諸事情で百舌鳥の早贄(もずのはやにえ)を探します。
モズって二文字なのに漢字だと三文字なんですね。かっこいい。
「もずのはやにえ」とは、早く煮えるモツではなく、モズという鳥が捕まえたカエルやトカゲやバッタを枝の先などに刺したもの。
その不思議な生態の理由は……どうも謎っぽいです。
追記:最近はこんな説もあるそうです
とりあえず探します。
適当な水辺を散策
ちょっと調べてみたところ、探しやすい時期は初冬、まだ小さな生き物が活動していて、それでいて木々が枯れる11月~12月上旬くらいがいいみたいです。
もう二月なのでかなり遅いかな。
適当な水辺を歩き回りますが、なかなか見つからないですね。
自然のものなので、時間が経つと雨風で落ちちゃうでしょうし。
そもそもモズってここにいるのだろうか。
なんらかの鳥の巣らしきもの
枝に刺した早贄だとすぐ落ちやすそう。
ならば鉄条網にガッチリ刺さった状態なら今も残っているのでは。
ということで、心当たりのある川辺の鉄条網へやってきました。
大仁田厚がターザン後藤と対決をしたあそこです。いや違います。
ここなら止まりやすく刺しやすそう
探す時期が悪いのか、探す場所が悪いのか、うろうろしても見つからない。
だんだん疑心暗鬼になっていく。
百舌鳥の早贄は都市伝説なのでは。
いつか食べるための保存食?
だとしたら時期的にもう残っていないよな。
カマキリの卵じゃダメですか
カマキリの卵じゃダメなんですか!!!
やっぱり百舌鳥の早贄は都市伝説。
都市というか里山伝説。
なんて思っていたら、意外なものが刺さっていた!
あった!
エメラルドグリーンの宝石、カメムシ!!
この不自然すぎる刺さり方は、まさに百舌鳥の早贄!!!!!!
すごくカメムシ!
本当にあった。
すごい、意味が分からない。
百舌鳥は標本づくりが趣味なの?
久しぶりに心が躍った。
所有者である百舌鳥さんには申し訳ないが、諸事情でいただく。
雨風にも負けず残っているだけあって、しっかりと刺さっている。
抜かせていただきました。カラカラに乾いている
せっかくなのでもう少し探してみたら、まだあった。
これはなんだろう。ミミズだろうか。イモムシだろうか。
……指?
なんか怖い!
こちらはミミズ。
地中にいるはずのミミズが鉄条網に刺さっているってすごいな。
ミミズの干物、おいしいのかな。
ミミズ~
逆からもどうぞ
そして甲虫系の幼虫と思われるもの。
しっかりと毛が残っている。
コガネムシかなんかかな
なぜ他の動物が食べないのか
またミミズ。
うんこ出ている
はい、モズのはやにえ詰め合わせ。
なんかすごい
百舌鳥の早贄探し、すごく楽しかった。食べません。食べたら歌がうまくなってモテるようになるかもしれませんが。
見つけても食べられるものではないんだけれど、それぞれに個性があってかっこいい。アート的なニュアンスがあるんですよ。もっといろいろ見てみた。
残念ながらトカゲやカエルといった大物は見つからなかったので、今度はベストシーズンにまた探してみます。
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