私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

濃厚あらしぼり生ヤマモモサワーを作ってみる

 

 

 

ヤマモ(ヤマドリタケモドキ)のシーズンですが、ヤマモモの話です。

 

ヤマモモが実っていた

6月中旬、近所をフラフラとしていたら、ヤマモモが赤くなっていた。

そうか、もうそんな時期なのか。

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まだちょっと早いかなと思いつつ、せっかくなのでちょっと収穫。

まだ赤さがいまいちか。

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よく洗って試食。

うん、酸っぱい。あ、なんか歯に当たる。お、種がある。

そうだ、ヤマモモって大きさの割に大きな種があって、それがちょっと苦手だったんだ。って毎年思い出すな。

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種の大きさの比率はモモだけど、味が全然モモじゃない。

なぜならモモの仲間じゃないから。ヤマモモ科ヤマモモ属。

 

ヤマモモの生サワーを試してみよう

ホワイトリカーに漬けて果実酒にでもしようかなーと思ったけど、ツイッターで某ざざむしさんが生サワーにするとうまいと教えてくれたので、それを試してみよう。

ええと、どうやって作るんだそれ。イチゴとかブドウなら潰せばいいけれど、ヤマモモは小さい癖に硬い種がある。そして果肉と種を分けづらいのよ。

うーん、種ごと焼酎とミキサーでガーってやっちゃえばいいか。

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キンミヤ25度100ccとまだちょっと未熟なヤマモモ32グラム。

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ガー、ガー。

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種ごと砕いたから、ちょっと苦くなったかな。

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氷の入ったグラスに中身を移すと……おおおお、種だけ残っている!

 

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そうか、種と果肉の硬さが違うから、力の弱いミキサーだと果肉だけ砕けるのね。

お、おう。計算通りだよ。

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炭酸と生ヤマモモあらしぼり焼酎を1:1くらいで割る。

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軽く混ぜて完成。

あらしぼり生ヤマモモサワーを飲んでみると、市販の缶チューハイに慣れたバカ舌が驚いた!

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すっごく甘くない!全然甘くない!だがそこがいい!こうなるのかー!

なんというか舌がリセットされる自然の味。

考えながら飲まないと味が見当たらない。

みんな、知っているか。自然な甘さって全然甘くないぞ!

これはいい。暑い日にがぶがぶ飲める。でもちょっと果肉が薄いかな。次はもっと濃くしてみよう。

クワの実サワーもついでに作る

そろそろ名残となるクワの実もあったので、30グラムとキンミヤ50ccで作ったクワの実サワーも実験。炭酸少なめの濃いめで。

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こちらは種のツブツブがつぶれず、そのままサワーに入れたので、つぶつぶサワーになった。おもしろいなこれ。そして甘くない。この比率でも味が薄いな。砂糖と香料を足したいぞ。

 

濃厚あらしぼり生ヤマモモサワーを作る

そして6月下旬、そろそろヤマモモも完熟したかなと収穫へ。

写真の奥に謎の卵が写っているな。

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うん、そろそろ完熟してるね。

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今度は多めにとってきた。

洗って食べられる状態にする。面倒。

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今度はヤマモモたっぷり、焼酎ちょっとでミキサーでガーしよう。

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これくらいでいいか。

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ガー。

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種を濾す。

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おお、濃いね。

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炭酸と一対一で対話してもらおう。

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はい、できた。

濃厚あらしぼり完熟生ヤマモモサワー。

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飲んでみると、今度は爽やか!香りが良い!でも甘さが弱い!でもそれがいい!

やっぱりこれくらい濃くないとつまらないな。作るの面倒くさいけど。

 

でもこれ、もしかしたら砂糖を足したらもっとうまいんじゃね?

前にモモ狩りにいったとき、生の甘いモモを使ったジュースを現地で作ってもらったけれど、それにもガムシロップをちょっと入れていたしな。

ということで実験。我が家にガムシロップはないので、白砂糖を10グラムいれてガラガラガラ。

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飲んでみると、なんだこれまずい!

なになになに。なにがあったの、これ。

うぇ、どうした俺のヤマモモサワー。

全然甘くない、というか、逆にしょっぱい。

ソルティドッグの失敗した奴みたいな味。

もしかしたらと入れた白い粉を確認してみる。

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しお!!!!!

そりゃしょっぱいな。

何で自宅で間違えた俺。大丈夫か俺。

あれだあれ、ガムシロップがないから白い砂糖でいいやと思って、戸棚から無意識に近い状態で掴んだのがこれだった。それにしても本気か俺。

だって我が家の砂糖は茶色いんだよ。

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バニラエッセンスと痛み止め薬を間違えた赤毛のアンを笑えないぜ。

 

濃厚あらしぼり完熟生ヤマモモサワー加糖をやり直す

はい、やり直し。後日またヤマモモを採ってくる。

シーズン終わる前に挽回しないとね。

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果物っておいしく完熟すると落ちるのがずるいよね。

落ちてるのを拾ったらダメかな。ダメだろうな。

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落ちているのを拾ったわけじゃないけれど、それなりにゴミはある。

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何かが混ざっているな。

この緑の生物をミキサーにガーってやると、素敵なカクテルになるだろうか。

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そんなこんなでようやく成功した濃厚あらしぼり完熟生ヤマモモサワー加糖。

甘くておいしかったよ!

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ラーメンは塩分、サワーは糖分。甘さって大事。そういえば果実酒も結構な氷砂糖入れるしね。

砂糖なしの自然な感じもちゃんと楽しめる舌でありたいなと思いつつ、砂糖を入れたのを飲むとやっぱりこっちかなーって思っちゃうな。大変勉強になりました。

 

ところで後日、別の場所で見かけたヤマモモの実がでかくて、品種によってこんなに違うのかと驚いたのでした。いいなこの木。

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おしまい。

 


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