最近、幸せとは『探し物』をしている時間だと気が付いた。
といっても、家の中で行方不明になった財布とか車の鍵とかではない。
どこかにしまったはずなのに出てこない契約書類とかでもない。
ここでいう『探し物』とは、なかなか見つからないターゲットのこと。
探検とは、探して検(あらた)めること。
ということで、前回空振りに終わったタウナギ探しの続きに行ってきたという話である。
タウナギを探して
5月にいったときに良さそうなポイントはチェック済み。あとは時期を待つばかりということで、6月を迎えて某ペンさん(ミスタークロックス)と探し物を見つけに行ってきた次第である。
到着した頃にはすっかり日が暮れていたが、場所はチェック済みなので問題なし。さっそく田んぼ周りの用水路をチェックしてみると、前回に比べて蚊は多いし、水から生物の波動を感じる。これはきっとタウナギがいるな。
でも用水路の水が濁っていて、全然底が見えないんだよね。水深は30センチくらい。あと10~20センチ浅ければ見えるのかな。
目の生物発見機能を全開にして(ハンターハンターでいうところの『凝』でしたっけ)しばらく歩いていると、ちょっと先の水中の中で黄色っぽい蛇みたいな生物が沈んでいくのが見えた。
今の絶対タウナギだ!やっぱりいる!
しばらく待ったが上がってくる気配なし。これだけ濁っていると、一回潜られると探しようがないな。でもいるということがわかってテンションアップ。
徒歩で別の場所へと移動すると、こんどこそいた!
事前情報通りに黄色くて細長い!
しかも浅い場所で姿が丸見え!
こいつの目の前にエサをぶら下げれば一丁上がりだ!
いやでもあのタウナギ、手が生えてないか?
二人でじーっとみる。
あれ?
これ黄色いウシガエルのオタマジャクシだな。まぎらわしいな。
そんな感じでぬかるんだあぜ道でぬか喜びをしていたら、今度は水面に浮かぶぬいぐるみが動いている。怖い!
なんだこれはとよくみたら、どうやらお亡くなりになったモグラだかネズミだかで、それが下から何者かに突っつかれているようだ。
その写真が以下である。肉眼だとよくわからなかったけど、この下に潜む長い茶色い生き物、これタウナギだよな。やっぱりいるんだよなー。
そんなこんなでタウナギに近づきこそすれ、ゲットには至らず。普通にエサを沈めれば釣れるような気もするが、やっぱり見て釣りたいんだよね。
場所を探して再チャレンジ
ならばと田んぼエリアからレンコンエリアへと場所を変更。
こっちの用水路の方が水深が浅く、底も泥で雰囲気抜群。そして生き物の気配がものすごい。これはいるな、タウナギ。
ウシガエルはまた今度で。
「この夏はウナギよりもタウナギだ!」っていいたいだけなので、さっさと釣れてほしいんだよね。で、その後に「この冬はウナギよりもタウナギよりもヌタウナギだ!」って言いたいんだよ。いわせてくれよ。いわせないよ(我が家)。いや、いわせてよ。
オタマはいいから。
お、バスかな。
なんかでっかいのいた!
コイか、ナマズか、バスか、フナか。
エビってライトを当てると目が光るよね。
うお、すげーでかいのいた。なんだこれ。ナマズの親分かな。憧れのオオウナギ(いない)?
ここでガサガサやったら超おもしろいんじゃないか。本命のタウナギは全然いないんだけど、生き物がたくさんいるので退屈はしない。
そんなこんなで2万歩くらい見回ったのだが、深すぎたり、浅すぎたり、濁りすぎたり、水草が多すぎたり、草がボウボウすぎたりと、タウナギを探すのにちょうど良い水路というものがほとんどない。いるんだろうけれど見つからないのだ。
うーん、ダメだね。
仕方ない、また来月に来れば、きっとすべてがちょうど良くなっているはず(根拠なし)。
でも帰り際にちょっと用水路をみてみたら、たくさんいた!
ドジョウ!
ザリガニ!
いやでもこれくらい浅い場所にもいると思うんだけどねー。
……今度ドジョウが必要になったらここにこようかな。
カミツキガメを釣ってみよう
せっかく遠くまで来たので、印旛沼近辺でカミツキガメをちょっと狙ってみることに。
ちなみにカミツキガメは去年某ペンさんとかと来て、私だけ坊主だったんだよ。人生の宿題がたくさんあるんだよ。
エサはサンマと鶏レバー。これをハリに刺してポイッと投げて待つだけの簡単フィッシングだ。
100均で買ったワームフックでいいかな。だめだよな。でもいいか。
なかなかの眠さに耐えながら何度かエサの交換をしていると、引っ張った一つの仕掛けがパシャパシャいっている。
あれ鯉でも釣っちゃったかなとぼんやりした頭のままライトで照らしてみれば、パシャパシャしているのは明らかにカミツキガメじゃないですか!
甲羅のサイズがボックスティッシュより一回り大きいくらいの食べ頃サイズ。ちょっと足場が高かったのでタモを掴む。おっと記念に掛かっている状態で一枚写真を撮っておこうかなとポッケからデジカメを出して構えると、あれいない。どこいった。
あああああああああああああああああああああぁ!ばれたーーーーーーーーー!
でたよ、キャッチアンドリリースでもキャッチアンドイートでもない、ウォッチアンドリリース!!
のんきに写真なんて撮ってんじゃねーよ、俺!ごめん某ペンさん!ワームフックじゃでかすぎた(ダイヤモンドは砕けない、みたいですね)!
これがこの日唯一のアタリとなり、心がポキッと折れたので帰宅。
このように探し物をする楽しみを残して、現地を後にしたのであった。
探し物のある人生こそが幸せである。ちっくしょう。
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