2018年8月中旬 紫色のヤマドリタケモドキっぽいやつが発生しているらしい
※この記事のキノコの名前等は素人同定なので、参考にしないでください。食べられるかどうかは、環境、時期、個人差にもよります。また素人によるキノコ狩りを薦めるものではありません。自分用の忘備録です。
ハロー、俺たち、いきのこがかり。
先日、ヤマドリタケモドキ狩りへと一緒にいった某Yさんより、「前回とちょっと違う場所で、紫色のヤマドリタケモドキっぽいやつが大量発生していて、食べてみたらクリみたいに甘くてホクホクしてうまい!」という連絡が回ってきた。
ええとですね、大原則として、正体のわからないキノコは食べてはいけません。鉄則ですよね。でも気になる。とりあえず現物をみないことにはということで、某宮さんとその場所へと行くことに。
その場所はなんでも蚊がものすごく多いということで、宮さんはアンニュイな表情で蚊よけスーツを着用だ。
宮:「このかっこうで道を歩くのはちょっと……。頭は外そうかな」
玉:「それだと普通の長そでと変わらないのでは……。怪しいシースルーおじさんになっていますよ」
宮:「うわ、なんだこれ。この服の上から蚊に食われるじゃん!」
玉:「意味がなーい」
これが紫色のヤマドリタケモドキっぽいキノコだ
そんなこんなでYさんに聞いた場所へと行ってみると、なるほど確かに生えていた。
前回以上に大地がカラッカラで本来の姿がわかりにくいけれど、確かにシルエットはヤマドリタケモドキだが、傘の色が紫だ。
うーん、名付けるとすれば、ムラサキヤマドリタケモドキになるのだろうか。ショウナンバクソウゾクニアコガレタヤマドリタケモドキでも可。
手に持ってみても、乾いたヤマドリタケモドキ。でもちょっと紫。おしっこを掛けられて変色したのではという説もあるが、けっこう急な斜面なのでそれはなさそうだ。土がアルカリ性なのだろうか。
夏休み明けに髪の毛の色がちょっと変わった高校生みたいな変化である。きっとこの夏、なにかがあったのだろう。深くは聞くまいて。
食べるかどうかは後で考えるとして、状態のいいものだけをちょっとキープしてみようかな。
それにしても地面が乾いている。宮さんが「雰囲気はいいんだけどなー。雨さえ降ってくれていたらなー」と、5分おきくらいにつぶやいている。これがツイッターなら同じつぶやきのしすぎでアカウントが停止していたかもしれない。
セミはたくさんいた。
アブラさん。
上目使いだと可愛いと思うの。
なんかついているセミもいた。
セミヤドリガというやつかな。
セミじゃないなにかもいた。
その他のキノコ
もちろん紫のヤマドリタケモドキ以外のキノコも生えている。でもヤマドリタケモドキがなかなか見つからない。この場所は紫オンリーなのだろうか。少し移動しながら探しましょうかね。
お、タマゴタケだ。やっぱりちょっと乾いているなー。
俺のタマゴがくだけてるー。
これはキタマゴタケ……ではなくて、あれだ。ウスキテングタケだ。もうだまされないぞ。だまされると死ぬからな。
いやどうだろう、やっぱりキタマゴかな。まあどっちにしろやめておきます。
やっぱりウスキテングタケだな。
こんなに乾いていても、ウスキテングタケだけは元気ね。
ええと、これはなんだろ。おいしそうではある。
わかりませーん。
ラッパタケ?わかんなーい。
イグチ系だけど、傘の感じがヤマモさんではない気がする。
はい、わかりません!
しらない!
もうむり。
パンケーキみたいでうまそうよね。
微妙な変色あり。
これはよく焼いたパンケーキっぽいな。
宮:「迷ったら食べちゃダメ。ちょっと前までは、イグチに毒キノコなしっていうのが定説みたいにいわれていたけれど、毒のあるニガイグチ系もあるから。虫もついていなくてこれはうまそうなイグチだーって食べたらびっくり(経験者談)。昔は無毒って言われていたキノコでも、よく調べたら毒があったりと、日々常識はアップデートされていくんです」
カマキリかっこいい。
これはわかる。アメリカウラベニイロガワリだな。
テングタケ!
テングタケだらけ!
ここは高尾山の土産物屋かっていうくらいテングが多い!
宮:「これはムラサキヤマドリタケっぽいね。でも細いなー」
玉:「うーん、じゃあパス」
玉:「お、ようやくヤマドリタケモドキらしいヤマモさんを発見!」
宮:「いや、これは似てるけど全然違う。ノウタケだ!」
玉:「そんなバナナボート……あーー、Oh No タケ」
ようやくヤマドリタケモドキを発見!
そんなこんなで持ち帰れそうなキノコがあまり見つからなかったが、何か所か場所を移動しつつ、ちょこちょことヤマドリタケモドキを拾っていく。
最初の場所から離れるにつれて、謎の紫色が薄くなり、だんだんと知っているタイプのヤマドリタケモドキに変わっていくのがおもしろかった。
この日は笹薮の中でたくさん見つかった。
そして最後によい斜面をみつけてぼちぼちゲット。
これは違う。
ということで、なんだかんだで楽しかったです。
紫色のヤマドリタケモドキは怪しいけれどうまいけど、やっぱり怪しいから食べちゃダメだとは思う
ということで持ち帰ったヤマドリタケモドキは、前回同様に処理をして、少量のオリーブオイルとたっぷりめのバターで焼き、最後に醤油を一垂らし。
うまい。育ちすぎでカラッカラのが多かったので、すこし材木感というかバルサっぽさというかアイスの棒っぽさというか、レンコンとかクワイのような繊維感があるけれど、やっぱり美味しいキノコだね。慣れるとこのザクザク感がうまいという気もする。でも今度はベストな状態のを採りたいかな。
パスタは肉っ気があったほうがうまいだろうということで、ベーコンを加えてみたよ。海苔はまあお好みで。前回よりも美味しくできた。
さて問題は、紫色の謎キノコである。どうしたもんか。食べるな危険。
持ち帰ったら紫っぽさが抜けて、干し椎茸みたいになってしまった。
前日にたくさん食べたYさんがまだ元気であることを再度確認をして、ちょっと食べてみることにした。
とりあえずシンプルにバター焼きに醤油ちょろり。
恐る恐る食べてみて、やばい気配が少しでもしたら処分しようと思ったんだけれど、これが明らかにうまいやつだった。
普通のよりも甘みと旨みが強く、確かにクリっぽさがある。クニュクニュ感のなかにあるホクホク感。バターとの相性が抜群で、なんだかスウィートポテトを食べているみたいだ。バニラアイスと合わせたいかも。とかいってポックリいったら笑えないが、今のところ元気である。
似たようなキノコが毒だったり、場所によってはダメだったりするのがキノコの世界なのでなんともいえないが、あそこに生えているこいつは私の体的に大丈夫のようだ。たぶん。人には勧められないけれど。
知らないキノコ、迷ったキノコ、怪しいキノコは食べちゃダメ。もっといえば、知らないであろう人が採ってきたキノコもダメ。そんな原則を守りつつ、人類は食欲と好奇心に導かれ、食中毒と戦いながら、食べられるキノコやフグを見つけて来たんだなと思った訳です。はい。でもやっぱり食べちゃダメよねー。
※この記事のキノコの名前等は素人同定なので、参考にしないでください。食べられるかどうかは、環境、時期、個人差にもよります。また素人によるキノコ狩りを薦めるものではありません。自分用の忘備録です。
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