私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

小泉武夫さんの「猟師の肉は腐らない」が良い

皆さん大好きな発酵学者の小泉武夫さん。

著作は多々あり、そこに登場したホンオフェをマネさせていただいたりと大変影響を受けている方なのですが、この「猟師の肉は腐らない」がそりゃもうよかったです。

猟師の肉は腐らない (新潮文庫)

猟師の肉は腐らない (新潮文庫)

 
猟師の肉は腐らない

猟師の肉は腐らない

 

 

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内容は上記の通りなんだけど、福島の山奥に住んでいる猟師の義っしゃんの家に行き、猟の同行をしたり、ハチ採りをしたり、渓流釣りにいったり、ドジョウを掘ったり。

私がやりたいことが、小泉さんご自身の体験記として全部書いてあるという魅力的な内容です。そして二人の独特な距離感と信頼関係がまたうらやましい。

この義っしゃんが本当に実在するのか、すべてが実話なのかとかはどうでもよくて、こういう文章を書けるようになりたいなとぼんやり思ったのでした。

そしてこの本を踏まえて書いた記事がこちらだったりします。

blog.hyouhon.com

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そして本の帯、ありがとうございました!

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捕まえて、食べる

捕まえて、食べる

 

 


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高野秀行さんの「辺境メシ ヤバそうだから食べてみた」は良い本です

昨年読んで、「おおお、すごくうらやましいけどマネできないやつだ!」って一番思った本が、高野秀行さんの「辺境メシ ヤバそうだから食べてみた」です。

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

 

ヤバそうだから食べてみるっていう思考回路がいいですね。実際に食べているものがまたヤバい。いやヤバいやつだけでなくうらやましいものも。いややっぱヤバいよな。

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アフリカではゴリラとかラクダとかアリとか、南アジアではパキスタンの密造酒とか羊の金玉のたたきとか水牛のリンパ液とか、東南アジアでは昆虫調味料とかハッピーピザとかベトナム大ナマズとか超熟納豆とか、東アジアでは臭いエイのホンオ・フェとかヒルに似た食べ物とか、中東・ヨーロッパではイラン版すっぽんとか世界で一番臭い魚とか、南米ではピラルクの漁師飯とかカエル丸ごとジュースとか口噛み酒とか。

そして日本では唐突に猫の「ちゅーる」や生のカタツムリを食べてみたり。

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ゲテモノとして変なものを食べる人はたくさんいるし、ある意味では手を付けることが簡単でキャッチーなジャンルなんですが、ちゃんと現地の食文化をしっかりと掴んで、先入観を超えた本音でその場の空気感と合わせて味を伝え、まるですぐ隣で見せてもらったのような読後感を与えてくれるリズム感の良い文章。最高。

 

高野さんを知ったのは恥ずかしながらクレイジージャーニーというテレビ番組で、そこから興味をもって本をモリモリと購入して、いっぱい読ませていただきました。

もっと若い頃に読んでいたら、私も海外志向に目覚めていたかも。いやどうだろう。

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉

 
幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)

幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)

 

この本とか、すごいですよ。インドに怪魚を探しに行くのに、以前のっぴきならない理由で不法入国したために最後の最後まで……。

怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道 (集英社文庫)

怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道 (集英社文庫)

 

 

高野さんの本が好きすぎて、自分の本の帯を編集部経由でお願いしたことも。面識ないのにご快諾いただき、ありがとうございました。

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この本です。

捕まえて、食べる

捕まえて、食べる

 

 


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「ぼくの市場は『森』と『川』”奇跡の料理店”食味歳時記」が届きました

こんにちは。そろそろ山菜の時期ですね。

アミガサタケがなかなか見つけられなくて意気消沈していると、一冊の本が届きました。

この長いタイトルの本は、野草や山菜、川魚にキノコなどの食材を親子でとってきて提供している料理店「ともん」の息子さんである戸門剛さんが書かれた本です。名前は戸門と書いて「とかど」と読みます。

本中に佐藤純也さんや佐藤岳彦さんに混ざって紹介文を書かせていただきました。

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「ともん」の料理についてはこちらの記事をご覧ください。本当は山菜取りと渓流釣りの現場取材と合わせていくはずだったんですが、あいにくの悪天候で店舗取材のみとなったので、今年こそはどっかに同行できればいいなとこっそり思っていたりします。体力的に不安だらけですが。

r.gnavi.co.jp

 

私みたいに遊びとしてではなく、ある意味ではプロとして自然食材を採っている人なのですが(食材そのものを売るのではなく、あくまで店で出す食材として採っている)、この本には純粋に採って食べることの喜びが詰まっています。

野山で採ること、それを料理すること、そして食べてもらうことが、本当に好きなんだろうな。また自然環境やそれを守ってきた地元民に対する敬意、そして自然の恵みを継続的に利用するための考え方やコツがしっかりと書かれています。採り方よりも残し方を知ってもらうことが大切という想いが伝わってきました。

もちろんレシピや保存法も多数載っており、ワラビやタラノメといった山菜だけではなく、ツクシやヨモギといった誰にでも採れる野草も大切な食材として掲載しているのがちょっとうれしい。カラシナの「ふすべ」、試してみます。

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ちょうど今から良い季節なので、ご興味のある方はぜひどうぞ。

 

 


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「新世紀食糧記ムシグルメン マイマイと人類虫食計画」がすごい

こんにちは。「虫とか食べるんですか?」とたまに聞かれます。答えは秘密です。

さてPHP研究所から出ている「新世紀食糧記ムシグルメン マイマイと人類虫食計画」という本に、ちょっと写真提供しました。

なんというか、PHPから子供向けの虫食い本が出るっていうのがすごいですね。

新世紀 食糧記 ムシグルメン マイマイの人類虫食計画

新世紀 食糧記 ムシグルメン マイマイの人類虫食計画

 

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この本では虫食(昆虫に限らないので「虫」)という行為を、サブカル的、ゲテモノ的な扱いではなく、あくまで日本および世界で愛されている食文化であり、食用問題解決の一手であるというスタンスです。

地球に隕石が接近するといころから始まって世界虫食フェスティバルに挑むという、壮大なストーリーかつ進研ゼミチックな絵柄の漫画をベースにしつつ、情報量満載のコラムやレシピで制作側が言いたいことをバンバンと補っています。

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この濃すぎるコラムを執筆したのが、以前虫食でお世話になったムシモアゼルギリコさんや佐伯真二郎(蟲喰ロトワ)さんということで、写真提供をさせていただきました。

blog.hyouhon.com

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イナゴやザザムシといった定番はもちろんのこと、サクラケムシとかカナブンの調理方法とか、お二人の趣味の色が濃い内容です。

子供向けのふりをしつつ、実は十分に大人向けの内容なので、ご興味のある方はぜひどうぞ。

虫食を試す試さないは別として、読み物として面白いと思います。

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新世紀 食糧記 ムシグルメン マイマイの人類虫食計画

新世紀 食糧記 ムシグルメン マイマイの人類虫食計画

 

 


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「むぎくらべ」は国内産の麦にこだわった麺やパンを週替わりで味わえる

こんにちは。

麦のアンテナショップというのが都内にありました!

r.gnavi.co.jp

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よろしくお願いいたします。

 


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もしインドに生魚を食べる習慣があったら…!? 渋谷の南インド料理を独自進化させたエリックサウス・マサラダイナーのモダンインディアン

こんにちは。

エリックサウス・マサラダイナーのモダンインディアンという情報量の多いコースのレポートを書きました!

r.gnavi.co.jp

取材先の伝えたい気持ちと、こちらの知りたいという欲求が、うまくスイングしたかなと思います。あとTムラさんの怨念とか。

料理内容はもう変わってるので、ネタバレの心配もないよ!

 

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よろしくお願いいたします。

 


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ぶち猫さんの「日々をたのしむ器と料理」

突然おせちをごちそうになったり、製麺本の原稿や写真をお願いしたり、なんやかんやで大変お世話になっているぶち猫さんが、「日々をたのしむ器と料理」という本を出された。なのでアフィリエイトリンクを張っておく。みんな、買おう。

一番の読みどころは、個人的にはあとがきだ。

日々をたのしむ器と料理

日々をたのしむ器と料理

 

 

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本の内容はタイトルの通り。ぶち猫さんが日々使っている様々な「器」の質感や特徴の説明、実用的な使い方や盛り付け方を大きな軸として、そこに1/2ページで収まるシンプルで魅力的なレシピがテンポよく掲載されている。

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冷やし中華のレシピで、わざわざ「冷やし中華の麺(市販)」って書いてあるのが良いですね。市販。普通そうだよね。

私も料理は好きなのだが、盛り付けへのこだわりや食器のセンスというものが皆無なので、家にある食器はヤマザキの白いお皿系ノベルティか、どっかから回ってきた引き出物系が主戦力。

これこそが私に不足していた知識なのだろう。読むほどに昨日さばいた魚の鱗が目からぼろぼろと落ちていく。一朝一夕で真似はできないけれど、その心意気は受け取った。皿、買うよ。……百均で(その考えがダメ)。

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綿密な文章に丁寧な写真、そして嫌みにならない「ちゃんと金を使ってる感」、これぞぶち猫さんの本だなという印象だ。

日々をたのしむ器と料理

日々をたのしむ器と料理

 

 

 


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