入れたまま水に漬ける。どんな匂いかは聞かないで。

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外側の実が柔らかくなったら、ビニール袋の上から軽く踏んで、バラバラにする。

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手荒れを防ぐために厚手のゴム手袋をして、丁寧に流水で揉み洗う。

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ここまでやったら、あとは干せば売っているギンナンだ。

ギンナンの下処理、びっくりするくらい面倒臭かった。ウ○コ臭いし、面倒臭いしの、ダブル臭い。小さい粒はやはりギンナンも小さく、拾ってこなければよかったと後悔した。ギンナンは大粒に限る。

この作業、アパートやマンションでやったら、ちょっとした異臭騒ぎになると思う。

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ザルに置いて三日も干すと、ギンナンはカラカラに乾いた。ここまで来ると、臭くない。

ギンナンは調理も面倒だがおいしいよ

ギンナンの食べ方は、殻ごと封筒に入れて口を折り、電子レンジで温めて、二つ、三つ、パンとはじけたくらいに取り出すのが簡単らしい。

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封筒に入れないと、破裂して危ないらしいです。ちょっとやってみたい。

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火の通り加減がよくわからない食べ物ですね。

ギンナンを割る道具を持っていないので、ペンチで軽く叩いて殻を割り(ペンチで挟んで割ろうとすると、だいたい実も砕ける)、アチアチアチといいながら、殻と薄皮を剥いていく。

この作業が、また面倒臭いんだ。この記事を書き終わるまでに、何回「臭い」という言葉を使うことになるのだろう。

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火が通ると、透明感のある美しい色になる。薄皮がなかなか剥けないぞ。

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たまに火が通っておらず、生の栗みたいなのが混ざってしまうのが電子レンジ調理の欠点か。

裸になったギンナンに、ちょっと塩を振ってそのまま食べる。やはりこの状態でパックに入って売っているものとは、風味の濃さがまるっきり違う。

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剥いている間に冷めてしまうので、剥きながらつまみ食いするのが一番うまい。

青臭いゼリービーンズのような独特の食感が日本人にはたまらない味だ。これって外国人が食べてもおいしいのだろうか。ちなみにこれをかき揚げにしたものが絶品。

ギンナンはあまり一度に多く食べてはいけないそうだが、おいしすぎて止まらないから困る。

イチョウの木を探してギンナンを拾うのは楽しい。実を腐らせて種を取り出すのは面倒臭い。火を通して殻と薄皮を剥くのは面倒臭い。食べる作業は当然楽しい。

ギンナン拾いは、楽しい作業の間に面倒臭い作業が二つ入るが、オセロの理論で、食べ終わる頃には全部楽しい思い出になる。

終わりうまけりゃすべてよし、ということで。

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蓋をしたフライパンで、じっくりと炒るという食べ方もあるそうです。

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この方法だとギンナンがはぜないので、火を止めるタイミングがよくわからないけれど、むらなく焼けるのでいいかもね。

 

 

 

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