『地球のココロ』というクローズしたサイトで、2013年7月31日に掲載した記事の転載です。
家庭菜園で育てている野菜の収穫量が一番多くなる季節、それがナス。じゃなくて夏。せっかくなので、夏野菜をたくさん食べてダイエットをしてみようと思う。
夏野菜でダイエットはできるのか
季節は夏真っ盛り。夏といえば海、海といえば水着ということで、水着が似合う素敵な体を手に入れるために、母親が愛情込めて育てている家庭菜園で、いくらでも収穫できる夏野菜をたくさん食べるダイエットをやってみようと思う。
このダイエットのルールは、毎日の食事でご飯の盛りを少なくして、野菜の割合を増やすだけ。特に食事量やカロリーの制限はおこなわない。もちろん野菜以外も食べる。
「野菜をたくさん食べれば痩せるのでは」という漠然としたイメージによって成り立たせるダイエットなのである。運動は特にしない。
夏野菜が食べ放題の畑。
7月に畑で収穫できる野菜は、キュウリ、ナス、ピーマン、トマト、オクラ、トウモロコシ、シソ、インゲン豆、レタス、ズッキーニといったところ。それと事前に収穫してあるジャガイモとタマネギが大量にあるので、夏は基本的に野菜を買う必要がない。
スタート時点である7月1日の体重は65.7キロ。身長が173センチなので、BMIはほぼ標準なのだが、基本的に引きこもり生活のため筋肉量が少ないので、顎まわりやお腹のお肉が気になるお年頃。
目標は一週間で0.5キロ、4週間で2キロのマイナスである。
三日に一度くらい畑に行くと、これくらいは楽に採れる。7月の前半はインゲン豆が豊作だった。
野菜料理の基本は簡易版ラタトゥユ
毎日の食事のベースとなるのは、簡易版ラタトゥユである。これは収穫してきた野菜をなんでもかんでも適当にカットして圧力釜に入れて、その日の気分で調味料やワイン、そして冷蔵庫にあった肉類を加えて煮たもの。シェフ(というか主夫)の気まぐれラタトゥユだ。
圧力釜で煮ると、そのまま蓋を開けなければ、無菌状態(たぶん)なので夏場でも腐りにくいのが助かる。
なんでも放り込んで圧力釜で煮れば、ラタトゥユっぽいものの出来上がり。
これをモリモリ食べるのが、夏野菜ダイエットの基本。
ズッキーニだけでなく、キュウリもたくさん入っている。タマネギを大目に入れるとおいしいことに後半気が付いた。
これは牛肉入り。入れる肉類でだいぶ味が変わってくるのが面白い。
長めに煮込むと野菜から水分が大量に出るので、味噌汁代わりにラタトゥユを食べる。
ラタトゥユをそのまま食べてちょっと飽きてきたら、それをカレーにしたり、パスタソースにしたり、応用をして毎日食べる。
そして1鍋分を食べ終わる頃には、また畑で野菜が大量に採れるので、新しいラタトゥユを作るという日々の繰り返しになるのだが、毎回採れる野菜の割合が違うし、加える肉類によってだいぶ出来上がりの味も違うので、冬場の鍋料理のように、一か月間飽きずに楽しめた。
ラタトゥユは翌日カレーになることが多い。そしてついついご飯をたくさん食べてしまう。
野菜たっぷりのパスタソースにしてみたり。
ラタトゥユ以外の料理
もちろんラタトゥユ以外の料理も毎日作る。収穫した野菜に合わせて、あれこれ料理を考えるのがけっこう楽しい。ズッキーニやインゲン豆を、毎日大量に食べる機会も、なかなかそうはないだろう。
ほぼ無農薬の野菜を毎日使いたいだけ使えるのだから、ぜいたくなダイエットである。
さて、これで何を作ろうか。
インゲン豆で増量したペペロンチーノ。
2013年の夏、焼いたズッキーニのおいしさに目覚めました。
キャンプファイヤー風きゅうり(切っただけ)。
ピーマンと鶏胸肉の炒め物。腿肉ではなく胸肉であるところに、若干の意識改善がみられる。
なすと干しシイタケと鶏肉の、ものすごく地味な色の煮物。冷たくてもおいしい。
麺が見えないほどの野菜を盛った冷やし中華。
レタスも大量に食べるが、肉とマヨネーズでダイエット効果は期待できなそうだ。
カツオのたたきは大量の野菜と一緒に。
きゅうりは炒めて食べてもおいしい。
こうやって写真を並べると、けっこう肉を食べているな。
趣味は晩酌、好きな食べ物は天ぷらです
もちろんヘルシーなものばかりを食べているというわけでもなく、揚げ物も食べるし、晩酌もする。今年は夏が暑いので(という理由をつけて)、晩酌の量が例年以上に多くなってしまった。
そして普段野菜を多く食べているため、たまに外食をすると、牛丼大盛りを食べてしまったり、回転寿司でお皿を高く積んでしまったりといった、ちょっとしたリバウンドをしたりもする。
さて、こんな食生活で本当に痩せるのだろうか。
このタイ産の安い発泡酒を毎日3缶くらい飲んでしまう。
晩酌のアテは、シロウリとカブの浅漬けなど。
きゅうりの塩もみもちゃんと作ると、地味においしい。
夏野菜を多く食べる以外は特に規制をしなかったので、たまにケーキなども食べたり。甘いもの大好き。
ナスの味噌炒めは、ご飯がすすんで困る一品。鍋しぎですね。
ポテトサラダを数年ぶりに作った。イモとマヨネーズなので、カロリー高そう。
揚げ物も食べたいので、せめて油は脂肪がつきにくいものをセレクト。
ポテトフライのコツは、先に火を通してから揚げることだそうです。
天ぷらがたまらなく好きなのだ。ナスもピーマンもインゲンも最高。7月に2回食べました。
注目の結果発表
そんな感じで4週間、野菜をなるべく多く食べる生活をしてみた感想だが、特につらいこともなく、楽しんで完走することができた。この記事を書くために写真を振り返ってみると、ぜんぜんダイエットをしている感じがしないので、当たり前かもしれないが。
どちらかといえば、日々大量に収穫される野菜を腐らせないために、普段より食事の量を多く食べていたような気もする。これで痩せたらもうけものだ。
とりあえず、畑で採れる野菜をたくさん食べることで、エンゲル係数が下がったことはよかったと思う。ビール代で相殺されてしまったかもしれないが。
炎天下の農作業の効果で少しは痩せたかな。収穫しかしていないけど。
7月後半になって、ようやくトウモロコシが収穫できた。
朝採ったばかりのトウモロコシ、これを茹でて食べると抜群に甘い。
受粉がうまくいかなかったのか、空席の目立つトウモロコシも。
大外れ。
ということで、気になる結果発表だが、ただいまの体重は63.4キロ。スタート時点から2.3キロのマイナスである。パチパチパチ。
油断すると1週間で戻ってしまう程度の成果だが、努力というほどの努力をしていないので、十分だろう。努力というよりも、「食事内容の切り替え」をしたという感じ。あまりに暑くて、ほとんど毎日家でゴロゴロしていたことを考えれば上等な結果だ。
まだまだ夏野菜は食べ放題。水着が似合うようになるために(似合ったからどうだという話なのだが)、今後は多少なりとも運動も取り入れて、引き続き健康的な体を目指していきたいと思う。
ちなみに今食べたいものは、焼き肉である(リバウンド予告)。