私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

アカメガシワの天婦羅を食べてみる ※マイタケとの食べ比べの追記あり

 

 

※4/21追記あり-----------

そろそろアカメガシワを食べてみよう

いつの間にか春ですね。ハマダイコンのサヤは食べ頃だそうです。

アカメガシワという木の若葉が食べられるというのを、教えてくれたのは365日野草生活ののんさんだったかな。確認したら2年前のことだった。

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その木の存在はなんとなく知っていたが、全く食べようと思ったことが無かった。だって木だもの。

春は食材が豊富な季節、わざわざ食べなくてもと思ってしまう存在だ。

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赤い芽がでる柏っぽい木。それがアカメガシワ。季節外れのクリスマスっぽさがある。

植物学的には柏と遠い存在だが、葉っぱが似ているので、これで柏餅を作る地域もあるんだとか。

赤めのカシワ(鶏)だったら、地鶏っぽくて美味しそうだが。

魚のアカメは釣ったことがありません。

見掛けるたびに、これ食べられるんだよなー、でも食べなくてもいいよなー、と思っていたのだが、食わず嫌いもよくないだろうと、ちょうど良いサイズが生えていたので(どこにでもある)食べてみることにした。

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食べ方は天婦羅の一択だろうか。

野草界隈では、アクが飛んでなんでも美味しくなってしまうため、「天婦羅は逃げ」という硬派な格言もあるらしいが、お浸しではゴワゴワしそうなので、とりあえずは揚げさせてくれ。

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揚げてみると、木の葉っぱを揚げたみたいで、なんだか微妙だ。

トムヤムクンに入っているレモングラスやコブミカンの葉っぱ、ポトフに入っている月桂樹くらい、食べて大丈夫かこれと思ってしまう。ほら食に関して保守的だから。

赤い色はどっかに消えた。エビと逆である。

やっぱりこれは食わなくても……と思いつつ、塩を掛けて食べてみると、繊維っぽさが意外となくて、ホクホクとしたイモ感すらあり、なかなかのものだった。

前に食べた柿の葉よりも初心者向けか。育ったヨモギよりは食べやすい気がする。アクもクセもない。

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なるほど、これは食べ物だ。うん、アカメガシワの新芽、うまい。

似た食材で思いつくのは、サツマイモの葉っぱだろうか。

天婦羅以外の食べ方も試してみようかなと思えるが、試してがっかりするような気も若干。サツマイモの葉っぱみたいに油で炒めても美味しいのかな。

タラノメやアミガサタケやタケノコもいいけれど、こういう身近に生えている草木を食べることにも、まだまだ発見があるなーと再確認。

また見かけたら、食べてみよう。

 

ここから追記-----------------------

なんて記事を書いたら、富山のざざむし先輩からツイッターにレスが!

なんとマイタケっぽさ!

これは確認しなければと、その辺でまた摘んできた。

毛深い芽ってこれでいいかな。

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比較用にマイタケも揚げましょう。

日々ダイエット中ではあるけれどキノコはノンカロリーだから大丈夫。

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マイタケのボリューム感を再現するため、二つの芽をまとめて揚げよう。

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揚げている様子だけみると、どっちがマイタケなのかわからないね!

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はい、できた!シルエットはかなり似ているかも!

さてどっちがアカメガシワでしょうか!

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まず確認のためにマイタケの天婦羅を塩で食べてみましょう。

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瑞々しさとボリューム感、これは素晴らしい食べ物だ。

最近揚げていなかったけど、そういえばマイタケの天婦羅がものすごく好きだったことを思い出したよ。

人工栽培ができるようになってよかった!

でもやっぱり天然物を採りに行きたい!

 

はい、続いてアカメガシワの天婦羅です。

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これは、なるほど、アカメガシワだ。

いやでも茎に近い部分のみっちりした部分の風味と食感は、どこかマイタケに似ている。すごく狭い範囲だけど、その部分を感じ取ることが楽しい。

マイタケ独特の瑞々しさとボリューム感はないけど例えば天婦羅定食だったら、どっちかがあればいいかなというくらい味の属性が同じ。なるほどー。

ごちそうさまでした。
 

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