柿の葉って食べられるの?
今年は山菜摘みにいけるかなー、いけなそうだなー、なんて悶々としながらツイッターをぼんやりと眺めていたら、中京地区在住の友人が変なものを食べていた。
庭に生えてる柿の葉をもいでてんぷらにして食べた。美味しかった。
— ペシュカ:潤子 (@persika2007) 2019年4月12日
え、柿の葉っぱって食えるのか。
柿の葉寿司っていうのはあるけど、あれは柏餅みたいなもので、葉っぱは食べないよね。
葉っぱといっても新芽らしいので、山菜みたいなものだろうか。でも渋くないのかな。
柿の新芽を天婦羅で食べてみた
もし機会があれば食べてみたいなー、でも新芽の時期なんて短いんだろうなー、なんて思いつつ所用で実家に寄ったら、裏庭の柿の木がちょうど食べごろと思われる状態に育っていた。
はい、運命。これは食えということか。
せっかくなので、いくつかもらってきた。
新芽部分はパキっと気持ちよく折れる。
はい、天婦羅にしました。
天婦羅衣にコーンスターチを入れると、薄い葉物もサクッとあがる。
渋いかな渋いかな嫌な嫌なと稲川淳二の物真似をしながら恐る恐る食べてみると、モチっとした触感でほのかな甘みを感じる。あの柿の木、渋柿だったと思うのだが。
意外とアクはほとんど感じず、風味の薄いコシアブラといった感じか。これは塩だな。
これが柿の葉だと知らされずに「最近流行の山菜ですよ」といわれれば、「ほほう、上品な味ですね」と答えるだろう。なかなか美味しい。山菜の天婦羅盛り合わせに二つくらい入れてほしい。採用。
ヨモギの新芽を天婦羅で食べてみた
せっかく天婦羅を揚げるので、柿の葉だけじゃもったいないなと、目についたヨモギを揚げてみることにした。
ヨモギの新芽が食べられるという話はもちろん知っているのだが、そういえば身近すぎて食べたことがないかもしれない。いや、あるような気もする。でも味ははっきりと覚えていない。
ヨモギの新芽は左右対称である。
シンメトリーってね。新芽だけにな。
新芽と呼ぶにはちょっと育っているかなと思いつつ、柔らかそうなところを揚げてみた。ちなみにヨモギは摘んでからすぐシナシナになるので、水につけておくか、さっさと揚げたほうがいいようだ。
おー、ちゃんと癖がある。刺身についている菊の花を、うっかり噛んだくらいの香りが口に広がった。好きな人は好きなのかな。意外とアクがあって歯がちょっとギシギシする。
やっぱりヨモギは野菜ではなく野草だな、菊科の草。
ヨモギって天婦羅にするとこんな味なのか。揚げ物にあんまり向いていないかも。ヤギ汁でも作るか。
もうちょっと若い新芽がよかったかな。タマネギやニンジンとかと合わせて、かき揚げにするといいかな。それをそばに浮かべるときっと最高。
食用菊の葉っぱも天婦羅で食べてみた
せっかくの機会なので比較用にと、畑にあった食用菊の葉っぱも揚げてみることにした。
春菊ではなく、お花を食べる用の菊である。私はあまり食べないんだけど。
新芽という時期でもないためか、春菊よりもモッサリしていて肉厚。
もちろんヨモギとは全然違う。
摘んだ瞬間に菊の花の香りがする。
うまいのかな、これ。
同じように天婦羅でいただく。
揚げてもなんだかモッサリしている。
見た目的にはヨモギのほうがうまそうかな。
食べてみると、葉っぱとはいえ、さすがは食用菊である。
品種改良された感がある安心のお味。ヨモギと比べると全然野菜。
上品で柔らかくてぬめりがあって肉厚。筋っぽさがない。ヨモギの強すぎる部分が抜けて、ほどよい個性になっている。
食べると菊の花の香りを嗅いだくらいの香り。程良いね。法事とかに最高。
以上、ごちそうさまでした。
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