私的標本

玉置標本によるブログです。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

10年振りのX港で『テトラ海苔』を摘んだらY港と全然違った

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先々週、10年振りの海苔摘みをしてきたのだが、時期が違ったためなのか、場所が違った影響なのか、生えている海苔の種類が違うのか、摘んだ海苔は記憶のものと比べて、硬くて大きくてハードでビッグな感じだった。

blog.hyouhon.co10年前に海苔を摘んた場所へ

海苔の味の違い。うーん、原因は何だろう。気になる。

あまりに気になって確定申告をする気にもならないので、2月16日(大潮、干潮11:30頃、潮位80センチくらい)に、10年前に海苔摘みをしたX港へふらっと一人でいってくることにした。

遅くても11時くらいにはつくだろうと思ったのだが、金曜の午前中なので普通に道路が渋滞していたり、高速道路代をケチって下道でいったり、ゴール直前で思いっきり道を間違えたりして、到着したのはなんと12時だよ。

干潮勝負の遊びなのに、潮が満ち始めちゃっているよと焦りつつ、車を止めて現場へとスパイクブーツで急行する。

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この場所は堤防の下にテトラが積んであり、そのさらに先に干潮時だけ伝説の石積みが現れるというマイパワースポット。海苔摘みをしている人はいないけど、釣りをしている人がチラホラ。平日から釣りとは自由だな。って私に言われたくないよね。

海苔が生えるのはテトラ部分。Y港では先々週の大潮ですでに育ちすぎという感じだったが、X港ではどうだろうか。

まだ柔らかい海苔が生えていた!

ここのテトラは丸型で、角型よりも滑りやすい。スパイクブーツ(足の裏にピンが付いている長靴)で恐る恐るテトラに立つと、びっしりと黒い海苔がテトラに生えていた。

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よし、まだ間に合った!

しかも意外なことに、時期的にもう遅いかなとも思っていたのだが、Y港よりも明らかに柔らかく短いタイプの海苔だ。これこそ記憶の中の海苔である。

道を間違えた時に、面倒臭くなって帰らなくてよかった。

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↓前回の海苔に比べて、今回のものが柔らかそうなのがわかるだろうか。

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↓これが前回ね。

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↓はい、今回。ほら違う。

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さっそく摘まんで食べてみると、潮の味がするという点では同じなのだが、セロファンっぽい硬さはなく、そのままムシャムシャと食べても違和感のない硬さだ。傍から見るとテトラに生えているコケを食べているのだから違和感アリアリだろうけど。

そしてやっぱり風味が強い気がする。そうそう、これこれ、これが記憶にある海苔だ。ただ、ここの海苔を確認したところで、X港とY港で海苔が違う理由はわからない。

普通なら時期が2週間遅れたこっちの方が大きくて硬いはずなのだが。時期のバロメーターとなるアオサの混ざり具合は、Y港と同じくらいだしなー。うーん、なんだろ。ここの場所の育成が遅いだけなのか、潮の加減の問題なのか(ここは波が年中穏やか)、あるいは品種の問題なのか。アサクサノリだったらいいなー。

半乾きはやっぱり収穫しやすい

この違いの謎は両方の場所を大潮ごとにチェックしないとわからなそうなので、とりあえず保留。久しぶりに会った先輩の話だと、Y港は1月中頃が良い感じだったらしいので、いっそ年末年始くらいから大潮のたびにチェックしてみようかな。

10年振りに訪れたと思ったら2連続で来て、さらに来年は4回くらい行く勢いである。

そんな先の話は置いておいて、とりあえず目の前にあるうまい海苔を摘んで帰ろう。すでに干潮時間が過ぎて、だいぶ海面から露出していることもあり、テトラの日蔭側はまだ濡れているが、日向側はいい感じに半乾き状態。

これを指の腹でクルクルっと押し付けるようにして転がすと、海苔が葉巻のように丸まるので、それを剥がして収穫していく。うーん、気持ち良い。この方法だと砂が混ざっちゃうんだけれど、それは洗う時にがんばればいいだろう(とかいって頑張らないが)。

 

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さらに海苔の下から芝生のようにアオサが生えている場所は、かさぶたのようにペリペリペリと剥がせることに気が付いた。これが最高に気持ち良いんだ。

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うーん、気持ち良い。

そして乾きすぎている場所は、ぜんぜん剥がせない。これも10年前に体験したなー。

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テトラポットの上を移動しながら、ちょうど良い乾き具合、生え具合の海苔を回収し、1時間弱で十分な量を収穫完了。前回より乾いているので、海苔の量としてはだいぶ多いんじゃないかな。

干潮の時間を過ぎていたためアサリ探しはできなかったけど、楽しい一日であった。平日一日潰しちゃったけど。

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食べてみてもやっぱり違う

持ち帰った海苔を、前回と同じように下処理をして食べてみたのだが、やっぱり食感が全然違った。こっちの海苔の方が明らかに柔らかい。そして風味もやっぱり強いかな。

Y港で採れたやつのザックザクの歯ごたえも好きなので、どっちがいいという訳ではないのだろうけれど、生でポン酢とかの口当たり重視の食べ方をするのであれば、柔らかい方がおいしいかな。味噌汁に入れても、歯に当たらずにフワッと溶けていく感じ。たまに砂がザリっとなるが。

もしかしたらY港でも場所によって海苔の育ち具合が違ったので、柔らかい部分を選べば同じような味だったのかもしれない。

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あと混ざる虫の種類が違うという気付きもあった。

甲殻類系よりもニョロニョロ系の方が多い(といってもちょっとだけど)みたい。丁寧に取り除こう。

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※丸山宗利さんによると、おそらくヒトエグサガガンボだそうです。ただの虫なので、もし食べても(たぶん)害はないです。

これは生の海苔にポン酢をかけたもの。

程よい歯ごたえ、磯臭さ、最高。

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そしてこれがサッと茹でてから冷やしてポン酢。

見た目がほぼ同じだが、トロリとしてナガモっぽい感じになる。どっちもうまい。

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ラーメンのトッピングとして入れて(丼に入れて熱いスープを注ぐ)、スープの熱で火を通すくらいが最高かも。

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板海苔にしても、天麩羅にしても、X港とY港で、たぶん同じような違いがでるんだろうな。

穂先メンマと普通のメンマの違いみたいなもんなので、今年はどっちも楽しめてお得だった。

 

 

 

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