私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

埼玉県川口市のタケオオツクツクの続報、鳴くオスと鳴かないメスの動画

 

 

 

※8/2追記あり

こんにちは。

よく聞かれるんですが、別に虫を食べることが特別好きなわけじゃないです。捕まえて食べられる身近な生き物の一つとして虫が好きなだけで。

ということで、昨年、デイリーポータルZに以下の記事を書きました。なんで食べたのかと聞かれたんですが、食べてみたいじゃないですか。

dailyportalz.jp

タケオオツクツクの腹弁(発音器)はでかい

これの撮影が2018年7月18日で、そのあと8月3日に野食ハンマープライスの茸本氏を案内するため行ったのですが、その時はもうほぼ羽化が終わっていたみたいで、幼虫は数匹だけでした。

でもその分、弱っている成虫が多いらしく、散歩中のおっちゃんが「ここにいるよ!」と教えてくれたのを茸本氏が確保に成功。

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オスのタケオオツクツク。

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この腹側にあるアンパンマンのほっぺみたいな部分が、セミの腹弁(発音器)。

鳴き声がでかいだけあって、この腹弁が他のセミに比べて大きいそうです。

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こちらはメスのタケオオツクツク。副弁がなく、お腹の産卵管が先っぽにあります。

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捕まえた成虫を動画撮影したのでどうぞ

鳴いているときにお腹を触ると、髭剃りみたいな細かい振動が伝わってきて、ヒーってなります。

 

このタケオオツクツク、観察するには時間が大事

何回か観察してみてわかったんですが、一日の流れとしては、18時に成虫が鳴き出し、19時半くらいに鳴き止んだ頃、幼虫が地中から出てきて羽化を始める

という感じみたいでした。私の経験だけですが。

いつも21時には帰っちゃうので、羽化の終わりが何時までかは謎です。

 

 

 

そして2019年の最新情報です

今年はちょっと早めにチェックしてみるかと7月10日に行ってみたところ、まだ梅雨明けをしてないこともあり、幼虫は空振りでした。一匹だけ鳴いているのがいたので、ゼロじゃないんでしょうけれど。

そして7月30日、アブラゼミなども飛び回っているので、そろそろいいかなと行ってみたら、幼虫がボチボチいらっしゃいました。ただ行ったのが19時半を回っていたので、成虫が鳴いている音は聞けず。

先行者がいたこともあってか、去年のモリモリ捕れた日に比べると少ないですが。羽化のピークは、終わったのかこれからなのか、謎です。

ということで2019年版のタケオオツクツクの幼虫です。

撮影機材を新調したので、照明が自然になりました。といっても、言われてもよくわからない範囲かな。時間の都合で羽化の様子は見てません。

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このこが地面を歩いてる姿は、やっぱりゾワゾワっとします。

長いんですよ、胴体が。

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このズシっと来る感じ、伝わるかなー。

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最後に食レポ追記です

幼虫は身が詰まっていて、成虫は飛ぶために特化して中身が空っぽです。

食べるなら幼虫か、羽化したてでしょうか。

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ということでタケオオツクツク情報でした。

 

※8/2追記

ちょっと友人を案内することになったので、またいってきました。

 

だそうです。へー。

羽化の写真です。

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幼虫。タケオオツクツクなので竹に止まっているところ。

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これは在来種。アブラゼミかな。

胴体の長さが、ミツバチの女王バチと働きバチくらい違いますね。

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この日はワサワサいました。

時間帯は、1820頃に着いたらもう鳴いていてき、羽化(出てくるの)が1915頃から。

19時半くらいがピークで、20時くらいまではいい感じでした。

ということで、だいたいデータ通り。

前日に行った友人は、夜の11時くらいでも羽化している様子が見られたようです。謎。

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この中に在来種が混ざっています。さてどれだ。

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以上です。セミ。

 


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