核爆弾の落ちる夢をみた。
埼玉に住んでいる小学生の僕が昼を過ぎても布団にくるまって寝ていた。
突然目の前がぴかっと光って、すごい地響きと共に突風が吹いてガラスが割れた。
布団にくるまっていた僕は怪我とかしないで済んだ。
でも左手が少しジンマシンみたいになっていた。
ああ、核爆弾が東京に落ちたんだなと直感的にわかった。
ぼくはあわてて「記録に残さなきゃ」とデジカメで部屋の中や、南向きの窓から見えるキノコグモなどを撮影した。
一階に降りると台所に母さんがいた。僕は濁った水がでる水道で左手を冷やしながら、大丈夫かと聞くと、父さんの足の指が焼けた以外は無事だという。
呆然と、このあとどうすればいいのかなあと考えていたら、見知らぬ黒い猫が餌をねだってぼくの服のボタンにじゃれついてきた。
ここで目が覚めた。怖かった。左腕は鳥肌が立っていた。
ぼくは正夢はよくみる。現実との曖昧な夢は、大抵忘れた頃に現実世界でもう一度起こる。
でも、この夢は正夢ではなくて、確実との分岐の一つで、たまたま選ばなかっただけの過去の世界なんだとわかる。閉鎖的な現状をぶち壊す「なにか」を潜在的に求めている自分が呼び寄せた、選ばれなかった過去なんだと思う。
気になってデジカメの撮影記録を見てみたら、夢で見たキノコ雲の写真、ではなくて、栽培中のキノコの写真が入っていた。
最近寝る前に飲んでいる花粉症薬の副作用にある「悪夢」というのは本当らしい。
昨日はパンダの子供を連れての逃避行の夢を見た。これは正夢かもしれない。