物々交換でイタドリジャムをもらう
某日某所、某きのこ好きのおじさんにラーメンを届けに行く。
受け渡し場所であるクーラーボックスを開けると、中には謎の小瓶が入っていた。
なんでもイタドリのジャムだとか。
たまに聞く存在で気にはなっていたのだが、ジャムを食べる習慣が無いし、近所にイタドリも見当たらないので、縁のなかった存在だ。
イタドリはルバーブに似ているという話だが、ルバーブを食べたことないな。なんでも酸味があるのだとか。
とりえず食べてみるかと、食パンをトーストにして、たっぷりと塗る。
見た目は梅のジャムみたいだな。
食べてみると、梅にも似た酸っぱさがある、とても爽やかなジャムだった。
これが雑草でできるのかと思うと、ちょっと作ってみたくなるね。
ありがとう、カメラ好きのおじさん。ラーメン用の肉を入れ忘れてごめんね。
フナが釣れないのでイタドリを収穫
そして後日、近所にフナを釣りに出掛けた。
サカナは不在、カサしか釣れなかった。
昔はよく釣れたんだけどな。フナはどこへ消えた。
あまりに釣れないので近所を散策していたら、イタドリらしき草が生えていた。
これ、イタドリでいいのかな。ちょっと細いけど。
いっぱいある。
新芽を食べるイメージだが、これは育ちすぎだろうか。
365日野草生活ののんさんに聞いたら、「ポキンと折れるところまで」が食べられるところだとか。野草の世界でよく言われる独特の表現だね。ワラビとかさ。
イタドリ、まずいそ!
これとか、ちょうど良さそう。
ポキンと折れたので、皮を剥いてかじってみる。
これは、まずい!
すっぱしぶにがい!!
うーん、私の苦手なシュウ酸系だ。
同じタデ科のスイバに似た酸味があるけど、これが本当にあのジャムになるのか。
ちょっと試してみましょうか。
フナも釣れなかったことだしさ。
ノビルは太いのがたくさんあった。
イタドリジャムを作ってみる
※以下、自己流の作り方なので正解という訳ではありません。
スイバは皮が硬いので、これをしっかり剥かないといけないだろう。
ネットで適当に検索すると、お風呂くらいのお湯にしばらく漬けると、皮が剥きやすくなるのだとか。本当かな。
まあやってみるかと、洗うついでにお湯へドボン。
30分後、剥く。
皮と中身の硬さがはっきりと違うので、簡単に剥けてくれる。
クズの新芽の皮より全然剥きやすい。
お湯に浸けた意味は体感的に不明。多少はあく抜きにもなるのかな。
穂先の柔らかい部分はカットしたけど、そのまま入れて良かった気もする。
穂先イタドリ、やわらぎジャムとかどうだろう。
収穫一年目のアスパラみたいになった。
これを適当に刻む。
ワケギみたいに小口切りにしたが、もう少し大きく切るのが正解のような気もする。
これをあく抜きするのではなく、いきなり砂糖漬けにするらしい。
適当な量の三温糖をドーン!
混ぜたら、豆菓子みたいになった。
うまいかなと思ったが、にがしぶすっぱあまかった。
冷蔵庫で一晩おくと、すっかり水分が出た。
これを汁ごと煮詰める。
さすがに量が少なすぎて作りにくいな。
あまり煮詰めず、イタドリの形を残してみました(面倒だったので)。
食べてみると、ちょっと甘すぎたけど、いただいたジャムと同じような爽やかなものができた。あの生で齧ったときに感じた、強烈な苦みと渋みはどこいった。
イタドリのジャムはイメージしていた以上に美味しく、作るのも簡単で、売っているものに似ていない存在(これ大事)だ。ヨーグルトにも合うかな。イタドリは煮物にしてもおいしいのだとか。
すごくおいしいけど、シュウ酸がやっぱり気になるので、食べるのは多くても週三回くらいまでにするべきかな。はい、シュウ酸だけに週三。
なにごともやってみるって大切だね。これはまた作りそうだ。
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