こんにちは。玉置標本です。この名前に慣れません。
2017年7月18日に、新潮社から「捕まえて、食べる」という本が出ました。
単行本: 168ページ
出版社: 新潮社 (2017/7/18)
ISBN-10: 4103511419
ISBN-13: 978-4103511410
■帯の推薦者(太鼓判!)が素晴らしい方々になりました。
椎名誠さん 「読んだらすぐに自分でもやりたくなった」
高野秀行さん 「爆発する「夏休み感」にやられた! 」
小泉武夫さん 「狩猟本能×料理奔放×賞味悦楽=この本、である」
……担当編集者 「何度読んでも笑えます」
すごい豪華ですね。なんでですかね。
ちなみに椎名誠さんの推薦文に「やりたくなった」と書いてありますが、これは社交辞令じゃなくて本気だったようで、某取材として、某生物捕りにご一緒させていただきました。びっくりです。
■本の内容
身近な動物や植物を捕って食べてみた思い出話エッセイ的な感じです。高野さんからは、夏休みっぽいとの感想をいただきました。まさにそれです。身近なところでワクワクした体験(自分にとっては立派な冒険)を、読んだ人と一緒に感じられたらなーという本です。
私的標本(個人サイト)やデイリーポータルZやなんやかんやに書いてきた中から、お気に入りの話をじっくりとリライトしたり、書き下ろしたりした、とっておきの10篇が載っています。ウェブで読める話も多いですが、今の私がたっぷりとリライトして、縦書きの本として最適化したつもりです。ぜひお手に取ってもらえると幸いです。
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・世界で二番目に臭い料理、ホンオフェをエイから作りたい
・富山湾のホタルイカを網で掬って食べたい
・干潟にてアナジャコを筆で釣って食べたい
・穴に塩を入れてマテガイを捕って食べたい
・天麩羅の高級ネタ、ギンポを針金ハンガーで釣りたい
・ヒラツメガニを捕まえて手作り麺でラーメンにしたい
・日本海の離島、粟島のタコを捕まえる大会で優勝したい
・麗しの野草マニアから、多摩川で食べらえる野草を教わりたい
・長野でザザムシを捕って食べる文化を体験したい
・高級食材のスッポンを捕まえて鍋にしたい
・column1 私の「捕まえて食べる」流儀
・column2 「捕まえて食べる」ことの経済学
・column3 干潟の靴は地下足袋がベスト!
・column4 マグロだって釣れるのだ
・column5 「いつかは! 」のターゲット
・おまけ:捕まえて食べられるリスト
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そんな訳で10年以上前の話を読み返したりしたのですが、若いって素晴らしいですね。やっていることは根本的に今もあまり変わらないのですが、今はホンオフェの自作とか絶対むり。記録を残しておいてよかった。
■レビュー
■新潮社:波 2017年8月号 椎名 誠/どんどん捕って食ってほしい
なんと椎名誠さんに書いていただきました。あわわ。
→→ウェブでも読めるようになりました。
■ほんのひきだし:『捕まえて、食べる』冒険で人生は変わる!「無免許捕食の達人」玉置標本による狩猟&料理体験記
人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」に、書評と担当編集者のコメントが載っております。
■ダ・ヴィンチニュース:世界で二番目に臭い料理を「捕まえて、食べる」?! 子どもの頃の夏休みのような、冒険心満載の食レポ書
書評といえばダ・ヴィンチさん。神保慶政さんに書いていただきました。ありがたや、ありがたや。
そして土屋遊さんの書評が熱い。
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「永遠の夏休み。そんな男が書いた『捕まえて、食べる』でました」 超超超長文の、読書感想文であります! こんな気合入れた感想文、マジ書いたことねーよ!
http://wtbw2010.blogspot.jp/2017/07/blog-post_16.html
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■出版に至る経緯
大阪のシカクというイカした同人誌屋さんがあって、そこに2012年に作った同人誌「私的標本 捕まえて食べる話」を置いていただいているのですが、今や超売れっ子ライターの金原みわさんの関係で訪れた新潮社の編集者の方が、その本を店長のオススメで手に取って、「きみ、うちから本を出してみないか?」となった次第です。
※同人誌をそのまま出版するという話ではなく、内容は半分がリライト、半分が別の話、さらにコラムなどが追加になっています。そして新デザインになりました。両方買おう!
ありがとう、シカク様、金原様、新潮社の編集者様、デザイナー様、捕まえて食べる話の関係者様、デイリーポータルZ様、HUNT様、そして読者様、友人様、皆々様、本当に様々です。
■改名
あとこのタイミングで改名します。「玉置標本」になりました。
10年以上前の知り合いだと、「ひょうほんさん」って呼んでくれる方がけっこういて、じゃあ名前に組み込もうという話です。標本製麺だし。豊と呼ぶのは親族だけだし。
よろしくお願いいたします!