私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

長井港からカツオ&マグロのコマセ釣り

ええとですね、久しぶりに釣りの日記です。

※@ニフティつりの連載は終了しました。なので釣りのお仕事を募集中。


■2016.10.1 長井港 カツオ&マグロのコマセ釣り

年に一度はいこうと心に決めている釣りがいくつかあるんですけど、その中でも絶対に外せないマグロ釣りにいってきました。これで6回目くらいかな。マグロが釣れたのは1回だけね。

マグロ釣りっていっても、松方弘樹的なアレではなく、意外と身近なコマセ釣りのアレです。アレアレ。30キロくらいのキハダマグロ釣り。でも十分にでかいんだけどさ。

2年前のうかれた私。



マグロといってもコマセ釣りなんで、アジとかタイとかを釣る延長線上で、ちょっと糸が太かったり、リールがごつかったりするだけで、やってみると本当に普通のコマセ釣りなんですよね。

今回は友人のSさんの仕立て船に誘っていただいたんですが、なんでも今の時期はカツオとマグロが混ざっているので、両方の仕掛けを用意してきてねとのこと。

カツオとマグロといえば、サバとワラサくらい、獣神サンダーライガーとバッドラック・ファレくらい違う訳ですよ。
一応釣り分けるコツみたいのはあるんですが、どっちが掛かるかは運次第ですよ。

釣具屋さんの話では、カツオ狙いならハリス16号の3メートル、マグロ狙いなら20号以上で4.5メートル。
ハリはエサが同じオキアミなので、兼用でいいんじゃないのということで、クイッとヒネリの入った18号の管付バリ。
ちなみにタナはカツオの下にマグロがいることが多いとか。

とりあえずカツオの仕掛けを作るわよ。



テンビンに直接ハリスを結ぶと、ねじ切られちゃう場合があるから、サルカンを使ってねとのことです。



ハリの結び方は、南方延縄結び!
これのやり方がいまいちわからなかったのですが、今頃になってコツがつかめたかも。
ちなみに管付き針ですが、管部分に結ぶのではなく、通すだけが一般的みたいです。へー。



マグロ用は去年ぶっちぎられたナイロンの24号。フロロの26号とかが安心なんですが、年一回の釣りだしなーとケチったなう。せめてものお守りとして、チューブで補強。




そんなこんなで準備をして、集合場所の長井港に到着。
メンバーは幹事のSさんが声を掛けた全6人。
土曜日にけっこう大きな船を6人で使えるっていうのは、仕立て船の魅力ですかね。
レンタルタックルやエサの準備がないので、そこは持参する必要がありますが。
私はマグロを狙うようなタックルなどないので、そこはSさんに借りました。


船宿の名前は伏せますが、Sさんがこの時期になるとほぼ毎週土曜日を仕立てているという船宿だそうです。どんだけ釣りが好きなんだ。

ちなみにここ数週はカツオと呼吸が合わなくて、週のその日だけ釣れない日というのが続いているのだとか。わー。



80号のプラビシに、コマセはオキアミを使用。



とりあえずはカツオから狙うということで、テンビンに結ぶのはハリス16号の仕掛け。



クーラーはマグロが釣れても半分くらいは持ち帰れそうな60リットル。



その中には、エサや飲み物を入れておくと保冷バッチリの小型クーラー。これからの時期はワカサギやハゼにも最適。製麺マニアのマダラさん推薦の品だぜ。






付けエサは、なにかでコーティングされた専用のオキアミを用意したんですけど、他の人たちはコマセ用のオキアミから、形のいいのを選んで使っているみたい。再冷凍とかしてなければ、それで大丈夫だったみたいよ。でも以前、マダイ釣りかなんかで、船宿が用意したコマセのオキアミがグズグズだったことがあるんだよねー。って今回は自分でコマセを買っているんだから大丈夫だったんだけど、でもなんか不安になるよねー。ねー。まあ、お好みで!



お借りしたタックルは、「大丈夫!絶対に折れないから!」とSさんから渡されたグラスロッドのワンピース。

「この竿、イカでもワラサでもマグロでも、なんでも大丈夫!」だそうですよ。

リールはPE6号が巻かれた電動リール。電動といっても魚が掛かったら手で巻くようにとのこと。



ドラグはグーッと強く引っ張って、ちょっと出るくらい。文字で説明しづらいですね。まあ今日は仕立てだし、片舷3人の大名釣りなので、多少ゆるくてもいいかもね。



ハリがどっかいにいかない用、指に刺さらない用の小型クレーン(ワリバシの先に磁石をつけたもの)。




そんなこんなで船は魚の群れを追って大海原へと旅立つんですけど、これがねー、あれねー、魚がいないのよねー。

イメージだと、まず肩慣らしにカツオを5匹ほど釣って、仕掛けをマグロ用に変えて24キロをゲット。さらにヒットして「もう腕がパンパンだよー!」とかいいながら31キロをゲットという流れなのだが、このままだと夕飯はオキアミのかき揚げになりそうだわ。



カツオやマグロは夏の釣りというイメージが強かったので、うっかり薄着で来ちゃったんだけど、まー寒い。なんで長靴じゃないんだ俺は。

風は北風がビュービューで、波はザップンザップンで、タックルボックスのチャックは塩で壊れてるという修行。
寒すぎて久しぶりに船酔いしちゃったよ。










たまに仕掛けを入れてみるも、アタリは皆無。
こりゃクルージングで終了、そして海が悪く早上がりかなーって船の全員が思っていたら、10時を過ぎたところで急にカツオが活性化!



「カツオー!まちなさーい!」と、サザエさんのモノマネを脳内でしながらコマセをせっせと撒いていると、ゴインゴインと私の竿先も揺れた!

合わせはちゃんとやった方がいいらしいので、グッと竿を持ち上げたらズルーってドラグが滑った!
あらあら緩かったわねとちょっと締めて、今更あわせてもなあと巻き上げ開始。
引っ張る力の強いこと。全力でグイグイと巻くも、向こうも全力だから一向に寄ってこない。

こんなに力強いんだから、こりゃカツオじゃなくてマグロなんじゃないかしらね。
そこまでいかなくてもキハダマグロの子供、通称キメジってやつかしら。

16号のハリスで持つかなー、なんてハラハラしながら格闘し、Sさんのサポートもあって獲物をゲット!

見事に釣り上げたのは、普通のカツオでした!でも60センチの良型!



ごめん、カツオのことをバカにしてたよ。
カツオってこんなに引くのね。こりゃ楽しいわ。
でっかいサバくらいに考えていたら、全然違った。カツオ、すげえ。



Sさんの話だと、このカツオの下にマグロがいる可能性が高いとのことだが、私の体力だとマグロが掛かったら上がらないわ。カツオ相手で精いっぱい。

よーし、来年までにマグロが似合うマッチョなおとこになってやるぞー!ってこれ毎年誓って毎年叶わない願いだな。


なんて感じでカツオ祭りが続くかと思ったら、パタッとアタリが止まりまして、そのまま終了かなーと思ったら、今度は別の祭りが待っていた。

まさかのイワシ祭り!



上からは海鳥、下からはカツオやマグロに追われたイワシの大群が海面に溢れていて、船に隠れようとするから、なんとタモで掬えちゃうんですよ。





さらにはイワシを追うカツオが、目視できる浅さをビューン!

こうなっちゃうとコマセを撒いてオキアミで狙うよりも、やっぱりライブベイトでしょうということで、船長からイワシをちょっといただいて、テンビンをとっぱらって道糸にハリスを直で結び、ハリに生きたイワシをつけての泳がせ釣り。

うおー、テンションあがるー!ワッショーイ!





こりゃ一発でカツオがくるでしょう。
いやマグロが来ちゃうんじゃないの。

なんてドキドキしていたら、後ろのSさんが普通にコマセ仕掛けでカツオをゲット。
そして私はノーヒット……

そんなこんなで終了となったのでした。
船中カツオが1〜2匹。
まあ全員釣れたし、おもしろかったからいいですかね。




しっかりと血抜きしてキープしたカツオですが、胃袋の中身はイワシが1匹であとはオキアミでした。
まあオキアミで釣れたカツオだからね。一応参考まで。



この胃袋を良く洗って、塩を振って焼くとですね、これがまー、クリオネっぽいんだ。



っていうのは余談ですが、コリコリしてうまいですよ。



カツオの刺身ももちろんうまかったです。



モッチモチの赤身、これは釣りたての戻りガツオだからですねー。



ということで、今はマグロが順調に釣れているみたいなんで気になるんですが、ワラサも爆発しているみたいですね。

なので私は台湾にエビ釣りにいってきます!








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