袖ヶ浦で偶然出会ったミャンマーファルーダ
今年前半の思い出。
千葉からの帰りに袖ケ浦をふらふらしていて、昼飯でも食べるかなと「tassoの森」という、農産物直売所とフードコートが併設された施設に立ち寄った。
こういう道の駅みたいな施設があれば、できる限り寄りたい派である。
フードコートは三つの店が入っていた。さてなにを食べようかなとメニューを眺めていたら、真ん中の「序の口」というラーメン屋みたいな店でびっくりした。
「南アジアで大人気パフェ ファルーダ」
え、ファルーダあるの!
というか、この店に!
メニューを今一度確認すると、一番人気は序の口ラーメンで唐揚げなどもありつつ、他が「ミャンマーの鶏肉入り油そば セチェカゥセ」「タンドリーチキンのせ炊き込みご飯 ダンバウ」「スパイシーなチキンカレー ミャンマーカレー」「ミャンマーの三角はるまき サムサ」と、まさかのミャンマー料理を激押し。
袖ヶ浦とミャンマーは何らかのつながりがあるらしく、その縁でどう見ても居酒屋の支店っぽいこの店でミャンマー料理を出していて(実際に「序の口」という居酒屋の支店)、なかなか食べることのできないミャンマーファルーダを出しているようだ。スタッフもミャンマーの方のようである。
ファルーダがとても気になるが、とてもお腹が減っていたので、とりあえずミャンマーカレーから。スパイシーなチキンカレーと書かれているように、スパイシーなチキンカレーでおいしい。
注文しようか迷ったサムサもセットになっていて大満足。
カウンターにはロゼールの葉という謎の野菜もあり、これが酸っぱくておもしろかった。
ミャンマーウーロン茶というレアなドリンクも。
うまいカレーでお腹を満たしたところで、張り切ってファルーダを注文。
記念に写真を撮らせていただきました。
写真にはあったバジルシード(カエルの卵みたいな粒々)は、残念ながら本日は品切れとのこと。でもオッケー。なんといってもミャンマーファルーダが食べられるのだから。
カップを横から確認すると、ファルーダにつきものの麺ではなく、カラフルな棒状のものが入っている。
なんだこれ、キュウリ?
派手なシロップ(ルーアフザではない)のかかったアイスを食べ進めると、その中にはプリンのようなアイスが入っていてうれしい。
全体を覆う白い液体が、牛乳なのかココナッツミルクなのかが判断できない。牛乳にココナッツアイスが溶けているのだろうか。
そしてさらに食べ進めていると、謎の棒状のものが発掘された。
これは……カラフルなゼリー!!!!!
そして小粒のタピオカが固まったものも入っていた。
氷も入って冷え冷え。
すごい、私が知っているファルーダと全然違う。そこが最高にうれしい。
ペルシアにルーツを持つファルーダは、コーンスターチ(トウモロコシでんぷん)で作った冷たい麺に甘いバラのシロップをかけたものからスタートして、インド方面へ進むとクルフィというインド式アイスや、カルダモンの効いた練乳のラブリと出会い、さらには派手なパフェ寄りへと変化していく。
それがさらに広まって、ミャンマーまで伝達するとファルーダのアイデンティティである麺がタピオカやゼリーに入れ替わったという話をアジアハンターの小林さんから聞いたことがあるけれど、まさにそのファルーダだ!わーい!
ということで、満を持して取材を申し込もうと思ったら、このフードコートの店は2023年6月20日に閉店していて、序の口の本店も休業中なんですよ。
袖ヶ浦のミャンマーファルーダは幻となってしまったけど、また営業が再開するといいなと思いました。
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