昔からの友人が三十過ぎて急に漫画家になるといいだした。
どうなるかなと思ったら、ちゃんと芽が出て本が出た。
タイトル:ヒレフシ
作家名:銅☆萬福
最終巻となる3巻が発売されたから
販促ツールをつくるのを手伝えというので、
言われるがままにシャッターを押してきた。
大変光栄です。
出来上がったのがこれだ。
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そうか、今日はヒレフシ3巻の発売日なんだな!
おや、3冊揃って平積みなんて、めずらしい本屋さんだなあ……
……なんだ、マンガ売りさんじゃないですか…
「あっ!お客さん!マンガ買って下さい!マンガ!これ、今日出たヤツです!」
ここ、お客さんきますか?
「時々、あっ…お客さーん!…ああ…」
行っちゃいましたねー。
なんでこんなとこで売るんですか?
「ここね、直売所なんですわ。」
直売…?
「畑、見ますか、ひまだし」
……畑…?まさか…
「私が作りました」
(マンガ売りさんは生産者の顔でこっちを見た)
マンガってこんな風に生えてるんですね。
「商売は自分が動いてナンボですから」
(直売のアイデンティティを台無しにするようことをつぶやいて歩き売りを始めたマンガ売りさん)
「あっ!お客さんだ!マンガ!マンガ買って下さい!」
「毎度ありがとうございました〜」
(3巻まとめて買ってもらえたとマンガ売りさんは嬉しそうだ)
「今日のノルマはおしまい!」
(マンガ売りさんは帰って行った)
新しいマンガは次いつ生えますか?
「…」
マンガ売りさんは答えなかった。
背中が「私の一存では」と言っていた。
植えても雨が降らなかったり、途中まで育っても実らなかったりするのかもしれない。
ヒレフシ3巻、本日はじめました。
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だそうです。