私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

イワシの泳がせでマハタ釣り@尭丸(あきまる)

ハロー、2017年。

とかいって2016年の釣り収めのお話です。

12/29に友人が南房総の尭丸(あきまる)に行くというので、乗せていっていただきました。私はいまだに「尭」の出し方がわからなくてコピペしてます。

この船宿はちょっとシステムが変わっていて、狙う魚種が決まっていなくて、最初に予約をした人の希望次第で、オニカサゴでもイカでも狙ってくれるというリクエスト乗合。

この日は先客の希望でハタ狙いなんだとか。イワシの生き餌を使った釣りなので、ヒラメ釣りみたいな感じでいいかなとハリス6号の胴付き仕掛けを作っていったんだけれど、現地へと向かう車の中で詳しく聞いたら、本命のマハタを狙うのであれば、ハリス10号以上が基本とのこと。

そんな仕掛けは作ってきてないよーということで、とりあえず手持ちのハリス8号で急遽一組用意しておくことに。
この展開、あれだ、前に竜一丸にいってハタを狙った時と一緒だな。



孫バリはイカリバリ(トリプルフック)だと大物がきたときに折れやすいので、普通のハリがいいらしいです。



オモリは60号、80号、100号を用意しておいたが、終日80号でした。



ヤリイカ釣りに来た以来の尭丸(あきまる)。その時に同行した友人(今日釣れてきてくれた人)がこの船宿を気に入って、もうすぐスタンプカードが溜まるくらいに通っているんですよ。



同行いただいた友人とその友人と、おかみさんにもらったアメちゃん。





この日の乗客は8人。我々3人が船尾、先客の5人が船首側。

この人数ならゆったりですわ。




船長の話だと、ハタ狙い一本に絞ってしまうと全員ボウズの可能性が高いので、マハタをメインに流しながらの五目釣りという感じらしい。

仕掛けはヒラメやアカハタを狙うのならハリス6号程度で十分。ヒラマサやブリが混ざってもどうにかなる。ただマハタを本気で狙うなら、常連さん曰く「6号や8号で釣ろうなんざ10年早いよ」という世界らしい。潜られないように太いハリスで一気に浮かせるのがコツだとか。

なんだその「50、60、よろこんで!」という保険屋の逆パターンみたいな釣りは。

ええと、とりあえずはハリス6号でやろうかな。
そんなに大きな魚は俺の竿には掛かるまい。
とかいって細いハリスの時に限って掛かりがち。




最初のポイントは港のすぐ近く。冬にやるイワシを使った泳がせ釣りは、手が冷たくって苦手なのだが、この日は海水温も高く、天気も良いので全然平気。

水深は40メートル前後。イワシが弱らないようにつけようと気を付けつつも何度も落としてウロコをはがしまくったりしつつもどうにか投入。





オモリが底に付いたところで、タナを取る訳だが、さてどうしましょう。

私の仕掛けは捨て糸4号30センチ、ハリス6号80センチ。
リールはPE3号の電動。この釣りは別に電動である必要はないのだが、手巻きの大きなリールは持っていないのさ。

ヒラメやカサゴだったらオモリが底から50〜100センチ浮くくらいでいいような気がするけれど、マハタを狙う場合は潜られないように2〜3メートル浮かすのが基本だとか。そしてあたったら潜られないように一気に上げねばならぬのよ。



さてどう攻めたものかなーとタナ取りを迷っていた一投目、クククっと抑え込むような手ごたえがいきなり到来。

あれこれは……根掛かりか。いやヒラメか、あるいはハタか。根掛かりだったらすぐ外さなきゃだし、ヒラメだったら食い込むまで待たねばならぬ。そしてハタなら潜られる前に浮かせなければ。ええと、なにが正解なんだーっと混乱しつつ中途半端な感じで竿先を上げたらフワッと外れたイヤーな感触。

はい、エサとられたー。




なんて私がバタバタやっている後ろで、友人の友人がサクッとヒラメをゲット。

やっぱりさっきのはヒラメのアタリか―。



いやまだ勝負ははじまったばかり。序盤戦は流しの度にアタリがあるというハイテンションな展開に!

ただしこれが全部すっぽ抜ける!

あるときはエサをとられ、あるときは歯形を残され、そしてまたエサを取られという感じ。

まさかの5ヒット0ゲット!

なんかすごい釣りが下手になっている!いや前からこんな感じだったっけ?







孫バリの位置をいつもは肛門から刺していたんだけれど、背側に歯形がついて上がってきたからと背側にハリを掛けてみたら、今度は腹側に噛みつかれて歯形を残されるとか、そんなんばっかり!なんて日だ!









そして後ろの友人は良型のアカハタをサクッとゲット。ちなみに「今日はヒラメが釣りたいから!」ということで、仕掛けは市販のハリス6号のヒラメ用、トリプルフック、そしてタナは底スレスレだそうですよ。




よーし、こんなときは一発逆転のマハタ狙い。ハリスを8号にしてタナを上げての大物狙いやー。

なんて気分を盛り上げた頃には魚の食いがストップしており、うんともすんとも言わない展開に。




そんな重い沈黙を破ったのは、朝からハリス10号の大物仕掛けでマハタを狙っていた友人だった。本日初のアタリは明らかに大物。



この引きはきっと3キロオーバーのハタ!

ハタならば!



そして全員の期待を一身に背負った竿が釣り上げた獲物は……







……まあそんな日もあるよね。

良型のホシザメだったので、とりあえず私の夕飯の保険としてキープしておいてもらおうか。


次は私のエサを食え、食え、食え、チョコボール〜〜。







はい、またバラした〜〜。



そんなこんなで後半戦。ここで船長から「ここは根のてっぺんで、水深が下がっていくからね」というアドバイス。
今までの場所は基本的にゆっくりとした掛けあがりだったので、なにかがきっと違うのだろう。

こここそが本日一番の勝負ポイントだと見切って投入すると、着底後すぐにグググっという本日一番のアタリ。

おっとここで引き離さなければと一気に巻くも、ドラグがズリズリと滑りまくる。やばい、ゆるかったか。急いで締め直して引っ張りっこを開始したのだが、すぐにフワッという思い出しても胃がきゅっとくる手ごたえが伝わってきた。

なにも抵抗がなくなったリールを巻き取ると、残り5メートルのところで道糸切れ。あー、前回の釣りで傷がついていたかしらーーー。道糸のチェックはしなきゃダメよねと思いつつしてないのよねー。

ああああーーーーーーーーー。胃がキリキリするー。

やっぱり俺の夕ご飯はもらいもののホシザメなのかー。









なんて諦めたところで、最後にまたアタリがあり、今度はもうすこし、待とう、待とう、マトウダイ。
よーうやく一匹マトウダイをゲットとなりました。ふぅ。





本日の結果としては、ヒラメ用の仕掛けでやっていた人が順調にヒラメやアカハタを釣って、マハタを狙った人はサメを釣って、どっちつかずだった私がマトウダイを釣るという結果となりました。




せっかくなのでエサに使って戦死したイワシもキープ。




うーん、ハリスの太さって結構大事なのかもねー。

なんだか反省しかない一日だったけど、楽しかったので良し!


久しぶりに食べるサメのフライは、涙でちょっとしょっぱかったけどおいしかったです。




イワシはオイルサーディンにしてみたよ!




そんなこんなであけましておめでとうございます!!!!!!!!!!






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