谷口奈津子さんの存在を知ったのは、確か大阪のシカクという同人誌をメインに扱う本屋さんで、そこでスケラッコさんと谷口さんの二人展をやっていて、そのタイミングで私の製麺ワークショップがあり、それで魅力的な絵を描く方だなと、同人誌などを買わせていただきました。
いやちがう。もっと前に酒場人というムック本の打ち上げで会ってますね。
で、谷口奈津子さんの新刊、『彼女は宇宙一』を買いました。
すごい良い本です。
月刊コミックビームとユースカに掲載されていた短編を集めたもので、たまたま表題作品の『彼女は宇宙一』をビームで読んでいたのですが、そりゃまあびっくりしましたよ。
SFファンタジー的なラブコメ作品なのですが、うわーってなります。詳しくは買って読んでください。後半の宇宙船が出てくるところからの流れがうわーです。
そんな谷口さんの短編集なので、どれもすごかったです。
巨大化して怪獣と戦う年頃の女の子の葛藤とか、ツチノコを探すオタサーの姫とか、好きって言いたいために転生する女子校生とか、地球の男に飽きて宇宙へいくサセコちゃんとか、インスタ映えに取りつかれた母を持った娘の物語とか。
先の読めないストーリー展開のうまさに絵柄のかわいらしさが加わり、そりゃもう悶々として「うわー!」です。
オッサンが読んでも最高です。