私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

佐渡島の「羽茂まつり」は最高だった!

※『地球のココロ』というクローズしたサイトで、2014年9月20日に掲載した記事の転載です。

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ほのぼのとしているけれど唯一無二の奇祭という呼び声も高い、佐渡島南部の「羽茂まつり」を見にいってきた。

佐渡島南部の「羽茂まつり」を見に行きました

日付がだいぶさかのぼって恐縮なのですが、佐渡島で「ハローブックス(レポート記事はこちら)」というイベントを堪能した翌日の6月15日、ぐるっと180度まわって別角度から佐渡島を楽しめるイベントということで勧められたのが、佐渡島南部の羽茂地区の「羽茂まつり」。これがすごかった。

予備知識ゼロで会場へといった様子を、たっぷりの写真でお楽しみください。

やばいです。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021127j:plainとりあえず会場へと到着。ほほう、おみこしがでるのか。やっぱり祭りといえばおみこしだよね。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021142j:plainあ、なんか長いのいる!妖怪!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021155j:plainこの黒くて長いの、獅子舞なのか!。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021209j:plainお店にずんずんと入る獅子舞。いいのか!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021222j:plain獅子舞、長いなー。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021252j:plain関係ないけど味わい深い自動販売機。

そんな意外過ぎる展開でスタートした私の羽茂まつり。町のメインストリートと思われる通りを歩いていくと、メイン会場にやってきた。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021307j:plain出店も出ていて、なかなかのにぎわいですな。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021319j:plainメイン会場でやっているあれは…佐渡伝統の踊り「つぶろさし」だ!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021336j:plainまさかの共演!佐渡の各地につぶろさしがあるらしく、本日は大集合しているらしい!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021357j:plain刀に手を掛けた侍みたいな構え方!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021414j:plain「佐渡のすごいやつ、でてこいやー!」と、脳内で高田延彦の声がする。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021430j:plain武藤敬司のプロレスLOVEみたいなポーズ!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021448j:plainご当地プロレスラーのキャラクターにどうですかね。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021505j:plainなにかが付け根からはえてらっしゃるし!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021520j:plainなにをしてんねん!と突っ込みたくなるが、これを受け入れるのが佐渡の度量!たぶん!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021537j:plainストーリーがまったくわからないけれど、とりあえず楽しそう!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021554j:plain脇の下の黒い線、ブラジャーだったらどうしよう!

いい意味で、どうかしている感じが素晴らしい。いい意味で!

このネタを何年も何十年も何百年と続けることで、文化と呼ぶにふさわしい伝統になったんだなと一人で納得。続けるって大切。

そこらじゅうが見どころです

もちろん羽茂まつりの見どころは、つぶろさしだけではない。
ステージはもちろん、街のそこらじゅう全部が見どころなのである。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021615j:plain複数の会場でいろいろなイベントが同時多発的におこなわれるらしい。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021628j:plainなんだろう、この佐渡で独自進化したガラパゴスピンクレディ(ガラピン)みたいなお姉さま方は!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021643j:plainええと、浅香光代?

f:id:tamaokiyutaka:20190311021712j:plainちっこい獅子舞があらわれた!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021730j:plainと思ったら、竜の頭を被った人が歩いている!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021750j:plainお侍様と黒竜の大立ち回り!何百年も戦い続けているのかな。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021821j:plainそんな大立ち回りを眺める巫女様たち。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021836j:plainうわ、唐突に大黒様!コスプレとしての完成度が高い!コスプレというか、もはや憑依!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021849j:plainそして向かいからは、佐渡らしい鬼が登場!ど、どうなる!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021907j:plainまさかの意気投合!ええ!

f:id:tamaokiyutaka:20190311021921j:plainお菓子で子供や赤ん坊を誘惑する大黒様。

f:id:tamaokiyutaka:20190311021933j:plain大黒様の仲間が登場!弁天様に恵比寿様かな。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022006j:plainラジカセを持参で町を練り歩く三福神。混ざりたい!

f:id:tamaokiyutaka:20190311022018j:plain商店を一軒ずつ回る大黒・恵比寿・弁天様。きっと御利益たっぷり。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022029j:plainちびっこ達による太鼓の発表。佐渡は太鼓が似合いますね。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022101j:plain男衆の迫力ある鬼太鼓!

f:id:tamaokiyutaka:20190311022117j:plainおしゃれして年に一度の祭りを楽しんでいる少女に萌えという言葉を覚えた。って隣の人がいっていました。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022130j:plainそのころ、男の子は出店の型抜きに夢中。ものすごく心当たりのある光景だ。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022141j:plainそして金魚や錦鯉に夢中の男の子。出店に金魚すくいじゃなくて金魚屋があるというのが渋いな。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022154j:plain島外からも大道芸人がやってきている。おじゃるずと華さん。華さんはハローブックスからのハシゴですね。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022207j:plainそれを見る踊りを控えた少女たちの、浴衣とチューペットという組み合わせ。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022218j:plainなんかざわざわしているなと振り向いたら、馬が歩いていた!

f:id:tamaokiyutaka:20190311022229j:plainうん、馬だね。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022243j:plainとおもったらジープの登場。羽茂まつり、自由だな。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022259j:plain姉さん方の見事な佐渡おけさ。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022315j:plainそれを引き継ぐ若手たち。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022338j:plain別会場ではアマチュアバンドの演奏が。これが噂の「けいおん!」っていうやつか!

f:id:tamaokiyutaka:20190311022351j:plainそしてその隣から出てくる獅子舞。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022403j:plainお店でお酒を飲んじゃう獅子舞。本当に自由だ。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022426j:plainそして骨抜きになっちゃう獅子舞。こういう仕組みなのか!

f:id:tamaokiyutaka:20190311022440j:plainせっかくなので、夜におこなわれる能の舞台も見に行きました。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022452j:plain佐渡には能の舞台がたくさんあります。夜までいて舞台をみたかった。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022503j:plainほほう、ここは車の進入禁止なのか。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022514j:plain進入禁止の裏側は……な、なるほど。しっかりと下ネタが町に根付いていますね。もちろんいい意味で!

羽茂まつり、たのしかったです

こんな感じで初体験となる羽茂まつりを存分に楽しませていただいた。

民芸を全力で楽しむ血が、完全にDNAレベルで根付いているのがよくわかる。

ブラジル人がサンバを踊るように、佐渡の人はおけさを踊る。知らないけど。

すばらしいっす。羽茂まつり。この地域に親戚が欲しい。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022526j:plainちょっとしたお城みたいな民家に、かつて金山で栄えた佐渡の面影をみた。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022537j:plainメインストリートに面した家は特等席ですな。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022549j:plainそんな家には親戚一同+友人一同が大集合!※知人宅です。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022559j:plainそこにやってきた大道芸人達。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022612j:plainチャンキー&おじゃるず&華の共演!

f:id:tamaokiyutaka:20190311022623j:plainそして家の前で始まる夢のステージ!なんだろう、この現実感のない世界は。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022634j:plainそりゃお釜の蓋も開きますわ。

どうだろう、羽茂まつり。昔は日本中にこんな感じの祭りがあったんだろうなとは思うのだけれど、それが今も独自の進化をしつつ、毎年華々しく行われている場所っていうのは、そんなにないのではないだろうか。

地元の人たちによる、地元の人たちのための、かくし芸大会のような、文化祭のような、ロックフェスのような、年に一度のおまつり。おまつりっていうのは本来こういうものなんだなと思いつつ、堪能させていただきました。

そういえば、こんな感じで芸達者な人が揃う佐渡の奥様方が、なぜか唐突に「婦人倶楽部」という佐渡版パフュームみたいなユニット(ざっくりとした表現)をつくり、CDを出した上に渋谷のタワーレコードでインストアライブをやったりしていてびっくりした。

f:id:tamaokiyutaka:20190311022645j:plain佐渡から生まれたまさかの渋谷系ユニット!

佐渡の文化、佐渡の自然、そして佐渡の人は、何度いってもおもしろいなーと思いました。

おしまい。

 


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