私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

アミガサタケを採ってきた

なんか最近、よそ様のサイトでばかり文章を書いていたので、2016年度はこまごました記録をちゃんと書いていこうかなと。

で、春なのでアミガサタケですよ。

前にデイリーポータルZでレポート書きましたが(公園とかで採取できる春のうまいキノコ、アミガサタケ探し)、桜が咲くころにアミガサタケが採れるんですよ。

で、今年も食べてやろうと花見のついでとかで探し回っているんですが、なかなか見つからないんですよね。

発生する条件がよくわからないキノコなのですが、桜が咲き始めるころはイチョウで、終わるころはサクラなんていう説があったりなかったりするので、とりあえずイチョウのまわりを探し回っている日々。しかし空振り。

でもですよ、ちょっと出かけたついでに、そういえばイチョウがあるなという公園によったら、なんか違和感を発見。

これってアミガサタケかしら。
とりあえず掘ってみる。
ひさしぶりのドキドキ感。



うーん。なんかちがうような。



アミガサタケっぽいけど、こんなでかいか?形もなんかちがう。



なんて悩んでいたら、すぐ近くにアミガサタケを発見。
犬のウンコかと思った。



ちなみにイチョウの木から2メートルくらいのところ。
落ち葉でフカフカした日当たりのいい斜面。



アミガサタケがあるということは、あれもアミガサタケだろう。

キノコを探すには、「キノコ目」が必要です。
この写真、どこにあるかわかりますか?



こいつを一瞬でみつけられないと、アミガサタケとは出会えないんですよ。

で、一本目をみつけられないと、その場所をスルーしちゃうんですよね。



よくみたら、けっこう生えているんですよ。超ラッキー!



落ち葉からちょっと出ているのを見つけられるかが勝負の分かれ目。
図鑑にでているようなきれいな形は少ないんですね。



落ち葉の下にも腰を曲げたアミガサタケを発見。
もやしみたいに曲がってますね。



ダブルで生えることも多いみたい。



ナイスサイズ!



ということで、夕食分を無事確保。



最初の一本目は、あれは大型が生え出して、これから頭を持ち上げるところだったんでしょうね。
あと一日出会いが遅ければ、超大型のアミガサタケになったのかな。
うーん、近場だから明日出直せばよかったか。


帰宅後、土を払って、半分に割って、塩水で虫出し。
しなくてもいいような気もしますが、まあ気分の問題で。



生で食べられないキノコなので、サッと茹でてみましょうか。



それに衣を付けて、天麩羅にしてみました。
これがうまいのよ。気持ち悪いくらいにうまい。だいじょうぶかこれ。
ぷにゅっとした歯ごたえと天然キノコの旨味、すばらしいね。



そしてもう一品。
ベーコンとタマネギをバターとオリーブオイルでよく炒めて、そこに生のアミガサタケを投入。
塩、こしょうを適当にパラパラと。
適当に炒めたところで小麦粉を振り、さらに炒めたら少しずつ牛乳を入れていく。
そしてさっきの茹で汁、コンソメキューブをを加えて、味を調整したら茹でたパスタと和える。
パスタと一緒にさっと茹でたアスパラも入れてみた。
クリープパスタを久しぶりに作ったけれど、アミガサタケが入ると別物ですねこれ。
ちょーうまい。適度に薄まってちょうどうまい!



で、二日後にまた採りに行ったんだけれど、前回採れたところを含めて4か所回って収穫ゼロ。
うーん。

仕方ないからカラシナを摘んできた。



これはこれでうまいっす。ザ・春の味。
サッと茹でて、顆粒だし、醤油、酢で。



今年のアミガサタケはもうちょっとがんばってみます。

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