※虫の写真しか出てきません。
※虫の写真しか出てきませんからね。
ヤシオオオサゾウムシの幼虫をいただいた
昆虫食愛好家のムシモアゼルギリコさん達と、夏の風物詩であるタケオオツクツクの幼虫を取りにいきました。
その帰りに、すごくいいものをもらいました。
これは………蟲喰ロトワこと佐伯真二郎さんがラオスで育てている、憧れのヤシオオオサゾウムシの幼虫じゃないですか!通称サゴワーム!
なんでも佐伯さんが育てたものではなく、タイで養殖しているものをバグズファームが輸入して、それをギリコさんが譲り受けた生の冷凍品だそうです。さすがムシモアゼル様。よくぞ手に入れてくれました。
ゾウムシというか、ゾウアザラシっぽい。ゾウちゃん。
丸い。ちょっと水分が出てしまっているかな。
ヤシオオオサゾウムシを焼いて食べる
もう解凍した状態なので、水分をしっかりと拭き取って、おいしく調理して食べましょう。
油との相性が良いという佐伯さんのコメントをギリコさんから聞いたので、とりあえずサラダ油で焼いて塩だけ。シンプルな味つけで本来の味の確認です。
どれくらい焼けばいいのかがよくわからないけれど、半生はNGなのでウェルダンで。
はい、焼けました。
ちゃんと食レポします。
甲虫の幼虫らしい皮袋系のしっかりした食感ながら、多くの虫に感じる共通の虫臭さが極めて少なく、地鶏の皮を食べているような感覚になりつつも、内側のバグクリームから広がるのはトウモロコシのような滋味のある甘さと香り。素晴らしきオリジナリティだ。
ヤシオオオサゾウムシといえば幼虫時代はサゴヤシの幹を食べる昆虫。サゴヤシといえば製麺業界では高級打ち粉のサンカラットなどに使われる澱粉の原料。そしてトウモロコシから作られるコーンスターチも、打ち粉に使われるサゴヤシと似たタイプの澱粉。養殖のエサが何かはわからないが、佐伯さんはキャッサバの芋で育てている。キャッサバといえばタピオカになる澱粉の原料。やはりこの味は澱粉由来か。
トウモロコシと似た性質の澱粉を含む植物をエサとして食べるゾウムシの幼虫だからこそ、トウモロコシを思わせる風味を蓄えているのでは。
そしてもう一つ、ゾウムシの甘味と似ている味を思い出した。それはココナッツ。サゴヤシというくらいだからヤシ系なので、ヤシの実であるココナッツの気配を持つのは自然な話だ。
ササゲ豆のような硬そうな頭は、噛んでみればジャイアントコーンの固い部分くらいの適度な歯ごたえ。これぞ東南アジアの高級エシカルフード。
ヤシオオオサゾウムシを南インド風に料理してみる
ヤシオオオサゾウムシの幼虫にココナッツの風味があるということは、南インド料理との相性も抜群のはず。
そこでオイルでマスタードシード(近所の川で採取した天然物)と唐辛子を油でしっかりと加熱し、ウラッドダルで歯ごたえと香ばしさを加え、さらにフレッシュのカレーリーフをたっぷりと入れるというテンパリングの技法をキメてから、ゾウムシの幼虫をたくさんの香りと共に炒める。
火が通ったところで塩とココナッツファイン(ココナッツの内側の白い部分を乾燥させて細かくしたもの)をパラっと振りかけて、全体を絡めたら出来上がり。
ヤシオオオサゾウムシの幼虫の南インド風炒め。
ココナッツの甘さと香りは身の部分、マスタードシードやウラッドダルの歯ごたえと香ばしさは頭部分と、ゾウムシと同じ方向性の食材をプラスすることで、よりゾウムシらしい味へと強化することに成功。
「焼いた虫」から「料理した虫」への完全変態である。結果として「草に埋もれた幼虫」みたいなヴィジュアルになっているけど。
新しい味にチャレンジすることに定評のあるレストランで意味ありげに出せば、人気メニューになること間違いなし。いやすでに東南アジアでは高級食材になっているのかな。
ということで、ごちそうさまでした。
いつか冷凍ではないフレッシュなヤシオオオサゾウムシの幼虫を食べに、東南アジアまで行ってみたいですね。
あえて面倒くさい料理にしましたが、普通にバター醤油で食べてもおいしいと思います!
南インド料理を学びたい人は、この本を買ってください。ベジミールスのレシピ本なので昆虫食は出ていませんけど。
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