私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

ビーパル(BE-PAL)8月号「粟島で野食キャンプ」の補足

 

 

 

こんにちは、そろそろ夏ですね。

以前告知したビーパル(BE-PAL)8月号、買っていただけましたか。

blog.hyouhon.com

 

1人二冊くらい買っていただけたものと信じまして、記事の補足をします。

まだの人もぜひご購入いただければ幸いです。

www.bepal.net

BE-PAL(ビ-パル) 2019年 08 月号 [雑誌]

 

岩船港から朝市の高速船で粟島に渡る都合、前日から村上の宿に泊まった。

朝食がバイキング形式で美味しかった。

一通り食べてから、カレーがあることに気が付いて、みんなでおかわりしたり。育ち盛りの高校生か。

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お天気はあいにくの小雨模様。

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雨だけど予定通りに高速船へ。

傘をさす日比野さん(ざざむし。)がトトロっぽいなと思った。

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島に上陸。

最初に見つけた食材は野生のサクランボ。

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食べられなくはないけれど、アメリカンチェリーを50倍まずくしたような味で微妙。でも通学路にあったら毎日食べていたな。

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マイマイカブリを発見。これは食材ではない。

かっこいいけど早すぎて写真が撮れない。

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マイマイをつかむと手が臭くなるそうで、その手をうれしそうに宮さん(カメラマン)に嗅がせる日比野さん。

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内浦側のキャンプ場に到着。

雨はどうにか上がってくれた。

水道とトイレとバンガローがある穏やかな海岸で、直火での焚火可なのがうれしい。

といっても、どこでもやっていいという訳ではないので、誰かがやった後の場所(石を積んだカマドとか燃えカスがあるとこ)でやるのがいいと思います。

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目の前は海水浴場。ただ寒くて泳ぐのは無理なので水着グラビアは無し。

夏にまた来たいですね。

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雨あがりにアメフラシがたくさんいた。

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そういえば粟島には薪が売っていないので(炭は買える)、流木を拾っておく。

といっても雨上がりなのでしっかり濡れている。

屋根のある場所においておけば夕飯までに乾くかな。

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漁協の直売所へ。魚介類が売っているのではなく、島のスーパー的な役割の店。

ここでちょっとお買い物。

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この日は土曜日なんだけど、午前中しか営業してないそうで、しかも日曜日は定休日。このタイミングで買い物をしておいて本当によかった。

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お、粟島のインディーズゆるキャラ、泡姫ちゃんだ。粟姫ちゃんだったかな。

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炭などを買ったついでに、炊きつけに使えそうなもの、段ボールかなんかもらえませんかと聞いたら、卵のケースをたくさんもらえた。ラッキー。これで濡れた流木も燃やせるかな。

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フェリー乗り場の近く、観光案内所とか役場とかが集まっているエリアに、海とつながった池があるんだけど、ここにいつも大物のクロダイがニシキゴイの如く悠々と泳いでいる。

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いつか釣ってやろうと思いつつ、ここで釣りをしたら怒られるかなと思って躊躇していたんだけど、確認したら別に釣ってもいいそうだ。

まってろよ、クロダイ。

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そしてこの写真だと全然わからないけれど、なぜかホッケの群れが泳いでいて大興奮。ホッケですよ、開きじゃないですよ。これも後で釣ってやろう。

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釣り具やエサは池の横にある店で売っていた。

もちろん本土から持参したほうが無難だけど、手ぶらできても遊び程度ならどうにかなるね。

営業時間はおばあちゃんの気分次第なので注意。基本的にフェリーの発着時間に合わせて開けているらしいけど。

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イカのぬいぐるみがピューと鳴るタイプだった。かわいい。

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粟島での釣り情報をとある住人に電話で聞いたところ、釜谷の港にアジがウヨウヨしているということだったので、まずはそっちで竿を出してみることに。

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ただその情報をくれた人はタイミング悪く本土にいっているそうで、「きんべいで“おんちゃ”をさがして、一緒に釣りをするといいよ」とのこと。連絡先も知らない島民を探せと、そんな無茶な。

それでどうなったかは、ビーパルをご確認ください。

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「スプーン2杯のコマセで爆釣かよ!」 by 日比野さん

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いやー、すごかった。

きんべいはお土産物屋さんでした。ここでも釣り具が買えます。

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干しだこ、いいな。

秋に来たら、自分で捕って作ろうかな。

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粟島は田んぼがないので、お米がとれない。

代わりに作っているのがジャガイモで、これがうまいと評判なんだけど、どこで買えばいいんだと思っていたら、ここで売っていた。

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おんちゃと釣りをしたという話をしたら、ジャガイモをもらっちゃった。わーい。

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夏だったら、かき氷が食べたかった。

粟島でとれる小豆(ささげ?)の氷あずき、いいなー。

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釜谷側の集落近くにあるにあるキャンプ場をチェック。

ここは椎名誠さんが怪しい探検隊として訪れて、突然の雷雨に打たれてヒーヒーいっていた場所だ。

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スペースの関係でビーパルに載せられなかったんだけど、こんな場所です。

山と海の僅かな隙間にある砂浜がキャンプ場。すげえ。

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ここに泊まってみたい気持ちもあるけれど、ほら天気も悪いしね。

シーズンオフということでゴミが多いけど、この翌週くらいに大規模な清掃があったはず。

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ということで内浦に戻って食材探し。

地元のおばあちゃんと一緒にノビルやセリを収穫。

道端にいくらでも生えていた。

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雑草のノビルが市販のワケギよりもでかい。硬いけど。

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日比野さん曰く、ノビルのムカゴがうまいそうです。へー。

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茎部分は固くて食べられないけど、立派な球根は食べられる。

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セリもシーズンからだいぶ遅いけど、先っぽはまだ大丈夫そうだ。

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一応ドクゼリじゃないかのチェックなど。オッケー。

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ミントは粟島にも進出していた。

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おばあちゃん、ありがとうございました。

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炊事はキャンプ場のちょっと手前にある、わっぱ煮広場でやった。

テーブルとか水道があるので大変助かる。

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何を作ったかは、ビーパルを読もう。

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卵パック、超便利。

午後から晴れたので、流木はそれなりに渇いてくれていたので、卵パックで無事に火が起きた。

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いただいたジャガイモをみそ汁にしたら、芋のダシが濃くてすごくおいしかった。

でも写真を撮影するときに出し忘れたのよね。ごめんなさい。

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ご飯は飯盒じゃなくて固形燃料のお釜で炊く。これ便利よね。

室内だと燃料が1個で炊けるけど、外だと2個ないと炊けなかった。

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これがうまかったなー。

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昼間にアジがあんなに釣れたんだから、夜釣りだったら爆釣だろうと釣りへ。

さっき見かけたホッケやクロダイはどこかへ消えてしまい、ならばとルアーを投げたんだけど、ちっこいムラソイやメバルが釣れただけ。やっぱり釣りは情報がないと難しいね。

おんちゃと出逢えてよかったよ。

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そして朝3時半集合で定置網(大謀網)の見学へ。

もちろんスーパー眠い。

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この島の人はみんなやさしくて(私が会った限りでは)、漁師さん達までがノホホンとした感じで全然怖くなかった。これはメンバー全員が思ったことだと思う。

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観光向けのレジャーというよりは、働いている人の同行なので、1~2時間で終わるものではなく、この日は港に戻ってきたのが7時半。日によってはもっと長いかも。

楽しいからおすすめしたいけれど、安易にはおすすめできないアトラクションかな。

ほら、船酔いする人もいるし。

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でもやっぱり魚が見られるのは楽しいよね。

イシナギとか。

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ちょうどタイのシーズンでした。

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うひょー。

昨日の夜釣りで全然釣れなかったのにー。

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別の網にはブリが大漁。

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がんばって、宮さん。

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こちらの網にはホンマグロが!

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このせっかく捕れたマグロを網ですくって、海にポイポイ逃がす係の方がいた。えー。

何をしているんだろうと思ったら、資源保護の関係で水揚げしていいマグロの量が決まっていて、今年はもうその枠をほぼ使い切っているため、こうして極力逃がしているそうだ。

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ただ元気なうちに全部のマグロを逃がしきるのが難しい部分もあり、かといって水揚げするわけにもいかないし、網を入れなければタイなどが捕れない。

特定の魚を狙ってとる巻き網漁などと違って、定置網は網をあげるまでなにが掛かるかはわからない。そして海に魚がたくさんいれば自然とたくさん(の魚の一部が)捕れるという漁なので(海流とか天候もありますが)、事前にマグロは年間何トンまでとか決めるのは難しいなーというのを実感。

大資本の大規模な巻き網に対して、定置網や一本釣りの割り当てがなぜか少なすぎるという問題は、話としては知っていたけれど、こうして実際に見るとやっぱりズシンとくる。長期的にみんなが幸せになるルールがうまくできるといいんだけどね。

網を引き揚げるベアークローみたいな道具がかっこうよかった。

 

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そんなこんなで港へ。

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港に戻ると、この日はたまたま観光朝市がやっていた。

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マダイが400円とか、とにかく安い。

さて我々がどうしたかは、ビーパルを読んでね。

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普段の日も買えるそうです。しらなかった。

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キャンプ場へと戻る途中、勝ちゃんの店がやっていたので、朝食として千代華というお菓子をモリモリと食べる。

粟島に来るたびに食べているな。

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島唯一のお菓子屋さん。

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島でとれる小豆(ささげ?)で作った餡がうまいのよ。1個100円かな。

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例の池を覗くと、我々をあざ笑うかのようにホッケやクロダイが泳いでいた。

ちくしょう。

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ほっけー!

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竿を持っていないときにだけ現れやがるシステムなのかな。

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引き続き食材探し。

ヘビイチゴがでかかった。

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でも、やっぱり味は無でした。

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竿を使わない釣りに挑戦。

この島でいう穴釣りです。

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エサは現地調達のヤドカリ。

何が釣れたかはビーパルを……。

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岩の上にアサツキが咲いていた。

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道端にタケノコが生えていた。

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ササのタケノコも。

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昼食はあわしま屋のラーメン、うまいですよ。

すべての食事を自給自足するのではなく、あくまで島で調達した食材で日替わり定食を作る旅ということで。

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基地に戻ってギンポを捌く日比野さん。

目打ちを持ってきてよかった。

2日目に何を作ったかは、ビーパルを……。

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ということで、とても楽しかったです。

 

 

 

以下、カメラマンの宮さんにご提供いただいた写真です。

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またどこかでこういうことをしたいですね。

次はちゃんと床屋に行ってから来て、髭剃りも持ってきます。

では。

BE-PAL(ビ-パル) 2019年 08 月号 [雑誌]

 


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