で、世の中にはすごい人がいるもんだということで、『謎のアジア納豆』という本をゲット。
これがすごかった。麺類の歴史を追うとか、世界中の米料理を食べるとか、そういう大きなテーマではなく、本当に納豆だけで大ボリュームの本になっている。アジア奥地の聞いたこともないような村の話と、日本の集落が見事につながってくるという、でっかいロマンの物語。納豆でここまで話を掘り下げられるものなのかと驚いた。

で、二冊目に読んだのが、『幻獣ムベンベを追え』という早稲田大学探検部時代の調査レポート。アフリカのナントカっていう国に行って、ネッシーみたいな扱いの幻の動物を探しに行くという冒険の旅。非日常の極地みたいな旅で、文化や常識の違いに読んでいるこっちまでイライラしたり、虫刺されやマラリアの描写に絶対いきたくねーとサブイボを立てたり、これを学生時代に部活動としてやっているというのがすごいなー。私が学生の頃は面倒くさくて部として申請していなかった非公認の「釣り部」で、バイト仲間と鶴岡でアジを釣ったりしたくらいだなー。あとは田村君、大山君と蔵王ダムの上流を登ったくらいかなー。

ちなみに私がちょっと前に「伝説の巨大魚、タキタロウ調査隊に参加してきた」という記事を書いたけど、世の中にはいろんな調査隊がありますな。やっていることの規模が大リーグへの挑戦と草野球チームの結成くらい違うかもしれないけれど、タキタロウ調査は私にとっては立派な大冒険であり、それのレポートを書くということにやりがいがあったので、どこか通じるものがあるなーと思ったりしてね。
で、今読んでいるのが、『ワセダ三畳青春記』。これは冒険の話ではなく、タイトルそのままで高野さんが住んでいた早稲田大学近くにある三畳一間のアパートの出来事をまとめたもの。方向性が全く違うんだけど、これもおもしろかった。なんというか、中島らもさんの『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

で、次に読む本まで買っていたりするのですが、それが『怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道』。怪魚という怪しい響きはもちろんですが、高野さんがインドにいったらさぞやいろいろな出来事があるんだろうなーと、今からニヤニヤしている次第です。

私も幻獣的ななにかを求めて、旅に出たくなりました。
できればツエツエバエとかいなくて、風土病のないところがいいかな。
佐渡に幻獣いないかなー。