私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

西川口の滕記鉄鍋炖(とうきてつなべとん)で東北農家鍋、豚の骨髄は西川口のタピオカミルクティーかもね

 

 

 

西川口で本格中華をいただく会

こんにちは。某マダラさん先輩に呼ばれて、西川口にやってきました。

西川口、なにやら甘い響きがしますが、最近は本格中華料理店が増えたそうですよ。本格というか郷土料理かな。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155424j:plain

ということで、アイスリボンの蕨道場でプロレスを観て以来の西川口ですが、本日のお店は「滕記鉄鍋炖(とうきてつなべとん)」という中華のお店。

あの有名な「滕記熟食坊」の2号店だそうです。行ったことないですが。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155431j:plain

これが滕記鉄鍋炖だ!

ドン・キホーテで買い物をしていたら、レジが混んでいて遅刻しました。すみません。

「心を込めて営業中」の店内へ。地下なんですね。知らないと絶対に入らない系の店だ。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155439j:plain

まさかのコーラ押し。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155453j:plain

なんだか「千と千尋の神隠し」の世界に入り込んだ感あり。なんだこの壁の文字は。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155504j:plain

ドラゴンコーラってなんだろう。

そしてドラゴンジンジャーエールとは。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155510j:plain

そんな地下迷宮の奥にようやく入り口が。

新大久保にあるネパールとかの店も入りづらいですが、西川口の中華もなかなかの外国です。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155520j:plain

店内はびっくりするほど広く、働いている方もお客さんも、ほぼほぼ中国系の方っぽかったです。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155531j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20190604155535j:plain

鉄鍋料理の店らしいよ

本日のメンバーは13人。この店は量が多いので、人数が多い方がいいんだそうです。

私がきたときはほぼ揃っていて、注文も終わったところでした。

とりあえずドリンク。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155558j:plain

普通の居酒屋価格です。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155606j:plain

紹興酒や白酒も揃ってますね。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155654j:plain

でもホッピーなんですが。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155615j:plain

この使い方がわからないお皿のセットが、異国情緒。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155631j:plain

ザルかと思ったら、ザル模様の皿だった。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155637j:plain

この店のリピーターである幹事さんが中心になって、いい感じに注文していただいたようですが、せっかくなのでメニューを眺めます。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155708j:plain

なるほど、なるほど。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155732j:plain

あ、読めないですよね。

こちらからどうぞ。

中国の東北地方に伝わる鉄鍋料理を出すお店だそうです。家で食べると書かれているので、家庭料理なのかな。なかなか味わいのある文章だ。

中国の東北ってどのへんですかね。ロシアとかモンゴルのあたりかな。

f:id:tamaokiyutaka:20190604171725j:plain

で、この鉄鍋料理がいっぱい種類あるんですよ。両国のちゃんこ屋以上に。

トウモロコシがゴロゴロ入った「東北農家鍋」っていうのがスタンダードっぽいです。

「豚のいろいろな部位の鍋」っていうのも気になりますね。写真だとまるで生チョコの「豚血のソーセージ」って。

今回はこの二つを頼んだそうです。さすが。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155744j:plain

他にも、干し野菜や活鯉(生きたコイ?)や牛や羊など、いろいろあるみたいです。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155757j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20190604155802j:plain

具の追加オーダーもできるみたい。

もちろん鍋以外の料理も充実していて、こりゃ確かに大人数じゃないと戦えないなという店ですね。この店の一品料理、何を頼んでもサイゼリアのダブルサイズよりも多いぞ。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155808j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20190604155816j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20190604155828j:plain

で、最初に来たのがなんだこれ。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155855j:plain

寒天で固めたものかとおもったら、豚の皮の煮凝りでした。さすが。

料理というか、ラーメンスープの材料みたいな感じですごい。純粋にゼラチン質。これぞ豚の皮のゼリー。コラーゲン不足の方は是非。

トウモロコシの饅頭と食べる、どこか懐かしい東北農家鍋

そんなこんなで鉄鍋です。

焼き肉屋のテーブルみたいに、楽器のスティールパンみたいな鉄鍋が仕込まれています。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155739j:plain

鍋に火が入れられました。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155947j:plain

ピンボケしてますが、店員さんがまず調味料を投入。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155905j:plain

そして野菜がドーン。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155916j:plain

スープをジョボー。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155924j:plain

スペアリブなどと一緒に煮込まれます。なんかすごい。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155934j:plain

 

 

 

トウモロコシの饅頭をバーン!

煮込んでいる間に、豚のどこかの部位がきました。よくわからないけど、アイスバイン的な感じでうまい。

f:id:tamaokiyutaka:20190604155957j:plain

いろんな部位の盛り合わせ。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160004j:plain

パクチー入りのさっぱりしたやつ。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160010j:plain

はい、別府温泉のように景気よく湯気が立ってきました。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160024j:plain

店員さんがやってきて、地獄の釜の蓋が開く。

うおー。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160036j:plain

そして本日のクライマックス、トウモロコシの生地を、鍋にビターン!

たのしそう!やりたい!

f:id:tamaokiyutaka:20190604160048j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20190604160055j:plain

すごいですね、鍋を煮込みつつ、パン的なものを焼くという合理性。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160109j:plain

蓋をして蒸し焼きにしていきます。

この鍋付きのテーブル、欲しいなー。

もちろん自分の家じゃなく、誰か友人の家に。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160121j:plain

そして餃子的なもの。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160130j:plain

干し豆腐なのかな。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160136j:plain

はい、鍋ができました!

f:id:tamaokiyutaka:20190604160142j:plain

メロンパンっぽさあるね。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160148j:plain

そしてチャーハンが登場!

ミックスベジタブルに加工肉の間違いない味!

f:id:tamaokiyutaka:20190604160158j:plain

トウモロコシの饅頭が良い焼き上がり。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160214j:plain

食べてみると、トウモロコシの味わいがほんのりと甘く、フワフワではなく、ざらつきのある感じが面白い。ほんのりとしか甘くないのが食事として良いね。日本で食べたことのないタイプの饅頭だ。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160235j:plain

これに鍋の汁を吸わせて、野菜と一緒に食べるとうまい。

なんというか、田舎に行って現地の人と仲良くならないと味わえないはずの、本気のおふくろの味。日本でいえば、山梨のすいとんとか、群馬のおっきりこみ。いや、日常というか冠婚葬祭用なのかな。

かぼちゃを煮たやつ、久しぶりに食べた気がする。

八角の香りがしなければ、日本の料理の田舎料理といわれても、はいそうですよねと思う味かも。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160241j:plain

歯にニチャっとつく、甘さ控えめのトウモロコシがうまい。

白い見た目が歯っぽいけど。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160248j:plain

これが煮詰まっていき、出来立てなのに二日目の味という貫禄。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160255j:plain

 

 

 

豚のいろいろな部位の鍋は豚骨スープだ

こちらはもう一つのテーブルに来た、豚のいろいろな部位の鍋。

ゴロゴロと入った豚骨やホルモンからしっかりと豚スープが出ていて、最初はライト豚骨スープだけど、食べ終わるころには特濃豚骨スープに成長。もちろんあく抜きとかしていないよ。お好きな人にはたまらない系。

たっぷりと入った、酸味のちょっとある発酵した白菜漬けが味の決め手か。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160301j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20190604160309j:plain

これだけ濃厚なスープなら、麺を入れたらさぞや美味しいだろうと思ったら、すでに注文済みでした。

ほうとうみたいな極太手打ち麺。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160329j:plain

もしかしたらトウモロコシの粉で打ってあるのかも。デュラムセモリナっぽさがある。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160407j:plain

スープは足してくれました。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160354j:plain

うおー、濃厚な豚骨うどん!

f:id:tamaokiyutaka:20190604160427j:plain

こっちの東北農家鍋にも麺をいただきました。

f:id:tamaokiyutaka:20190604165247j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20190604160445j:plain

うおー、すごく舌になじむ!

f:id:tamaokiyutaka:20190604160455j:plain

お腹いっぱいになりつつもメニューを観たら、カイコの蛹もありました。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160521j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20190604160530j:plain

昆布が美味しそう。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160526j:plain

豚の骨髄は西川口のタピオカミルクティー

さてだいたい食べつくしたところで、リピーターである幹事の方が、「この鍋に入っている豚の拳骨、ストローで吸えるんだよ!すみません、ストローください!」と言い出しました。

f:id:tamaokiyutaka:20190604180029j:plain

いやいやいやいやいや、いやいや。

それは嘘でしょうと思ったら、店員さんが本当にストローを持ってきた。

それを南国のリゾートホテルでウェルカムドリンクで出てきたヤシの実かのように、骨髄に刺す。まじか。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160548j:plain

それ、飲むところあるのか。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160602j:plain

はじめ人間ギャートルズにこういうドリンクが出てきそうだ。

「ズズ……ズズー、ね!」

と骨の髄まで味わう幹事さん。

これたぶん中国の人、やってないんじゃないかな。店員さんが、ちょっと戸惑っていたような。最初にストローじゃなくて持ち帰り用のビニール袋を持ってきていたし。

f:id:tamaokiyutaka:20190604191213j:plain

私も吸わせてもらったが、なんかすごいね。

生暖かくてネトっとした豚の骨髄が、ストローを通じて喉にジュボジュボと飛び込んでくる感じ、みんなも想像してね。

これぞ西川口のタピオカミルクティー、いやどうだろう。街歩きしながら飲みたいね。カラスに襲われそうだけど。

うーん、鍋の火を消してからちょっと時間が経って冷めていたけど、もっと暖かくて、なにかのたれをかけてから吸うとうまいかも。とりあえず面白味はあるよ!

f:id:tamaokiyutaka:20190604191455j:plain

でも、あっしにはコーラがお似合いでござんす。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160630j:plain

ちなみに例のドラゴンコーラは、向こうのテーブルの人が注文したけど、店員さんはその存在を知らなかったようだ。ははは。よくあるよね。

情報量が多くて楽しかったです

ということで、ごちそうさまでした。

ものすごくたくさん食べて、一人あたり3500円だったので、かなり安いと思います。経験として面白いんじゃないかな。

これはトイレに飾られていた絵。かっこいい。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160637j:plain

次はコイの鍋を挑戦したいような。でも後悔するかな。

ちょっと不安なので、今日みたいに大人数で2つ鍋を頼めるときだな。そんな日はくるのだろうか。

f:id:tamaokiyutaka:20190604160641j:plain

帰るころには看板のネオンが光っていた。

f:id:tamaokiyutaka:20190604165210j:plain

色が変わるよ。

f:id:tamaokiyutaka:20190604165213j:plain

ごちそうさまでした。

 


※ちょっと買い物しませんか※


 

?

 

Copyright (C) 私的標本 All Rights Reserved. by 玉置標本