私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

私の立場はどうなるのでしょう。

お仕事からの帰り道、今日も小麦粉買って刀削麺でもつくろうかという気もしないでもないが、いい加減お米が食べたかったので、手っ取り早く済ませようと松屋へ。デパートじゃないよ。

二つある食券販売機の右側で、牛丼と生野菜とみそ汁と生卵のセット490円也を千円札出して購入。

カウンターに座って食券を渡すと、ものの10秒でご飯到着。

卵をパカッと割りながら、生野菜になにをかけようかなと迷っていたら、食券販売機のところで、サラリーマン風のサラリーマンが「おつりが残ってました!」と店員さんにお金を渡している。

「だれか〜〜510円のおつり忘れた人いませんか〜!」と大声を上げる店員さん。

だれだそんな間抜けなヤツは。

え、510円。

そういえば、今さっき490円のものを1000円札で買ったなあ、おつりは510円だよなあ、でもおつりはとったような気がするなあと悩んでいたら、店員さんが目の前にやってきて私の食券をにらみ、「どっちの券売機で買いました?」と聞いてきた。

ドキドキしながら「み、右側です。」と正直に答えたら、「じゃあ、このお金はあなたのですね!」と強く訴えてきたので、「じゃ、じゃあそうでしょうか。」と首をかしげながらお金を受け取る。

そうか、おつりを忘れた間抜けなヤツは私だったのか、でも510円を失わないですんだのかと複雑な気持ちでいっぱいになりながら牛丼を食べようとしたら、遠くの方でなにやら店員とお客の一人がコソコソ話している。

そして店員が小走りで目の前に来て、「すみません!おつりは左側の券売機だったので別の人のでした!」と私からお金を巻き上げて去っていった。

この瞬間、わたしの店内における立場は「おつりを忘れた間抜けなヤツ」から「おつりをくすねようとした悪いヤツ」に変わってしまった。どっちも冤罪だー。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〜!
割り箸ボキッ!
みそ汁バシャーン!
ドレッシングピュー!
おつり、忘れるんじゃねえ!
そして、ワンテンポ遅れて名乗りあげるんじゃねえ!


と、心の中でシミュレーションして、必要以上に早食いして帰る。




あんまり腹が立ったので、家に帰って鼻うがいにチャレンジしたら気持ち悪くて死にそうになった。
無理。
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