亀本さんがお住まいになる水槽をベランダから室内に写し、ヒーターとライトの電気を入れる。春ですよ。
しばらくすると、のそのそと動き出してきたので、お腹が空いているだろうと、修行僧さんからいただいてきたミミズを目の前にポトリと落としてみる。
しかし、あまりミミズに興味はないらしく、水面に鼻だけ出して私を見つめている。
やっぱりだめかなあと、ちょっと目を放したその瞬間。あれあれミミズがいなくなっている。おお。
亀本さんがお食べになったのか、あるいはザリガニとかハゼがどっかに運んでしまったのか。どきどき。
真相を解明するべく、もう一匹のミミズをポトリ。
亀本さんをジーっと見つめていると、今まで見せたことのない素早さで首を伸ばし、ミミズにガブッと噛みつき、モリモリとお召し上がりになったじゃないですか!あの拒食症だった亀本さんがミミズ一飲み!
うれしい!かめもとさ〜〜ん!ありがとう〜〜!
あ、涙がでてきた。