先日、ビリヤニの記事を書いた際にインタビューさせていただいた、アジアハンター代表の小林真樹さんの本、「日本の中のインド亜大陸食紀行」を購入した。
この本を出した阿佐ヶ谷書院という出版社を一人でやっているS氏から、「小林さんの本を出すんですよー」という話を聞いたときに、中央アジア各地の食文化に関する体験レポート本かと思ったのだが、なんと「日本の中の」インド亜大陸食紀行で驚いた。
日本各地にある外国人コミュニティを冒険した記録なのだ。
小林さんが日本国内の店に興味を持ったいきさつについては、「はじめに」のページで詳しく書かれているが、1991年にバックパッカーとしてインドとネパールを訪れ、しっかりと幻惑されて帰国後も忘れられないでいたため、手っ取り早い対処法として国内の料理店、食材店、イベントに顔を出し、在日インド亜大陸出身者と接触をしだす。
そして日本人相手じゃないような店を探すようになり、この手の店が大都市だけではなく地方都市に固まっている事実に気が付き、その深みにズブズブとハマっていくという物語。インド旅行の代用として始めたはずの旅が、現実のインド旅行以上に面白く感じてしまい、この本の出版となったわけだ。
どこかにまとまっていそうで、どこにもまとまっていない日本のインド亜大陸情報。ものすごく貴重。まだ一章の途中までしか読んでいないが、もう買ってよかったと確信している。店だけではなく、家にまで潜入しているのがすごい。なんだこの行動力。
さすがにインドはなかなか行けないけれど、国内だったらどこでもご近所。行こうと思えば行ける場所のガイドブックにもなるこの本、2200円+税とちょっとお高めだが、300ページ以上のボリュームがあり、フルカラーなのだからお買い得だ。
知らないことってたくさんあるなーと思いました。
※ちょっと買い物しませんか※
?