三連休の初日、東北某所のモツ煮込み屋にて、そこの店主に「地元で楽しい釣りはなんですか?」とあまり期待をせずに訪ねたら、予想を超える大胆な答えが返ってきた。
「ヤツメウナギ!素手で捕まえるのが楽しいんだよ!」
ヤツメウナギ・・・
素手・・・
あまたある釣りの中から、あえてヤツメウナギ。
しかも手づかみ。
それはすでに釣りじゃない。
そしてなぜ私がウナギが好きとばれたのだろうか。
ウナギ、手づかみ、ああ、私の琴線に触れまくりやがる。
ぐいっと身を乗り出して、場所、時期、時間、取り方などの聞き取り調査をおこなうのだが、いかんせん相手は居酒屋の大将。
どこまで話を信じていいのかがちっともわからない。
ここに連れてきてくれた人に、この場所がわかるかと聞いてみたが首をひねるばかり。
そしてわたしも酔っぱらっているのだが、とりあえずがんばってメモをとる。
店主に地図を書かせる。
しかし話はそれまくり、ヤツメウナギからナマズの刺身、トリ○ブト、魔法キノコ、マムシ、松茸などへと転がっていき、どれもとてもおもしろい。
なんか海外で遺跡を探している気分。
東京に戻り、メモを見返す。
とりあえず、時期はお盆過ぎらしい。
地図で確認したら、それらしいところが実在した。
いくべきか、いかざるべきか。
※写真と本文は関係ありません。