オカヤイヅミさんの『いのまま』を買いました。
もともとは『オトナ食堂』という題名で連載していたもので、最初に表紙を見て『まいまの』ってなんだろうと悩みました。
『いのまま』でした。
『「胃のおもむくまま」に「意のまま」に食す!』で、『いのまま』。
オカヤさんは一人暮らしを謳歌しているので、ママではありません。
伊野ママの子育てエッセイではありません。
本の内容は、マンガ家&イラストレーターのオカヤさん本人が主人公で、日常生活の中で作る普段着の料理と、その周辺のストーリーや回想のシーンを組み合わせたエッセイ漫画です。料理を作ってもらっていた過去と、料理を作れるようになった現在の繋がりがあったりしておもしろい。
オカヤさんがどんな人か知らなくても、各回の冒頭にある200文字くらいの説明文(?)がとてもうまく、マンガと合わせて読むことで、オカヤさんの考え方や生活に対するイメージがぐっと広がると思います。本人そのものではなく、マンガの中のオカヤさんというキャラクターに対して。でも本人そのままですが。たぶん文章だけでもおもしろいのが書ける人。
作っている料理は、焼きそば、ねぎそば、焼き野菜そば、坦々そうめんなど。麺類多いな。一人暮らしだと『オカズとご飯』じゃなくて、一皿で完結する料理を作りがちだよね。
レシピに分量とかは詳しく書いてないけど、きっと本人は量りながら作っていないし、全く同じ味を作ってもらうことを目的としている本じゃないので、「こんな感じの料理、つくってみようかな」と私が思ったので十分な情報量だと思います。フルーツサンドともち米シュウマイ、うまそう。
ということで、日常切抜き型ふんわりエッセイ漫画好きの方はどうぞ。
そんなオカヤさんですが、『趣味の製麺』でも製麺漫画を描いてくれているので、そっちもぜひ。
ではまた。