私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

千葉県館山市の佐衛美丸でイサキ釣り

ええとですね、『@ニフティつり』で連載していた『ゆるゆる釣り部』が契約満了で終了いたしまして、どうしようかなーと。ちなみにその前はソネットで『ゆる釣り部』っていう名前でやってたんですけどね。

どっかでまたやれればいいんですけど、とりあえずは自分のサイトでやろうかなと。ということで、インディーズ版の『ゆるゆる釣り部』でございます。いままでと何が違うかというと、文章が今まで以上に個人的な内容になります。


で、第一回は、5月14日にいった千葉県館山市の佐衛美丸さんのイサキ釣り。2013年2015年に取材している船宿さんだ。年に一回はイサキを釣ると決めているのでございます。船宿で一緒になった読者の方、お声掛けありがとうございます。









館山沖のイサキ釣りは、60号の黄色いプラビシを使ったコマセ釣りで、全長3メートルの1.5号3本バリが標準となる。エサはバイオベイトというラメ入りの白い極小カマボコみたいなやつ。

細い仕掛けで数を釣るのがイサキ釣りなんだけど、イサキ以外の素敵な大物が混ざることが多いので、自作仕掛けは2号と太め。エサもアカタンにしてみたりと余計な準備をしたくなるんですよね。

















で、やってみると1.5号の船宿仕掛けのほうがやっぱりイサキの食いが良くて、大物は結局釣れなかったりするんですよね。今回もまあそんな感じかなと思ったら、2号でもまあまあ変わらず食ってくれて、多点掛けでも仕掛けが絡むことが少なく、なかなか快適だったかな。

そう、今回の個人的なテーマが多点掛けで、アタリがあっても合わせない、巻かない、焦らない。数秒待ってアタリの強さが倍増したら成功。掛かっていたのが逃げられてアタリが消えたら失敗というギャンブルを楽しむわけです。これがけっこう成功して、今までで一番ダブルやトリプルが多かったかな。









そういえば今回は楽をしてやろうと手巻きリールじゃなくてPE3号の電動リールを持っていったんだけど、なんか持ち込んだバッテリーが充電されてなかったみたいで、電源は入るんだけどいざ巻き上げようとすると、しょんぼりした顔文字「 ( - - ) 」みたいな見たことのない表示で拒否をするという切ない対応。相談には乗るけど協力はしない、みたいな。料理名風に言えば、『電動リールの手巻き仕上げ』ですかね。

あー、イカ釣りじゃなくて本当によかった。





そんなこんなで前半戦は手巻きながらも順調にいったんだけど、潮が止まりだすと食いが悪くなり、ちょっと深めへと移動。深いっていっても25メートルとかだけど、手巻きだとコマセの入れ替えが微妙にかったるい。大した手間じゃないんだけれどさぼってしまう。それが釣果を左右するんだよなーなんて思っていたんだけど、よく考えたら船に電源があるんですよね。

ようやくそれに気が付いてバッテリーから繋ぎ変えたら、巻き上げ速度がすげー早くて驚いた。なんだこれ、このリールってこんなに力強いのかと。どこにそんなパワーを隠していたんだと。グイーングイーンですよ。ええと要するに買ってから5年くらい経っているバッテリーが弱っていたという話なんですが。車用だと車検の時に変えたりするけど、釣り用だとなかなか気が回らないよね。





で、釣りの話に戻るんですけど、なにやら状況が変わるんですよ。掛かったイサキが何者かに海中で奪われる被害が頻発するわけですよ。船長によると「赤いやつ」らしいんですよ。



こりゃ太めに作ってきたシャア専用仕掛けの出番かなと思ったけど、2号の仕掛けはすでに使い切ってたりして。タイミングわるー。今から仕掛けを作っている余裕はないので、船宿の1.5号を投入し、掛かってくれよ、そして切れてくれるなと願いを込めて竿を構える。すると隣でやっていたYさんにヒット。

しかしガイーンというアタリの後にビューンと一気に走られてサヨウナラ。あがってきたのは無残に齧られた頭のみ。なんだかキハダマグロ釣りにおけるサメの被害みたいだが、ここはイサキ釣りにおけるマダイなので全然意味が違うよね。



よーし、そいつを俺があげてやるぜと思いつつ、ちょっとトイレに。掛かったら長い戦いになるからね。そして戻ってきたら竿がガックンガックン揺れている訳ですよ。アワアワしながら竿を持ったけど、その瞬間にブチーン。緊張の糸もブチーン。あー、油断したわ。仕掛けを入れたままトイレにいっちゃダメですね。



まあでもいくら竿を手に持っていたとしても、1.5号のハリスじゃ上がるわけないよね〜なんて自分の心をごまかしていたら、反対舷でドドドでかいのが上がっちゃいましたよ。しかもハリスは1.5号ですよ。なんでもペニャンペニャンのマダイ竿を使っていたのであがったそうです。なるほどー。


ちなみにこの船宿はあくまでイサキ狙いなので、わざと泳がせて狙うのは基本的にNG。釣果情報にもあえてマダイは載せていないそうです。でもやっぱり狙ってみたい気もするよねー。あー。











そんなこんなでイサキ30匹とウマヅラなど少々という釣果でございました。次はハリス4号の不自然なイサキ仕掛けでも忍ばせていこうかなー。使うタイミングが難しいけどねー。









ということで、締切りのないゆるゆる釣り部、よろしくお願いいたします。

調理した話はこちら。


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