私的標本:捕まえて食べる

玉置標本によるブログ『私的標本』です。 捕まえて食べたり、お出かけをしたり、やらなくても困らない挑戦などの記録。

ヤマドリタケモドキをまたまた探しに行ったら爆湧きしていた

こんばんは。9月15日の話です。

モドキングことキノコ狩りの師匠である某宮さんによると、「キノコはタイミングによって発生状態が全く違うので、最低でも同じ場所に3回行くべき!」という、獲ったヤマドリタケモドキを入れておいた袋くらい熱いアドバイスをいただいた。なんだか発熱するんですよね、ヤマドリタケモドキ。

という訳でもないのですが(いきなり否定)、前回、前々回に続いてまた同じような場所へ、同じメンバーでヤマドリタケモドキを採ってきました。

blog.hyouhon.com

blog.hyouhon.com

猛暑だった今年の夏は、カラカラに乾いた大地から干し茸みたいなやつがかろうじて出ている感じで(といいつつ食べる量は十分とらせていただきましたが)、いわゆるヤマドリタケモドキの形をした図鑑とか素材集っぽいもの、あるいは某Mさんが去年はたくさんあったというパンケーキみたいなでっかいやつというのをまだ見ていない。

ということで台風で雨がドカンと降った数日後、そろそろいいんじゃないかと行ってきた訳なんですが、これが大当たりでした。ドカンドカン。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003235j:plain

昨日から降っていた雨は集合時間には止む予報。それが全然やまなかったけど全然OK。ポイントに入ってすぐこうですよ。

 ※この記事のキノコの名前等は素人同定なので、参考にしないでください。食べられるかどうかは、環境、時期、個人差にもよります。また素人によるキノコ狩りを薦めるものではありません。自分用の忘備録です。

f:id:tamaokiyutaka:20181001002808j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001002819j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001002827j:plain

ミッチミチ。同じ場所からポコポコでていて、おしくらまんじゅう状態。

下の写真は90度ずれているのではなく、こういう角度で斜面に生えていた。

もう隙あらば生えてやろうという爆発具合なんだな。

f:id:tamaokiyutaka:20181001002838j:plain

別角度からどうぞ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001002846j:plain

良いね。

f:id:tamaokiyutaka:20181001002857j:plain

ヤマドリタケモドキの特徴とよく聞く、軸の網タイツ模様ってこういうことかと納得。

f:id:tamaokiyutaka:20181001002904j:plain

これとか最高なのでは。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003402j:plain

意外と長かった。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003412j:plain

なんてニヤニヤしていたら、某Yさんが冗談みたいに大きく、そして状態の良いキノコをキープしていた。

え、それもヤマドリタケモドキなの!

f:id:tamaokiyutaka:20181001003025j:plain

周囲を見回すと、そういうのがポコポコ生えている。

なにこの落としたパンケーキみたいなやつは。

雨に濡れてよりパンケーキっぽっさがすごい。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003044j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003033j:plain

これかー。宮さんが見せたがっていたサイズのヤマドリタケモドキは。

これ一個でお腹いっぱいになるやつだ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003051j:plain

管孔(キノコの傘の裏側に形成されるチューブ状の器官であるとwikiより)がフカフカで綺麗だわ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003108j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003844j:plain

 俺の手首くらい軸が太いやつも。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003922j:plain

松の生えている場所にもポコポコ。

マツタケとりたいなー。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003227j:plain

 そんな感じで多種多様なヤマドリタケモドキがポッコポコのボーナスステージ。状態の良いものだけを選んでいただく。生きててよかった。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003702j:plain

ガバ!っとなっている老菌も多々。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003708j:plain

もし一人でヤマドリタケモドキを初めて探しに来て、これをみてもそうだと思わないだろうなー。こういう捕食する深海魚いるよねー。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003723j:plain

でろん。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003729j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003714j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003733j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003739j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003744j:plain

グイッと。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003750j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003755j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003807j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003839j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004215j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004226j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004228j:plain

どのくらい傘がひらいた状態が好みなのかは人それぞれみたいですね。

これくらい大きい方がヌメヌメして旨いという人も。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004233j:plain

 これなんて丸ノコみたいですね。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003930j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003944j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003948j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003957j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004000j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004004j:plain

 

茶色い三連菌のドリ

この日は3連ヤマモもたくさんあった。

黒い三連星のドムならぬ、茶色い三連菌の(ヤマドリタケモ)ドリである。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003546j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003607j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003853j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004134j:plain

軟体生物っぽさのあるやつとかも。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004219j:plain

だからなんだっていう話ですけど、なんかいいじゃないですか。

 

これが見たかったというベストなヤマドリタケモドキ

そして苔むしたヨーロピアンなゾーンがすごかった。

これこれ、こういうのが見たかったのよ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004202j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004205j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004041j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004043j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004048j:plain

これが個人的にはベストかなー。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004051j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004055j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004058j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004108j:plain

このくらいずんぐりむっくりのがかわいいよねー。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004111j:plain

生えまくりまくりすてぃ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004116j:plain

こうやってたくさんのヤマドリタケモドキを見ると、同じキノコなのかなと怪しいくらい色や形が違いますね。あなた好みのキノコはありましたか?

茶色かったりこげ茶だったり、軸が太かったり細かったり。このようにヤマドリタケモドキにもいろいろあって、これは個体差というよりは分類できてないだけという意見もあり、某宮さん的には『広義の』ヤマドリタケモドキという扱いらしいです。

ムラサキヤマドリタケとアカヤマドリ

この森にはムラサキヤマドリタケとアカヤマドリも生えるということで、ハッキリとした姿のその子たちも見つけられたなら―と思っていたら、某宮さんが紫をどっかでとってきた!

f:id:tamaokiyutaka:20181001003427j:plain

なるほど、紫だ。

そして某宮さんはとったキノコの根元部分をちゃんと処理してから袋に入れるタイプ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003434j:plain

ムラサキヤマドリタケ、通称ムラヤマ氏の生えているところも見たいなーと思ったら、あった(と教えてもらった)!

ちょっと微妙な状態だけど、念願達成。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003902j:plain

そしてそのすぐ近くに、アカヤマドリタケもあった(と教えてもらった)!

おー、赤い。キノコおもしろいわー。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003918j:plain

いいわー。次はもっと状態の良いもの、そしてモドキじゃないヤマドリタケもみたいよねー。って沼に落ちていくのよねー。

 

違うキノコもいろいろ

もちろん他のキノコ達も絶好調。なにがなにやらわからないのも多々。スマホで写真撮ると同定してもらえる人工知能の開発まだですかね。ハンターハンターにでてきたやつ。

よくわからないのが、ヤマドリタケモドキっぽいけど、軸が赤くて、青く変色するタイプのやつ。

ニセアシベニイグチ? アメリカウラベニイロガワリ? オオウラベニイロガワリ?

これは来年の課題にしましょうか。

f:id:tamaokiyutaka:20181001002909j:plain

ガバ!

f:id:tamaokiyutaka:20181001002916j:plain

一見するとヤマモだけど、これもそう。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003310j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001013253j:plain

はっきりと変色するよねー。どういう理屈なんだろ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001013310j:plain

これもかな。どうかな。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003618j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003633j:plain

そしてこんなのも。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004124j:plain

なるほどー。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004128j:plain

 

他にももりだくさん。こういうのは全然わからない。

f:id:tamaokiyutaka:20181001002927j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001002959j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003259j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003505j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004029j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004033j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004243j:plain 

テングタケの仲間達はいっぱい生えていた。

ヤマドリタケモドキのあるところ、テングタケありという感じ。

まざって当たり前のように生えるから、ぼんやりしていると収穫しそうになる。

f:id:tamaokiyutaka:20181001002951j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003927j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003126j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003247j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004137j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004147j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004153j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004156j:plain

石灯籠っぽさ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004159j:plain

これはヘビキノコモドキ???

f:id:tamaokiyutaka:20181001004023j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004025j:plain

キイロタマゴタケだー!っと思って食べると死ぬウスキテングタケかタマゴタケモドキかな。黄色いタマゴタケっぽいやつは危険なのパス。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003340j:plain

ちょっとセクシー。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003350j:plain

この黄色の濃さはキタマゴタケかな。ええと、黄色はパス。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004012j:plain

 

ハラタケの仲間のマッシュールム的なやつ。謎。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003011j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003016j:plain

 

謎のイグチもたくさん。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003117j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004019j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004016j:plain

 

キカイダーの敵(ハカイダー)みたいなノウタケ。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003444j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003455j:plain

なんだっけこれは。ムーミンのニョロニョロみたいですね。

あれだ、シロソウメンタケかな。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003819j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003823j:plain

これがいちばんきれいなキノコだった。

初代アイマックみたい。名前は謎。

f:id:tamaokiyutaka:20181001003826j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001003831j:plain

キノコじゃないけど、ヤマボウシもたくさんあった。

初めて食べた気がするけど、うすらあまい!

f:id:tamaokiyutaka:20181001004211j:plain

 

ということで、たっぷりと楽しませていただきました。近所でこれくらい採れるといいんだけどなー。

雨だったので、写真は全部防水のコンデジ(TG-4)です。

TG-5に買い替えたいが理由がまだないかなー。

 

美味しくたべました

帰って早速パスタにしました。

ムラサキヤマドリタケをもらってきて食べたのですが、ちょっと大人な苦味があって、これはこれでうまいですね。確かに味がヤマドリタケモドキとはちょっと違う。

そしてこの手のキノコの味をようやく舌が覚えてきて(市販のどのキノコとも違うんですよ)、この系の旨味がすごくうまく感じるようになってきた。なるほど、舌はこうして学習していくのか。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004252j:plain

一部は洗ったらスライスして、そのまま冷凍して冷凍してみたんだけど、そのまま使えますね。干した方が量が減っていいんだけど、冷凍の方が使いやすいかな。

市販品の2人前78円のミートソースにたっぷりと入れて食べると、独特の旨みがたっぷりと加わってうまいのよねー。傘のヌメッとした食感も、軸のざっくりした歯ごたえもいいわー。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004257j:plain

f:id:tamaokiyutaka:20181001004300j:plain

釣ってきたカツオ(生)のアラを使ったスープで作るサッポロ一番しおラーメンに加えたりして。うますぎていかんぞこれは。

f:id:tamaokiyutaka:20181001004305j:plain

ということで、ヤマドリタケモドキを楽しんだ2018年の夏でした。

そろそろ別のキノコをとりにいきたいところですね。

 


※ちょっと買い物しませんか※


 

?

 

Copyright (C) 私的標本 All Rights Reserved. by 玉置標本