私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

ピザ会@ポポタムのレシピメモ

 

 

 

 

ポポタムのピザ会、ありがとうございました。

一応説明すると、先日出た同人誌『芸能一座と行くイタリア25泊29日の旅日記』の出版記念イベントです。

※ポポタムはピザ屋じゃなくて本屋です。

 

以下、ピザ作りの備忘録です。

小麦粉について

小麦粉はイタリアで購入したBarillaのFARINA TIPO "0"。

ピザの写真が使われているので、たぶんピザ用にばっちり。

FARINA=軟質小麦粉、TIPOはタイプ。
番号の違いは、「精製度=外皮含有量(灰分)」で、精製されている順に、00粉、0粉、1粉、2粉。精製度が低いと粒子も荒くなるのかな。

TIPO MANITOBAとも書かれていますが、MANITOBAは強力粉を意味する言葉(そもそもはカナダの州の名前)。W値という粉の強さを示す数値が350以上で吸水率が高いとか。

Barillaの0粉はPROTEINE(タンパク質)が13.5%なので、力いっぱい強力粉ですかね。
ちなみに00粉は生パスタ用でタンパク質は10%のようです。小麦粉選びは難しいね。

 

日本ではBarillaの粉の通販が見当たらなかったので、CAPUTO(カプート)のSacco Rosso Cuoco(サッコ ロッソ クオーコ)という00粉を買うといいかと。こちらもタンパク質13.5gの強力粉。

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25キロ単位なら、伝統的なナポリピザに最適化されたサッコ ブルーという選択肢も。違いは謎ですが。誰か買ってみて。

日清製粉のRUSTICA(ルスティカ)もおいしいよ。

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ビール酵母を使う

記事の作り方は、粉の袋に書いてありました。

farina Manitoba(強力粉):500g
lievito di birra(ビール酵母):10g
sale(塩):1 cucchiano(小さじ)
olio di oliva(オリーブ油):2 cucchiano(小さじ)
acqua(水):325ml

イースト菌じゃなくてビール酵母なんですね。

 

日本で売られているイースト菌とイタリアのビール酵母の違いがよくわかりませんが、イタリアで買ってきたビール酵母を使います。中華麺でいうところの「かんすい」の種類みたいな差ですかね。

スーパーで売っていたPANEANGELI の LIEVITO DI BIRRA、Mastro Fornaioです。

これは7g入りの3パックセットで、1パックあたり小麦粉500gらしいです。

 

一般的な酵母25g分の働きをするようなことが書かれていました。

小麦粉の袋に書かれたレシピだとビール酵母10gですが、これだと1袋7gでいいのかな。

 

このビール酵母は日本では入手が難しいようなので、イタリアの定番「赤サフ」ことsaf-instant(サフ インスタント)という低糖パン用イースト菌をどうぞ。普通のイースト菌でもいいような気もしますが、それを言い出すとおもしろくないので。

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生地を作る

ということで、今回作った生地(小さめ10枚分くらい)はこちら。
わかりやすく粉500gの分量ですが、実際は粉750gで作りました。

Barillaの強力粉:500g
PANEANGELIのビール酵母:7g
塩:小さじ1
オリーブ油:小さじ2
水:325ml

これまでは水300gで作っていたので、いつもよりちょっと水分が多いかな。たんぱく質がここまで多くない小麦であれば水300gでいいのかもね。

 

工程も袋に書いてあるっぽいですが、ちゃんと読んでいません。

粉以外を混ぜます。

 

粉と合わせて10分くらい混ぜます。

 

乾燥しないようにフタをして、常温で一時間以上寝かせます。

間に移動が入ると4時間とか寝かせてしまうのですが、まあ大丈夫でした。

 

適量をとって生地のガスを抜くように丸めて、打ち粉(小麦粉)をたっぷりとつけて伸ばします。

ナポリは麺棒を使わないハンドトススタイルですが、やっぱり麺棒を使うと楽ですね。

ピザソース

そういえばピザソースも作りました。

カットトマト缶にセロリの葉っぱとすりおろしたニンジンをたっぷりと加えて、塩少々で軽く煮詰めたものです。1缶で小さめのピザ10枚分くらいできます。

そして本番

ということで、ポポタムに来ました。

 

ピザ窯はフカイのさくさく石窯ピザメーカーです。

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つまみは畑のカブなど。

 

来ていただいたお客さんに一応お好みを聞きつつ(聞かれても困るよね)、適当にピザをバンバン焼いていきました。差し入れなどもバンバン乗せて焼きます。

結果としてピザ食べ放題イベントになっていました。

以下、作ったピザの一例です。

 

トマトソース、カレーリーフの葉をオイルで揚げたもの、オレガノ。
バジルが買えなかったので冷蔵庫にあったカレーリーフを持ってきたら、すごくピザに合いました。

 

カレーリーフ、イタリア土産のグラナ・パダーノ。
このカレーリーフがあればトマトソースなしでいいのではと実験。これがまたうまい。

 

大根の葉っぱを茹でたもの、トマトソース、ベーコン、モッツアレラチーズ。

間違いのない美味しさですね。

 

茹で卵、差し入れのサラミ、お土産のトリュフ瓶詰、モッツアレラチーズ。

卵の硫黄臭さとトリュフの石油臭さが超合う。

 

差し入れの青山椒塩漬け、モッツアレラチーズ。

突然の和風ピザですが、たっぷりと乗せた青山椒がすごくうまかった。一番人気だったかも。

 

生地が足りなくなったので、買ってきてもらったパンを潰して、ピザトーストを作ったりもしました。他にもリンゴピザとか、なんかいろいろ作ったような気がします。

 

ということで、お疲れさまでした。

イタリアのナポリでピザをたくさん食べたことで、おいしいピザというものがどういうものか少しだけ理解したことで、今までよりもおいしく作ることができたような気がします。

でも今回作ったのは、イタリアのピザとはまったく違うんですよね。山椒とかカレーリーフとか、意外なものがおいしかったです。

ピザ会はおもしろいしおいしいし準備が製麺ほど大変ではないので、またどこかでやりたいですね。

 

イタリア本(サイン入り)は引き続き販売中なので、ポポタムの店舗でも、通販でも、よろしくお願いいたします。

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次は製麺です

1/20(土)はピザじゃなくて製麺(うどん)の会です。

神保町の「BOOK SHOP 無用之用」お待ちしています。 

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